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映画感想|『すばらしき世界』(2021/西川美和監督)役所広司主演、実在の殺人犯をモデルにしたドラマ

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『すばらしき世界』のあらすじ概要

「ゆれる」「ディア・ドクター」で数多くの映画賞を受賞した西川美和監督が役所広司と初タッグを組んだ人間ドラマ。

これまですべてオリジナル脚本の映画を手がけたきた西川監督にとって、本作品では初めて小説原案の作品となり、直木賞作家・佐木隆三が実在の人物をモデルにつづった小説「身分帳」を原案に、舞台を原作から約35年後の現代に置き換え、人生の大半を裏社会と刑務所で過ごしたひとりの男の数奇な人生を通して、人間の強さと弱さ、痛々しさ、社会の光と影をあぶり出した衝撃の問題作。

殺人を犯し13年の刑期を終えた三上(役所広司)は、目まぐるしく変化する社会からすっかり取り残され、身元引受人の弁護士・庄司(橋爪功)らの助けを借りながら自立した生活を営む事を目指していた。

そんなある日、生き別れた母を探す三上に、若手テレビディレクターの津乃田(仲野太賀)とやり手のプロデューサーの吉澤(長澤まさみ)が近づいてくる。彼らは、社会に適応しようとあがきながら、生き別れた母親を捜す三上の姿を感動ドキュメンタリーに仕立て上げようとしていたのだ……。

後半部分ではようやく介護施設の補助などの定職に漸く有りつけたものの、そこでも、やはりいざこざは尽きないのだが、持病の心臓病に冒されていた…

『すばらしき世界』のスタッフとキャストについて

西川美和監督:早稲田大学在学中、是枝裕和監督「ワンダフルライフ」(99)にスタッフとして参加し、大学卒業後はフリーランスの助監督として4年間活動。2002年、オリジナル脚本の「蛇イチゴ」で映画監督デビューした。長編2作目「ゆれる」(06)は第59回カンヌ国際映画祭監督週間に正式出品され、日本国内では9カ月のロングランヒットを記録。僻地医療を題材にした笑福亭鶴瓶主演「ディア・ドクター」(09)では第83回キネマ旬報ベスト・テン第1位に輝くなど、高い評価を得る。もっと新作が持ち焦がれられていた監督のひとり。

役所広司(三上正夫):長崎県出身。1979年にデビューし、伊丹十三監督の「タンポポ」(85)などを経て、西村京太郎原作の「アナザー・ウェイ D機関情報」(88)で映画初主演を務める。

ハリウッド映画『バベル』にも出演しており、国際的スターの仲間入りをはたしている。

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長澤まさみ(吉澤遥):2000年、第5回「東宝シンデレラ」グランプリを受賞して芸能界入り。同年、映画「クロスファイア」で女優デビューを果たす。03年、「ロボコン」で初主演を務め、第27回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。「世界の中心で、愛をさけぶ」(04)では白血病に冒されたヒロインを熱演

やり手の番組プロデューサー役。気弱なところがある津乃田に失望している。

仲野太賀(津乃田龍太郎)俳優・中野英雄の次男。2006年、TVドラマ「新宿の母物語」で俳優デビュー。翌07年の「フリージア」で映画に初出演し、08年「那須少年記」で初主演を務めた。

『すばらしき世界』のネタバレ感想

三上は決して不器用な人間ではないのですが、瞬間湯沸かし器の様に怒りを爆発させてしまう時は自分の感情を抑える術がありません。この性格が原因で殺人まで犯してしまった様です。この罪は決して拭いされない重罪ですが、13年の刑期を終え、更生して一般社会に戻って来ます。しかしながら、普通の人でも生きていくのは辛い様の世の中で、前科者に対する世間の風当たりは想像を絶するものです。劇中の解説では出所後、半分以上の元受刑者は刑務所に舞い戻ると言われています。

本人に原因があるのは確かですが、例え更生したとしても、受け入れ側にも色眼鏡でみるという理不尽さがあり、この重い枷を背負わざるを得ないのが非常に辛いと感じます。

西川監督は映画の後半、こんなに苦労してまでこの世の中は、生きる価値が本当にあるのだろうかという相当重い問題を投げかけています。生まれた家庭環境、育った周囲の環境などの影響で人生を踏み誤る可能性があることは否定出来ません。しかしながら、そういう人も犯した犯罪を別にすれば、三上のように極真っ当な人間で、常識もあれば、人情味もあります。やり直す機会さえ与えられれば普通の人生を全うできるのだろうと思います。

「罪を憎んで人を憎まず」という言葉がありますが、更生した三上の様な人間も世間にはいる事を理解し、そう簡単ではないかも知れませんが、もし接する機会があれば、前向きに向き合っていくことが重要だと思いました。

最近洋画を見る機会ばかりが多く、邦画をあまり見ていなかったが、役所広司は面白い思いました。起伏の激しい性格、一方で非常に人懐こい表情で人を抱き込むような笑顔といい、真から「役者やのぉ」という言葉が似合います。

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