『ミッドナイト・スカイ』のあらすじと概要
ジョージ・クルーニーが監督・製作・主演を務めた映画。作家リリー・ブルックス=ダルトンの小説「世界の終わりの天文台」の映画化で、滅亡の危機にある地球と広大な宇宙を舞台に、クルーニーが北極に残り続ける孤独な科学者を演じたSFドラマ。(Netflixオリジナル映画、12月23日より動画配信開始済)
地球滅亡が目前に迫ってもなお、北極に残る孤独な科学者オーガスティン。謎の少女と出会い共同生活を送ることにあった彼は、ある日、任務を終えて地球に戻ろうとする宇宙船の乗組員サリーらの存在を知る。オーガスティンはサリーらと交信し、滅亡を待つだけの地球に戻ってくることをやめさせようとする。
やがてオーガスティンが地球に残り続けている理由が明らかになるが……。
オーガスティンをクルーニーが演じ、サリー役は「ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー」「博士と彼女のセオリー」のフェリシティ・ジョーンズが務めた。そのほかの共演にカイル・チャンドラー、デミアン・ビチル、デビッド・オイェロウォ。脚本は「レヴェナント 蘇えりし者」のマーク・L・スミス。
『ミッドナイト・スカイ』のスタッフとキャストについて
ジョージ・クリ―ニ―監督・主演(オーガスティン博士役)・製作:06年のアカデミー賞では、「グッドナイト&グッドラック」で監督賞と脚本賞にノミネートされ、「シリアナ」で助演男優賞を受賞。その後、「フィクサー」(07)、「マイレージ、マイライフ」(09)、「ファミリー・ツリー」(11)で主演男優賞に、監督・主演も務めた「スーパー・チューズデー 正義を売った日」(11)で脚色賞にノミネートされている。名実ともにハリウッドを代表するスター。
フェリシティ・ジョーンズ(サリー役):11年の「今日、キミに会えたら」(日本劇場未公開)の演技でサンダンス映画祭の特別審査員賞を受賞した。その後、レイフ・ファインズ監督作「エレン・ターナン ディケンズに愛された女」(13・日本劇場未公開)やアメコミ映画「アメイジング・スパイダーマン2」(14)などを経て、“車いすの物理学者”として知られるスティーブン・ホーキング博士の半生を描いた「博士と彼女のセオリー」(14)でホーキング博士の元妻ジェーンを演じ、アカデミー主演女優賞にノミネートされた。
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カオリン・スプリンガル(若い頃のアイリス):地球に取り残された謎の少女、『7歳の女の子を200人ぐらいオーディションしたんだけど、彼女が(部屋に)入ってきた時、何か感じるものがあったんだよね。大人でも「演技をせず、ただ耳を傾ける」というのは難しい。でも彼女はそれができたんだ』と映画雑誌インタビューでジョージ・クルーニー監督が述べています。
脚本はマーク・L・スミス:第88回アカデミー賞で3部門に輝いた「レヴェナント 蘇えりし者」などのマーク・L・スミス。
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『ミッドナイト・スカイ』のネタバレ感想
本作品の宣伝文句はこうだ『「自宅で映画」の期待を超える、衝撃的な映画体験を!
ジョージ・クルーニーが映画人生の全てをかけた渾身作』こう言われたらならば、まず観賞しないわけにはいかないでしょう…
舞台は未来の地球上の北極(実際の撮影が氷点下30-40度のアイスランドで撮影)と宇宙空間にいる宇宙船《アイテル》という設定です。大気汚染が原因で人類が居住不能になりつつある地球で、その情報が一切分からぬまま地球を目指して帰還を急いでいる有人宇宙船との交信が行われます。地球の危機を宇宙船に連絡することで、地球に戻らない様に指示を出す為、ひとり北極に居残る天文学者をジョージ・クルーニー監督自ら主人公を演じています。
孤独な北極での生活には謎の少女アイリスが突如出現、天文学者の生活も少し変化が現れます。アイリスの謎は本編映画のラストシーンで解けてきますので、ここではあまり触れない事にしましょう。
無重力の宇宙空間での隕石の衝突で故障した設備の修理の為、宇宙空間に出て作業するシーンがとても印象的でした。隕石が体に当たり多量の出血により宇宙飛行士の女性が無くなってしまいます。無重力の船内に溢れ出た球状の流血が空間に飛び出すシーンが不思議な感覚でした。
また、ジョージ―・クルーニーのオーガスティン役は7日間輸血をしなければ死んでしまう病気の天文学者役で、何となく人生に疲れ果てている人物のようでした。使命感のみで、孤独に北極の基地で生き続けている生活、想像しただけで寂しくなります。
一方、宇宙船「アイテル」も漸くふるさと「地球」に戻れる希望を抱き帰途に着いているのに、もはや人類が生活を続けられる惑星ではなくなっていと知らされる事は、(地球温暖化などにより)近い将来現実になる可能性を否定出来ないことでもあり、かなりの衝撃を受ける作品となっています。
最後に
本作はNetflixオリジナル作品でもあり、(一部劇場では既に一般公開されていますが)、ネット配信が開始されているお陰で自宅で早々に観賞することが出来うれしい限りです。しかし、映像的に映画の良さを堪能するには大画面での観賞が相応しい気がしました。
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