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映画『孤独なふりした世界で』感想(2018)エル・ファニング出演、サンダンス映画祭・審査員賞獲得の話題作!

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『孤独なふりした世界で』のあらすじと概要

Cindy LeverによるPixabayからの画像

何らかの理由で多くの人類が滅亡した終末の仮想世界を舞台に、孤独を愛する小人症の男と孤独を嫌う女が出会ったことで、彼だけだった世界が崩れていく物語を描いたSFファンタジードラマ。

大ヒットテレビシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」のピーター・ディンクレイジが主演のほか製作も務め、「ネオン・デーモン」「レイニー・デイ・イン・ニューヨーク」など話題作に多数出演するエル・ファニングが共演。

人気テレビシリーズ「ハンドメイズ・テイル 侍女の物語」の演出なども手がける女性監督リード・モラーノ(本作品で女性として初めてエミー賞監督賞(ドラマ部門)とDGA賞(ドラマ部門)の両方を受賞した)がメガホンを取った。

人類が死に絶えた地球にひとり残ったデルは、誰もいなくなった町で家々に入り込む死体を弔い、空き家を整理しながら、小さな自分だけの楽園を築いて生活していた。もともとひとりでいることが好きだったデルだったが、そこへもうひとりの生存者で風変わりな少女グレース(エル・ファニング)が現れます。

自分が人類最後の生き残りだと思っていたデルですが、突如大変な美人で若いグレースが一体どこからやってきたのか、今まで何をしてきたのか、他に生存者を見たのか、我々が生存できた要因は何だと思うのかなど、いろいろ聞きたいことはあると思うのですが、そういった当然の質問も全くしないという「人間嫌い!?」っぷりには大変驚かされます。

さらに後半では、近くの町には数千人規模の人々がまだ生き延びている様子が分かってくるのだが、、、

『孤独なふりした世界で』のスタッフとキャストについて

Hans BraxmeierによるPixabayからの画像

リード・モラーノ監督:1977年ネブラスカ州オマハ出身。キャリアのメインは撮影監督。『人類が滅亡しかけている世界でどうすれば良いのか、どうやって人とつながれるのか、という点にも惹かれた』と監督は語ってます。

ピーター・ディンクレイジ(デル):1969年生まれ、米国ニュージャージー州出身。2011年からは、ファンタジー大河小説『氷と炎の歌』シリーズを原作としたHBO制作のテレビドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』で主要人物の一人を演じ、多くの称賛を受け、エミー賞助演男優賞(ドラマシリーズ部門)(四度の受賞)、ゴールデングローブ賞助演男優賞(シリーズ・ミニシリーズテレビ映画部門)を受賞した。

エル・ファニング(少女グレース):2歳のとき「I am Sam アイ・アム・サム」(01)で姉ダコタ扮するルーシーの幼い頃を演じてスクリーンデビュー。子役として映画やTVドラマに多数出演し、スタジオジブリ「となりのトトロ」の英語吹替版(05)ではメイの声を担当、「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」(08)ではケイト・ブランシェットの少女時代を演じた。

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『孤独なふりした世界で』のネタバレ感想

Melk HagelslagによるPixabayからの画像

本作品が公開されたのは新コロナウイルスの感染が始まる前の2018年です。映画に描かれる人類の大半が死滅した後の地球の様子が描かれますが、多分、何らかのウイルス感染が蔓延したのではないと思われます。SF映画の中でも核兵器や惑星の衝突により衝撃での滅亡の話は良く描かれていますが、現在コロナ禍の中でこの映画を見ると妙に現実味を帯びてくるところに恐ろしさを感じます。

孤独を好むデルはせっせと一軒一軒家を周り遺体処理に明け暮れますが、正直、何の為に永遠にそんな作業を続けているのか理由が良く分かりません。

グレースという若い少女の出現、更にはその両親と称する男女の出現など謎の多い後半ですが、この男女はグレースを彼の住むコミュ二ティーに連れ帰ります。

このコミュニティの人々は過去の記憶を消し去り、生存者同士で疑似的な家族を形成して新しい生活を始めていましたが、グレースはそれに反発して荒野に逃げ出したことが分かってきます。

人類の大半が死滅した世界で生きていく道として究極の選択を迫られている映画であるということがようやくはっきりしてきます。

わたし自身の想像では自分が人類最後の生存者と分かった時点で、発狂するのではないかと思います。こんな瞬間は絶対に来てほしくないと思います。

偶々、エル・ファニング出演映画としてNetflixで新着配信されていたので、気軽に観賞してみましたが、こういう時期だからこそ一層現実味のある、結構恐ろしい未来予言のSF映画の内容にはびっくり仰天させられました。

前半の少々平板な内容を我慢すれば、後半に映画の本質が理解出来る作品だと思います。

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