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映画『スティルウォーター』(感想)逮捕された娘アリソンの無実を証明するため、異国の地で真犯人を捜す父親ビルの姿を描出

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映画『スティルウォーター』のあらすじ・概要

マット・デイモンが主演、アカデミー賞受賞作「スポットライト 世紀のスクープ」のトム・マッカーシー監督がメガホンをとったサスペンススリラー。2007年にイタリア留学中の米女学生がルームメイト殺害容疑で逮捕された実話にインスパイアされたマッカーシー監督が舞台をマルセイユに移して綴る作品。

ガールフレンドのリナを殺害した罪で9年の実刑判決を受け、すでに5年服役中。しかしアリソンは無実を訴え続けていました。逮捕された娘アリソンの無実を証明するため、異国の地で真犯人を捜す父親ビルの姿を描いています。彼は留学先の仏マルセイユで殺人罪で捕まった娘アリソンの無実を証明すべく、米オクラホマ州スティルウォーターから言葉も通じない異国の地へ定期的に訪れていました。

現地の協力者を得るも、弁護士や警察、私立探偵すら頼りに出来ず、また、ほとんどの地元民はよそ者のビルに口をきこうともしない状況でした。また、何者かの襲撃を受けるなど自らの身にも危険が迫る中、ビルはわずかな手がかりを頼りに前進していくのですが……。

娘のアリソン役は「リトル・ミス・サンシャイン」「ゾンビランド」のアビゲイル・ブレスリンが務めた。

 

2021年製作/139分/G/アメリカ
原題:Stillwater

映画『スティルウォーター』のスタッフとキャストについて

トム・マッカーシー監督・脚本:教会スキャンダルに挑んだ新聞記者たちの実話を描いた「スポットライト 世紀のスクープ」(15)でアカデミー作品賞を受賞し、ジョシュ・シンガーとともに脚本賞も受けた

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マット・デイモン(オクラホマの石油採掘場に勤務する父親ビル):今までのイメージとはがらりと変わって、石油掘削の専門家であるブルーワーカー役に挑戦。

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カミーユ・コッタン(ヴィルジニー、ビルを助ける唯一のフランス人女性、自分の家に同居させる):フランス・パリ出身。コメディエンヌとして徐々に頭角を現し、コメディ「ベルギー人ですがなにか?」(12)で本格的にスクリーンデビューしています/本作品では舞台女優として活躍の傍ら、ビル父娘への手助けを行う事になります。マルセイユに長期滞在をする事になったビルを間借りさせるという設定が何とも言えない。

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アビゲイル・ブレスリン(米国からマルセイユの大学に進学した娘アリソン、殺人罪でマルセイユの刑務所に収監中):M・ナイト・シャマラン監督の「サイン」(02)でメル・ギブソンの娘役を演じてスクリーンデビューしています。ロードムービー「リトル・ミス・サンシャイン」(06)に出演/本作品では逮捕以前は余り親子の関係が密接ではなったけれど、異国の刑務所に囚われの身になって頼るべきは父親一人となってしまった。非常に不安定な心理状態を演じていました。

リル・シャウバウ(ヴィㇽジニーの一人娘8才のマヤ):無邪気な子供の会話にドキリとさせられる部分も多い。

映画『スティルウォーター』の(ネタバレ無し)感想

(ネタバレ無し)マット・デイモン出演映画としては極めて異色の一作。本人は多分さぞ演技し辛かったのではないかと思います。今回は石油掘削の現場労働者としては経験のある腕利きのワーカーでした。それ程教養が高いわけではありません。無口、武骨者、粗野、人間関係は仕事仲間のみという生き様を貫いてきた男が殺人罪(濡れ衣)で逮捕された娘を、孤軍奮闘し無実であることを証明する為に奮闘する姿が描かれています。

まず、最大の驚きは物語の舞台が娘がアメリカから留学していたフランス・マルセイユという外国でした。英語もほんとんで通じない世界で戸惑う事ばかり。更に、娘が教えた情報に寄れば真犯人はアラブ系人種が巣食う極めて危険な地域に住む男である為、一般民間人は気軽に同地域に近づく事すら困難に思えました。

頼りにしたい地元警察、弁護士、私立探偵等々も腰を上げ本気で真犯人を捕まえて、娘アリソンを救い出そうと救いの手を差し伸べ、協力する気はまったくありません。

しかし偶然宿泊ホテルの隣室同士だった縁から知り合った女性ヴェリジニーの支援だけを頼りに必死の真犯人捜査に乗り出しますが、壁にぶち当たるばかりでした。

ラストはサッカー試合終了直後に思いもしなかった展開が待ち構えています。また、さらに想像もしていなかった事実が明るみになってきます。実はこれにはかなりの衝撃を受けましたが…

ヤギ髭を蓄え、野球帽を被り、チェックのシャツにジーンズ姿、アメリカのスタイルをそのままマルセイユの街でも貫き通す、男臭いマット・デイモンの悪戦苦闘振りに静かな声援を送るのも、たまにはいいかもしれません。

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