>

映画『21グラム』(感想)交通事故をきっかけに出会うはずのない3人の運命が結びつき、思いもよらぬ結末へと…

スポンサーリンク
絶対見逃せない映画 おすすめ
スポンサーリンク

『21グラム』のあらすじと概要

Artur PawlakによるPixabayからの画像

余命1カ月と診断されて心臓移植の提供者を待つ大学教授のポール(ショーン・ペン)、夫と娘たちと幸福な生活を営むクリスティーナ(ナオミ・ワッツ)、強い信仰心を持つ前科者ジャック(ベニチオ・デル・トロ)と。ある事件を契機に、3人の男女の運命が交錯していきます。

(あらすじ)

大学で数学を教えるポールは余命1か月と宣告され心臓のドナーを待つ日々。また、専業主婦のクリスティーナは夫と二人の幼い娘と幸せな生活を送ります。一方、前科を持つジャックは神への信仰を生きがいに妻と二人の子供と暮らしていました。だが、ジャックが起こした悲劇的な交通事故をきっかけに出会うはずのない3人の運命が突然一点で結びつき、思いもよらない結末へと導かれていきます…命の重さ(魂)はわずか21グラムという事です。

なお、ほとんどがハンディ・カメラで撮影されたというこの作品は、臨場感があり、通常の映画と異なり”肌触り”を感じる事ができるのではないでしょうか? また、時系列的に3つのストーリーを細切れで、バラバラにつなぎ合わせるという手法の為、視聴者をかなり混乱させます。次第次第に頭の整理がつき始めて漸く、ストーリー全体が理解出来るという映画ですが、びっくり仰天させられました。

デビュー作「アモーレス・ペロス」で注目を浴びたメキシコの鬼才イニャリトゥ監督が、名優たちの共演で描く人間ドラマ。ベニチオ・デル・トロとナオミ・ワッツが、それぞれアカデミー賞にノミネートされました。

2003年製作/124分/アメリカ
原題:21 Grams

 

『21グラム』のスタッフとキャストについて

Vicki HamiltonによるPixabayからの画像

アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督:1963年メキシコシティ生まれ、メキシコを代表する映画監督。大学在学中の1984年、ラジオの音楽番組の司会者としてショウビズ界に足を踏み入れ、その後、映画音楽の作曲も手がける。

ショーン・ペン (ポール・リヴァース):1960年、米カリフォルニア州サンタモニカ出身。1981年「タップス」で映画デビューし、「初体験 リッジモント・ハイ」(82)や「俺たちは天使じゃない」(89)に主演。91年には「インディアン・ランナー」で監督・脚本家デビューした。

本作品では心臓移植手術を受ける大学教授役、自身への心臓提供を見つけ出し、その親族に近づき接触を図る行動については、個人的には若干理解出来ないところがあります。

出演作投稿記事:

映画感想|『博士と狂人』(2020/P・B・シェムラン監督)

ベニチオ・デル・トロ (ジャック・ジョーダン):1967年プエルトリコ出身。両親ともに弁護士。13歳のとき米国ペンシルベニアに移住する。カリフォルニア大学サンディエゴ校在学中、演劇に熱中し、大学を中退している。スティーブン・ソダーバーグ監督「トラフィック」(00)でアカデミー助演男優賞を獲得。08年、再びソダーバーグ監督と組んだ革命家チェ・ゲバラの伝記映画「チェ」2部作では主演と製作を務めた。

前科者で素行は乱暴な所はありますが、性根は腐っている訳ではありません。不運にも取り返しのつかない大きな事故を起こしてしまいますが、後に自分の犯した罪に良心的に苛まれる。

出演作投稿記事

映画感想|『ラスベガスをやっつけろ』(1998/テリー・ギリアム監督)

トラフィック スティーブン・ソダーバーグ 監督映画 レビュー

ナオミ・ワッツ (クリスティーナ・ペック):1968年イギリス/ケント州出身。14歳で家族とともにオーストラリアに移住する。シドニーの演技学校で学んだ後、86年に「For Love Alone(原題)」でスクリーンデビュー。

交通事故で夫と二人の娘を失い失意のどん底に落とされ、生きる気力を全く失った未亡人役。一つの心臓をめぐりポールと知り合い、関係を持つが、ポールは夫の心臓の移植を受けていた事を打ち明けられ激怒する。更に、夫と娘を殺したジャックを殺させようとする等常軌を逸した言動をするが、、、

出演作投稿記事:

映画感想|『怪物はささやく』(2016/J・A・バヨナ監督)作家パトリック・ネスによる世界的ベストセラーを実写映画化

映画感想|『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』(2017/ジャン=マルク・バレ監督)「妻が死んだのに、悲しみが湧いてこない」!!

映画感想|『ペンギンが教えてくれたこと』(2020/グレンディン・イビン監督)

『21グラム』のネタバレ感想

Jörg VieliによるPixabayからの画像

かなり重たいテーマでした。絶対接点のある筈の無い3組の人間同士が、交通事故を切っ掛けに深い縁を持ってしまうストーリーです。心臓移植で新たな生命を与えられるという事に改めて考えさせられてしまいます。心臓が新たな体でまた生きて行くということはどういう事なのか、ちょっと考えて見る切っ掛けになった映画でした。

通常はやはり心臓提供者の親族に関わろうという気は起きないかも知れませんが、本作品の主人公はしつこく亡くなった男の妻に纏わりつきます。正直、この男の神経を私は全く理解することが出来ませんでした。

哀れみなのか、お礼の為に慰めの言葉を掛けたいのか、心臓の提供を受けた当事者でなければ本当の気持ちは理解出来ないのかもしれません。クリスティーナに心を奪われていくこと、この点も少々難解な映画でした。どうしても感情移入が困難な点ではありました。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました