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映画『白鯨との闘い』(2015/ロン・ハワード監督)感想‣名著「白鯨」の裏に隠され続けてきた衝撃的な秘密とは?

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『白鯨との闘い』のあらすじと概要

「ビューティフル・マインド」「ダ・ヴィンチ・コード」など名作、大作を数々手がける名匠ロン・ハワード監督が、19世紀に捕鯨船エセックス号を襲った実話を映画化。

ハーマン・メルビルの名著「白鯨」に隠された事実を明かしたノンフィクション小説「復讐する海 捕鯨船エセックス号の悲劇」をもとに、太平洋沖で巨大な白鯨に襲われた捕鯨船の乗組員たちの壮絶な死闘を描き出した。

1819年、一等航海士オーウェンと21人の仲間たちは、捕鯨基地ナンタケットを出港した捕鯨船エセックス号で太平洋を目指します。

やがて彼らは、クジラを求めて、南米大陸から2000マイル(3700キロメートル)以上離れた未知の海域に乗り出し、驚くほど巨大な白いマッコウクジラと遭遇し、船員たちは白鯨に銛を打ち込みますが、巨大クジラに逆襲され船を沈められてしまいます。3艘のボートで広大な海に脱出した彼らは、わずかな食料と飲料水だけを頼りに90日間の漂流生活を余儀なくされることになります。

主人公のベテラン航海士オーウェンを「マイティ・ソー」「アベンジャーズ」シリーズのクリス・ヘムズワースが演じる。

原題: In the Heart of the Sea

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『白鯨との闘い』のスタッフとキャストについて

ロン・ハワード監督:米オクラホマ州出身。子役の頃から制作に興味を持ち、1972年に南カリフォルニア大学の映画学科へ進学。在学中の1973年『アメリカン・グラフィティ』やテレビドラマ『ハッピーデイズ』などの主役で人気を得たが、1977年の『バニシングIN TURBO』で監督デビュー。

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クリス・ヘムズワース(オーウェン・チョイス):2009年、リブート版「スター・トレック」の主人公カーク船長の父親役でハリウッドデビューを果たした。マーベル映画「マイティ・ソー」(11)の主演に抜てきされる。

ベンジャミン・ウォーカー(ジョージ・ポラード船長):ティムール・ベクマンベトフ監督の「リンカーン 秘密の書」(12)では、エイブラハム・リンカーン大統領役に抜てきされ、192センチの長身を生かしてアクションに挑戦している。

キリアン・マーフィー(マシュー・ジョイ):アイルランド出身。アイルランド史を描いたケン・ローチ監督作「麦の穂をゆらす風」(06)、ボイル監督のSFアドベンチャー「サンシャイン2057」(07)と着実にキャリアを積む。クリストファー・ノーラン監督の「バットマン ビギンズ」(05)でスケアクロウ役を好演している。

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ベン・ウィショー(ハーメン・メルビル)04年、王立演劇アカデミー卒業直後に主演した舞台「ハムレット」で“ローレンス・オリビエの再来”と評された。「パフューム ある人殺しの物語」(06)、「ブライト・スター いちばん美しい恋の詩(うた)」(08)で主演を務め、「007」シリーズ第23弾「スカイフォール」(12)のQ役でハリウッド大作に初出演している。

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『白鯨との闘い』のネタバレ感想

少年少女文学で「白鯨」を読んだ記憶があります。また、大人になって岩波文庫「白鯨」(全三巻)に挑戦しましたが、こちらはクジラ、捕鯨に関する学術書でも読んでいるかの内容だったので相当驚いた記憶があります。本作品「白鯨との闘い」は、作家ハーマン・メルビルが著書「白鯨」を描く為、実際捕鯨船に乗り合わせ生還した乗組員の一人から当時の真実の様子を聞くという内容になっています。

事実が余りに衝撃的な内容であった為、今まで誰にも語る事が出来ず、心の中にわだかまりとして残っていた記憶を今回初めて吐露する事で、少しは精神的な重荷が軽くなったのではないでしょうか。

めちゃくちゃ執念深い白鯨との死闘を何とか生き延びたものの、限られた食料と水で90日間も太平洋上を漂流して良く無事に帰還出来たものだととても驚きます。その間、彼らの乗り込んだボートの上では想像を絶する”事件”が発生していました。極限の人間の心を冷静に見詰め、見事に描き出されていました。

メルビルの小説「白鯨」は聞いた話そのものではなく、フィクション小説として出版されたものでした。もし、事実そのままの内容であったなら、少年少女文学としては読み継がれなかったかもしれません。

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