『マスク』のあらすじと概要
冴えない男が偶然に、古代の不思議な緑色の木の仮面を手に入れ、超人的な力を持った黄緑色の顔の怪人・マスクに大変身して大活躍する姿を描く、ファンタスティックなアクション・コメディ。
ダークホース・コミックス社のマイケル・ファーロンとマーク・ヴァーヘイデンによる同名のカルトコミックを、発想とキャラクターを借りてマイク・ワーブが脚色。監督には「ブロブ 宇宙からの不明物体」で50年代SF映画の味わいを再現したチャールズ・ラッセルがあたった。特殊メイクは「ミセス・ダウト」のグレッグ・キャノン。
主演は初主演作「エース・ベンチュラ」でスターダムにのし上がったジム・キャリーで、得意の顔面七変化をはじめ、その爆笑パフォーマンスの数々が見もの。共演は、とても魅惑的なヒロイン役にモデル出身で、本作が映画初出演のキャメロン・ディアス!
さえない銀行マンのスタンリー(ジム・キャリー)は、気は優しいが小心者で女の子にモテない。楽しみといえば、「バックス・バニー」など往年のカートゥーンをビデオで観ることと愛犬マイロと遊ぶこと。ある日、彼は銀行で、ナイトクラブ“ココ・ボンゴ”のセクシーな歌姫ティナ(キャメロン・ディアス)と出会い、ひと目で恋に落ちる・・・一方、彼は川で木製のマスクを拾いあげ家に持ち帰るが、そのマスクは不思議な魔力でスタンリーは過剰な本性を引き出され、不死身の身体、数々の超能力を身に着ける事が出来ます…
『マスク』のスタッフとキャストについて
チャールズ・ラッセル監督:1952年生まれ、米国イリノイ州出身。87年にフランク・ダラボンと脚本を共同執筆した「エルム街の悪夢3/惨劇の館」で監督デビュー。この作品の大ヒットで、88年「マックイーンの絶対の危機」をリメイクした作品「ブロブ」をダラボンの脚本で監督。94年の本作品「マスク」が世界的ヒットとなり、一流監督の仲間入りを果たしている。
ジム・キャリー(スタンレー・イプキス):1962年生まれ、カナダ・オンタリオ州出身。様々な舞台、TVショー、「ダーティハリー5」(88)などの映画の端役をしながら演技を磨く。TV番組、94年「エース・ベンチェラ」でブレイク、一気にスターへと駆け上がる。尚、一部で「下品で単調な顔芸喜劇役者」と言われ、彼を嫌う人間も少なくなかったが、近年はコメディ以外にも出演し、演技の幅を広げている。
出演映画投稿記事:エターナル・サンシャイン 2004年 米国映画 レビュー
キャメロン・ディアス〈ティナ):1972年生まれ、米サンディエゴ出身。16歳から5年間、ファッションモデルとして日本を含め世界中で活躍。1994年、ジム・キャリー主演のコメディ映画本作品「マスク」のヒロイン役でスクリーンデビューを果たす。
新人女優と思えない颯爽とした歌唱・ダンスと鮮烈なデビュー作品、貫禄すらも感じられた。
出演作投稿記事:
映画感想|『バッド・ティーチャー』(2011/ジェイク・カスダン監督)キャメロン・ディアスがまったくやる気のない教師を演じたコメディ映画
映画感想|『バニラ・スカイ』(2001/キャメロン・クロウ監督)トム・クルーズ主演のサスペンスドラマ
映画感想|『ホリデイ』(2006/ナンシー・マイヤーズ監督)
『マスク』のネタバレ感想
漫画の様なシーンも多用されているので、真面目ではない映画と思われる部分もありますが、内容はそれなりにしっかりしたものがあり、見応えは十分ありました。キャメロン・ディアスのデビュー作なので見逃せない一本だと思います。
ジム・キャリーの演技はマスクを被らなくても抱腹絶倒してしまいますが、緑色の気味悪いマスクをした途端(夜しか効力を発揮できない様です。また、人間でも犬でも効き目がありそうです)パワーは明らかに100倍位にアップしています。何でも自分のしたい事がしたいように出来てしまう能力が身につきます。
絶対に忘れられないのが、キャメロン・ディアスの強烈な熱気むんむんの色気ではないでしょうか!当時演技経験皆無の新人女優デビュー作としては鮮烈なレビューを果たしたものです。落ち着いた演技にもびっくり仰天!
更に、ジム・キャリー以上大活躍したのが、主人公のピンチを何度も救う賢すぎる忠犬マイロ(犬種はずばり、ジャックラッセルテリア)です。非常に賢い犬で驚きました。少し頑固なところもあり、飼い主以外の人のいう事を聞かないなどの一面があるそうです。
それにしても、銀行強盗はあり、ナイトクラブでの派手な銃撃戦に、ダイナマイトを仕掛け、ティナ諸共ココ・ボンゴを爆破してしまおうなどとハチャメチャな展開は、ただ楽しい娯楽映画と思えば良いのでしょう…
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