『シカゴ7裁判』のあらすじと概要
「ソーシャル・ネットワーク」でアカデミー脚色賞を受賞し、「マネーボール」や自身の監督作「モリーズ・ゲーム」でも同賞にノミネートされたアーロン・ソーキンがメガホンをとった。アメリカでは新型コロナウィルスの流行により、元々配給のパラマウントは劇場公開を断念し、Netflixに権利を売却し、Netflixオリジナル映画となっている。
ベトナム戦争の抗議運動から逮捕・起訴された実在の被告7人の男の裁判の行方を描いた実録法廷ドラマ。
キャストには、「ファンタスティック・ビースト」シリーズのエディ・レッドメインをはじめ、ジョセフ・ゴードン=レビット、サシャ・バロン・コーエン、マイケル・キートン、マーク・ライランスら豪華俳優陣が集結した。
1968年、シカゴで開かれた民主党全国大会の会場近くのグラント・パークに、ベトナム戦争に反対する市民や活動家たちが抗議デモのために集まった。当初は平和的に実施されるはずだったデモは徐々に激化し、デモ隊と警察が衝突し騒乱となり、数百名の負傷者を出す事件へと発展した。デモの首謀者とされたアビー・ホフマン、トム・ヘイデンら7人の男(シカゴ・セブン)は、暴動をあおった罪で起訴され、裁判にかけられる。ヘイデンらは懲役5年の判決を受けるが、後に再審理となり、検察側は追訴を断念する結果となった。
その裁判は陪審員の買収や盗聴などが相次ぎ、後に歴史に悪名を残す裁判となりますが、男たちの信念を曲げずに立ち向かっていく姿が見ていてとても爽快でした。
『シカゴ7裁判』のスタッフとキャストについて
アーロン・ソーキン監督:デビッド・フィンチャー監督の映画「ソーシャル・ネットワーク」(10)は賞レースで脚本賞を総なめにし、アカデミー賞では脚色賞にノミネート。11年はブラッド・ピット主演「マネー・ボール」が公開され、ジョージ・クルーニーやベン・スティラーの監督作も進行中。
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エディ・レッドメイン(トム・ハイデン役):「ブーリン家の姉妹」(08)といった歴史ドラマをはじめ、米国の作品にも参加する。「マリリン 7日間の恋」(11)で注目を集め、ミュージカル映画「レ・ミゼラブル」(12)のマリウス役でブレイク。“車いすの天才物理学者”として知られるスティーブン・ホーキング博士の半生を描いた「博士と彼女のセオリー」(14)で、英国アカデミー賞やゴールデングローブ賞(ドラマ部門)などの主演男優賞に輝き、アカデミー賞でも主演男優賞初ノミネートにして受賞を果たしている。
証拠となったテープでは群衆を煽り、警官隊との衝突を指示するともとられかねない発言をしているが、最終的に不起訴となる。
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ジョセフ・ゴードン=レビット(連邦検事 リチャード・シュルツ役):クリストファー・ノーラン監督の「インセプション」(10)、「ダークナイト ライジング」(12)、スティーブン・スピルバーグ監督のアカデミー賞候補作「リンカーン」(12)などに出演し、ロバート・ゼメキス監督の「ザ・ウォーク」(15)、オリバー・ストーン監督の「スノーデン」(16)では主演を務めるなど名監督のもとで活躍。「ドン・ジョン」(13)では自ら監督業にも挑戦した。
本作品では検事役。
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サシャ・バロン・コーエン(アビー・ホフマン役):名門ケンブリッジ大学卒業後にコメディアンとしてテレビに出演するようになり、コメディ番組から生まれたキャラクター”アリ・G”でブレイク。
『シカゴ7裁判』ネタバレ感想
激しい法廷でのやり取りの場面が緊迫感に溢れていました。その時の政府が見せしめの為に起訴して反戦運動を封じてしまえという陰謀があった事が良く分かまります。証拠のテープではデモを扇動し過激化させたような発言もあったので、少し怯んだ様子がありましたが、結局大丈夫だったようです。平和的なデモ行進もいつ何時、暴力化するかもしれない危険を孕んでいます。警官隊の挑発的行動もあるかもしれないし、いつでも一触即発の状態であるという緊迫感がとてもよく伝わってきました。
裁判長も自己判断でとても公平な立場にいる人物とは思われない言行を繰り返していました。問題が多いと感じました。ラストシーン、この法廷が開かれている期間に死亡したベトナム出兵兵士の名前を次々と読む上げる場面は圧巻でした。
最後に
コロナウイルスの影響で、劇場公開が出来ない映画作品の放映権をNetflixに売却されるケースが多いようです。本作品もNetflixオリジナル映画となっており、実際に劇場公開されたものの直ぐにNETに配信公開され簡単に自宅で鑑賞する事が出来ました。うれしいのですが、やはり良い映画は初めに劇場に足を運んで見たいという思いはあります。少し複雑な気持ちになっています。(贅沢な悩みですが…)
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