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おすすめ映画感想|『トゥルー・ストーリー』(2015/ルパート・グールド監督) ニューヨーク・タイムズ紙の元記者M・フィンケルの実話小説が原作。

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『トゥルー・ストーリー』あらすじと概要

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記事の捏造が発覚し、ニューヨーク・タイムズを解雇された記者マイケル・フィンケルは故郷のモンタナに帰っていた。そんな彼のもとに、一本の電話がかかってくる。その内容は、妻と3人の子供を殺害した容疑で逮捕された男クリスチャン・ロンゴが、マイケルに成りすまして逃亡していたというもの。記者として事件に興味を持った彼は、すぐにロンゴの取材を開始。やがてロンゴは事件の真相を語りだす。取材を進めるうちに、マイケルは彼の無実を信じ、2人は信頼関係を築いていくが…。

『トゥルー・ストーリー』のスタッフとキャストについて

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監督・脚本 ルパート・グールド:1972年ロンドン出身。英国演劇界では有名な監督、パトリック・スチュワート主演の『マクベス』やレイフ・ファインズ主演の『リチャード三世』などの演出を行う。最近公開の映画ではレネー・ゼルウィガー主演『ジュディ虹の彼方に』レネーはこの映画でアカデミー賞主演女優賞を見事受賞を撮っている。 

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製作総指揮:ブラッド・ピット

ジョナ・ヒル(マイケル・フィンケル):大学在学中より一人芝居の舞台に立っていたところ、父の友人のダスティン・ホフマンからオーディションを受けることを勧められ、デヴィッド・O・ラッセル監督、ダスティン・ホフマンも出演した『ハッカビーズ』(04)で映画デビュー

ブラッド・ピット主演映画『マネー・ボール』(11)にも共演、好演した。レオナルド・ディカプリオ『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(13)にも出演している。なお、『リチャード・ジュエル』には主演の予定だったが、製作のみに関わっている。

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本作品では、ニューヨークタイムズの記者で、3年間で10回表紙を飾ったほどの腕利きの記者役。記事の執筆・おしゃべり・ポーカーを同時にこなせるほどの高い知能を持つ。喘息持ち。捏造記事を書いたことで職場を追われて、故郷のモンタナに戻っている。

フェリシティー・ジョーンズ(妻ジル・フィンケル):大学職員、後半では夫マイケルに替わって、収監されている殺人犯ロンゴに面会に出向く程の強い意志の持ち主である。

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ジェームス・フランコ(クリスチャン・ロンゴ):妻と3人の子供を殺害し、メキシコに逃亡していたところを逮捕された。その際に、偽名としてマイケル・フィンケルを名乗っていたことから、フィンケル本人との接点を持つこととなった。

『トゥルー・ストーリー』のネタバレ感想

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ネタバレご注意!

ニューヨーク・タイムズをでっち上げ記事を書いた事で辞めざるを得なくなったマイケル・フィンケルは故郷モンタナで細々と記事を書き続け、復活をねらっていました。そこへ、突然自分の名前を語って殺人犯クリスチャン・ロンゴがいるという連絡が入ります。ロンゴからはマイケルの書いた記事が好きで、マイケルだけには真実を話したい。しかし、裁判が終わるまでは知り得た事実は公表しないという約束で、多くの面会や膨大な数の手紙のやり取りが開始されます。

マイケルは独占的な情報に基づく本を出版することで、ニューヨーク・タイムズを辞めざるを得なかった不名誉を晴らそうとしました。しかしながら、ロンゴはマイケルに対して最後までの妻と三人の子供殺しの真相を話そうとはしませんでした。

映画を見乍ら、いつか家族4人を惨殺したのかその理由が明らかになっていくと期待していました。ストーリーの展開が進み、マイケルの予想ではロンゴは犯人ではないのではないかという期待でした。もし、ロンゴが真犯人ではないとすると誰が子供を含む4人を殺したのか大きな疑問が湧いてきます。

種明かしになりますが、犯人はロンゴ本人でした。しかし犯行の動機は映画の中でははっきりしません。マイケルには洗いざらい真実を話していたのかもしれませんが、映像では真実はぼかされてしまい、ふたりの子供は先に妻が殺していたとか、マイケル自身が橋の上から突き落としたとか仄めかす映像もあります。

多分ロンゴはマイケルに記事を書いてもらう事で、自分自身を世の中の人々に知ってもらいたいという願望があったのではないか。それとも、マイケルに真相を語る前に、法廷で裁判官の前で突然自分がやったと犯罪を認める供述をしています。この部分が大きな疑問点に残ります。洗いざらい全ての事実を話している筈のマイケルに対して、核心部分の一点は話さない心理を良く理解できません。

真実を見抜いていたマイケルの妻ジルは勇気をもってロンゴと面会し、ロンゴ、お前が犯人だと言い切ります。これは映画を見ていたひと誰もの思いをぶつけてたことになります!

最後までマイケルに真実を明かさなかったので、出版される事はないと思っていたら、ラストで本の出版会が開催されていたのには驚きました。最後にロンゴからマイケルに「お前は何かを失った」と言われますが、残念乍ら、この深い意味はまったく分かりませんでした。

機会があれば、再度謎解きに挑戦したくなる映画であることは間違いありません。

最後に

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撮影:高柳雅暢が担当とありました。余り良く知らないのですが、『世界にひとつのプレイブック』(13)の撮影も担当されていました。米国では結構有名な方の様です。詳細は分かれば以降の記事で調べて書いてみます。

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