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映画|『愛を読むひと』(感想)一つの純愛ラブストーリーと戦後ドイツの衝撃の一面を描く

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『愛を読むひと』のあらすじと概要

wal_172619によるPixabayからの画像

ベルンハルト・シュリンクの全世界500万人が涙したベストセラー小説「朗読者」を、「めぐりあう時間たち」の監督&脚本家コンビが映画化。1958年のドイツ、15歳のマイケル(デビット・クロス)は、21歳年上のハンナ(ケイト・ウインスレット)とベッドを共にし、彼女に頼まれて本を朗読してあげるようになり、『オデュッセイア』『犬を連れた奥さん』『ハックルベリー・フィンの冒険』『タンタンの冒険旅行』といった多くの作品を朗読して上げるのでした。

しかし、ある日突然、彼女は姿を消します。その後、再び彼女の姿を見るのはハイデルベルク大学で法律の勉強をしている為に、ナチスの戦犯の裁判を傍聴した時でした。その被告席にハンナの姿を見つけるのでした。やがて、ハンナはアウシュヴィッツの手前のクラクフ近郊の強制収容所の女性看守の6人の一人として名前が挙げられていたのです。

時は流れ、戦時中のある罪を問われて投獄されたハンナのために、マイケルは物語を朗読したテープを刑務所に送り続けます。実はハンナには誰にも明かすことの出来ない大きな秘密を抱えながら戦後ドイツを生きていたのでした…

第81回アカデミー賞でケイト・ウィンスレットが主演女優賞を受賞。

『愛を読むひと』のスタッフとキャストについて

Nikolaus BaderによるPixabayからの画像

スティーブン・ダルドリー監督「リトル・ダンサー」(00)で初めて長編映画のメガホンをとり、アカデミー監督賞にノミネートされた。監督2作目「めぐりあう時間たち」(02)ではニコール・キッドマンに、3作目「愛を読むひと」(08)ではケイト・ウィンスレットにオスカーをもらした。

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脚本はデビッド・ヘア

ケイト・ウインスレット(ハンナ):英バークシャー・レディング出身で、両親ともに舞台俳優。本作品「愛を読むひと」(08)でアカデミー賞6度目のノミネートにして初めて主演女優賞を受賞し、実力派女優としての評価を一層高めた。

※文盲である事をひた隠しに人生を送るハンナ役

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エターナル・サンシャイン 2004年 米国映画 レビュー

レイフ・ファインズ(成人後のマイケル):「嵐が丘」(92)でスクリーンデビュー。続く「シンドラーのリスト」(93)でアカデミー助演男優賞、「イングリッシュ・ペイシェント」(96)で同主演男優賞にノミネートされた。

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デビット・クロス(青年期のマイケル):スティーブン・ダルドリー監督の本作「愛を読むひと」(08)で主人公の青年時代を演じ、カンヌ国際映画祭で期待の若手俳優に贈られるショパール・トロフィーやベルリン国際映画祭のシューティング・スター賞を受賞。

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『愛を読むひと』のネタバレ感想

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(ネタバレあり)本作品は会社のイベントの一環で映画上映の企画があり、以前、会社が劇場を貸し切って観賞した鮮明な記憶があります。今回はDVDで再観賞したもの。

前半のハンナとマイケルの交流部分にかなり赤裸々な性表現があり、全社イベントに上映するのは如何かという疑問が一瞬脳裏を過りました。しかしながら中盤以降本作品のテーマ徐々に明らかになり、凄い内容の映画だという印象に変化しました。

なによりも、ケイト・ウインスレットの演技力に凄まじさを感じました。『文盲』であるという事は誰にも教えたくない個人の秘密であったと思います。常人には想像もつかない自分の「欠点」なのかも知れません。しかしながら、その事実を他人に知られるよりも服役を選択するという気持ちを理解する境地にわたしは達することは出来ません。

偶々ハンナが収容所の看守という職業に就いたが為に悲劇に襲われる悲しい運命でした。でも、「戦争に翻弄されたひとりの女性の人生」と一口に片付けるには余りにも悲しい出来事。

一方、看守は役所の指示に従い、忠実に役目を果たしていただけなのに、ユダヤ人犠牲者に対する罪を着せられるというのは、その法的根拠には全く納得がいかないところがあります。

収容所の看守という職業についていた人間に良心的な罪はあるかもしれませんが、法律的な罪の根拠は無いと思います。

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