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おすすめ映画『静かなる叫び』(2009/ドゥニ・ビルヌーブ監督)感想‣これは最悪!女子大生ばかりを標的とした不条理な銃乱射事件…

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『静かなる叫び』のネタバレ感想・見どころ

女性のせいで自身が被害を被っているという”妄想”に取り憑かれた男子学生が女子学生ばかりを標的にして14名を殺害するという実在した凄惨な事件がモチーフとなっている映画でした。大学内のまるで戦場の中の様な凄まじい生き地獄のシーンも延々と描き出されているので、御覧になる場合はある程度の覚悟が必要かもしれません。

殺人犯の動機にはまったく合理性がありません。単なる偏見からくる思い込みを動機として事件を起こしています。ライフルを学校内に簡単に持ち込めるというのも恐ろしい時代でした。勿論、現在でも金属探知機や銃器に目を光らせる警備員もいないので、簡単に銃器は持ち込もうと思えば持ち込めると主増すが…それにしても逃げ惑う無抵抗の女子学生ばかりを狙い撃つ犯人は精神異常者としか思われません。

悲惨な事件で重傷を負いながらも一命を取り留めた女子学生のその後の人生についても後半描かれていきます。事件のトラウマに苦しんでいるのかもしれませんが、無事希望する航空業界に職を得て活躍する姿が描かれていました。わたしは殺人犯に対する憎悪観があまりに激しく(激昂)、生き残った女子学生のその後の人生を振り返る映像を平静な気持ちで見る余裕はまったくありませんでした…

繰り返される銃乱射事件で多くの犠牲者が出ています。同じような事件が繰り返されない為には如何すればよいのか考える必要があると思います!精神異常者(あるいは偏った思想の持主など)を徹底的にマークして銃器を持たせないなど徹底した対策を講じる必要があります。

『静かなる叫び』のあらすじと概要

「プリズナーズ」「ボーダーライン」などを手がけ、「ブレードランナー」続編のメガホンも託され、更に「デューン 砂の惑星 PART2」が今月公開されています。ハリウッドで注目を集める気鋭監督ドゥニ・ビルヌーブが2009年に故郷カナダで手がけた作品。モントリオール理工科大学で実際に起きた銃乱射事件をモチーフに描いた社会派ドラマ。1989年12月6日、モントリオール理工科大学に通う女子学生バレリーと友人の男子学生ジャン=フランソワは、いつも通りの1日を送っていました。しかし突然、1人の男子学生がライフル銃を携えて構内に乱入し、女子学生だけを狙って次々と発砲を開始。犯人は14人もの女子学生を殺害し、更に14名の負傷者を出し、自らもその現場で命を断っています。バレリーは重傷を負ったものの何とか生還し、ジャン=フランソワは負傷した女子学生を救います。それぞれ心に深い傷を負った2人は、その後も続く非日常の中で苦悩にさいなまれますが……

全編白黒映画、さらに会話も極端に少なく、上映時間も77分と長編としては短い異色な作品です。しかしながら、カナダにおいてアカデミー賞に該当するジニー賞にて作品賞、監督賞など史上最多9部門受賞するなど評価の非常に高い作品です。

2009年製作/77分/カナダ
原題:Polytechnique

『静かなる叫び』のスタッフとキャストについて

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督・脚本:カナダ・ケベック州出身。2017年、カルト的な人気を誇るSF映画の金字塔『ブレードランナー』の35年ぶりの続編『ブレードランナー 2049』を発表し、アカデミー賞で撮影賞と視覚効果賞の2部門に輝いています/本作は監督の長編映画3作目になります。

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カリーヌ・ヴァナッス(ヴァレリー):被害に遭う優秀な女子学生、航空業界関連の仕事でインターンを希望する面接で女性だという事で、女性蔑視の発言を受け不愉快な気分になり、たいへんなショックを受けてしまいます。授業中に侵入して来た犯人による発砲を受けるが、奇跡的に致命傷に至らず生還する。

セバスティアン・ユベルドー(ジャン=フランソワ):女子学生を救おうとします。女子学生が人質となった教室に戻り、全員殺されたと思われる現場を目の当たりにして愕然とします。

マキシム・ゴーデット(殺人者):女性のせいで自身が被害を被っているという彼の思想が女性に矛先を向けた怒りに転じ、銃乱射事件を巻き起こしています。

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