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新着映画『ソウル・オブ・ワイン』(2019/マリー=アンジュ・ゴルバネフスキー監督)感想‣大地の生命力と卓越した醸造家のワイン作りの妙技に少しだけ触れる事が出来ます!

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映画『ソウル・オブ・ワイン』のあらすじ概要

高級ワインの代名詞であるロマネ=コンティをはじめ、ジュヴレ・シャンベルタン、シャンボール・ミュジニー、ムルソー、ヴォルネイなど、世界中の人々を魅了し続けるブルゴーニュワイン。マリー=アンジュ・ゴルバネフスキー監督がワイン畑と人間の何世紀にもわたる関係にスポットを当て、世代を越えてワイン畑を守り続けてきた生産者たちの普段は全く見る事が出来ない貴重な舞台裏を、冬から春、収穫を経て、ワインができるまで四季を通して記録したドキュメンタリー。葡萄の木が深く根を張り、良いワインを生み出すのに気が遠くなるほどの時間がかかります。そしてワイン・セラーではワインは樽の中で18ヶ月の間、時間をかけてゆっくりと熟成されていきます。最高級ワインが生まれるプロセスと、偉大なワインを追い求めて受け継がれる技と知恵を、ブルゴーニュ地方の美しい自然と共に詩的で芸術的な映像で丁寧に描き出されていきます。

2019年製作/102分/フランス
原題:L’ame du vin

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Laure GREGOIREによるPixabayからの画像

映画『ソウル・オブ・ワイン』のスタッフとキャストについて

マリー・アンジュ・ゴルバネフスキー監督・脚本:パリのソルボンヌ大学で美術史を学んだ後、IIIS(Institut international de l’image et du son/国際映像音響学院)で視覚メディアを学び、映画監督としての訓練を受ける。

驚く事に、マリー=アンジュ・ゴルバネフスキー監督は、本編を撮影するまで、本当に素晴らしいワインが何であるのかを知らなかったと…しかし、ワインを深く知り始めるとそれは輪郭のない世界で、計り知れないくらい広大であることを思い知ったそうです。撮影は、収穫の時に深く観察し、翌年、同じ時期に収穫を撮影をするという手法で撮影は進められたと言います…

ベルナール・ノブレ:ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ=コンティ(DRC)元醸造責任者。1978年からDRCで働き、1986年に父親から醸造責任者の任を引き継ぐ。

クリストフ・ルーミエ:ドメーヌ・ジョルジュ・ルーミエ、生産者

ドミニク・ラフォン:ドメーヌ・デ・コント・ラフォン、生産者

ステファン・シャサン:樽職人(樽製造会社シャサン)

Marc BenedettiによるPixabayからの画像

映画『ソウル・オブ・ワイン』のネタバレ感想・見どころ

わたしの様にワインに関しては全くの素人の人でも、「何故ブルゴーニュワインは美味しいのか」「ロマネ=コンティはそれ程高いワインなのか」という素朴な疑問に少しだけ回答を見つける事が出来る映画だと思います。ワイン音痴の人間にも非常に分かり易い説明で、数百年も同じ葡萄畑で同じような手法でワイン作りが続けられている歴史を2時間足らずの映画で楽しみ、理解する事が出来る素晴らしいドキュメンタリーだと思いました。

映画は冬季、土壌の表層付近に張り出した根を切断して行く作業の映像から始まります。土の成分をしっかり地中深く張り出した根っこから吸収させる為、冬ごもりの期間、地表近くに張り出した根っこは切断する作業が行われていました。何百年間も掛けて葡萄の実を収穫し続けていると、追い肥しないと土中の栄養分・ミネラルは枯渇してしまうのではないかと素人は考えてしまいますが、そんな心配は無要なのかもしれません。良質なワイン作りには土地・環境が非常に重要そうだと感じました…

何名かの『ソムリエ』のコメントシーンが映し出されます。ブルゴーニュの超高級ワインを飲んだことが無いので、そのコメント内容は想像力を駆使して聞くしかありません。土中のミネラルが一般的なワインは石ころの様にごろごろと存在しているが、最高級ワインはミネラル成分が変化融合して繊細な調和の中に存在する云々のコメントがありました。

ブルゴーニュの葡萄畑の美しい映像、醸造所にきちんと並べられた樽、葡萄の収穫風景、仕込みの様子などなど普段はめったに見られない映像の数々を目の当たりにして、大切に作り続けられる最高級ワインの美味しさに納得(したつもり)しました。飲んだことが無い(これからも多分飲む機会が無い)ので余り無責任な発言は出来ませんが…

また、ワインに取ってボトルの中に封印された期間は「監獄に入れられた」様な時間であったという発言に驚きました。どうやらワインは「ボトル」の中では「熟成」されることは無い様です。ボトルからグラスに注がれたワインは「開放感溢れた空気にたっぷりと触れさせ」てから、ほっと一息付いた瞬間に味わうのが良いらしいです…

 

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