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名古屋近郊(ちょっと遠出をして)のトレッキング・観光の思い出

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旅の随筆
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針江の生水の郷

『御在所岳』トレッキング 三重県菰野町
以前名古屋から気軽に行ける日本百名山として「伊吹山」を紹介しましたが、(下記ご参照⇩)名古屋在勤中もう一つよく登った山に「御在所岳」があります。近鉄名古屋から、四日市乗り換え、湯の山温泉駅までは電車で1時間10分程度と非常に便利でした。また、湯の山温泉直通の高速バスも運行されているのでこちらも利用しました。山頂まで往復5時間余の行程です。ひと汗かくには丁度良い山なので伊吹山同様頻繁に登りに行きました。

最大の魅力は下山後に入れる温泉です。何件も温泉旅館が軒を並べていますが、いつもお世話になったのは日帰り温泉「片岡温泉」。100%源泉掛け流しの露天風呂が最大の魅力でした。温泉からは電車が湯の山温泉に到着する風景が見えました。ところが、最近の片岡温泉のHPを見直して見ると、かなりイメージチェンジしている様で見違えるほど刷新されているのにはびっくり仰天してしまいました。(けっして以前が古臭かったという意味ではありません)湯の山温泉のある菰野町は”自然薯”などの特産があり、駅の側にある「茶々」で自然薯が食べられると友人から聞いていましたが、結局一度も食事をする機会はありませんでした。

丁度「山ガール」という言葉が流行し始め、若い女性が山に興味を持ち始めちょっとしたブームから、少し経った頃だと思います。午後2時頃、登山口付近まで下山してくると、山岳雑誌の表紙を飾るような全身をカラフルな真新しい登山ウェアに身を包んだ若い女性に「登山口はこちらですか?」と声を掛けられました。

夏とは言うものの、登山の鉄則は早朝から登り始め、午後早目に下山するという暗黙の登山のルールがわたし自身、自然に身についていました。出会った女性は午後2時頃から登り始める、しかも、登山口すら分からず、ウロチョロ道に迷っているという典型的な初心者の単独行だったのです。

内心、今から登り始めても頂上までは行けないのではないかと思いましたが、登山道を教えてやりました。「こんな遅い時間から登るのは止めた方が良い」と制止も出来ず、その時はやり過ごしてしまいました。その後、案の定、雲行きも怪しくなり、夕立が降り始めてしまいました。片岡温泉へ向かう道すがら、女性の事がかなり気になり始めました。彼女は雨に打たれて、頂上まで行ったとしたら下山時は真っ暗闇で、一体どうするのだろうかと他人事ながら物凄く心配になってきました。しかしながら、温泉に入って寛ぐとその心配もすっかり忘れてしまいました。食事を取り、しばらく休憩した後、帰り支度をして玄関で靴を履いていると、何と例の「山ガール」が玄関に入ってきました。聞いてみると山頂まで予定通り登り、下りは最終のロープウェイに間にあったので、乗って降りて来たという「ちゃっかり度」にびっくり仰天しました。余計な心配をしていたのが馬鹿らしくなるくらい、アッケラカンとしていました。内心安心出来て本当に良かったのですが、こういった初心者の方が、わんさか山に押しかけて来たら少し困りものです。

初心者の方は単独行を避け、ベテラン指導者と是非一緒に山に登りましょう!

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『醒井宿(さめがいじゅく)』の『梅花藻(ばいかも)』
滋賀県米原市にある旧中山道の宿場町醒井宿の地蔵川に自生する名物梅花藻を見てびっくり仰天しました。清らかな清流の水面に小さなが水草が500㍍に渡り群生し、梅の花の様な可憐な白い花が水中で咲いている不思議な姿には驚きました。

咲き始めは5月ごろで、最盛期は8月上旬だそうです。一見の価値ありです。8月上旬には夜間のライトアップがあるそうです。こちらもホタルと同じように相当幻想的だと思います。(まだ夜間は訪問していません)

『針江 生水の郷』(はりえ しょうずのさと)滋賀県高島市
現在新型コロナ感染リスクを防ぐために案内は中止されているのでご注意

名古屋からは少し遠いかも知れませんが、こちらを訪問したのは10年程前です。かなり珍しい光景だったので是非ご紹介したいと思います。集落の中を巡る水路、生活用水を利用した独特なシステムが整備されています。このシステムが“かばた”(川端)と呼ばれています。

集落には、かばたのシステムを見学するにはミニツアーに参加する必要があります。ボランティアの案内人に従い、説明を聞きながら各家庭の中にまで入り込み、この生活用水の活用法を実際に見て回る事が出来ます。家の中に水槽(井戸)があり、そこには清流が流れ込み循環しています。各家庭の水槽にはきれいな水とまるまる太った錦鯉が飼われていました。琵琶湖水系の澄み切った水を家庭の中に、巧みに取り入れている光景は大変珍しいものでした。

『伊賀上野 忍者屋敷』(三重県伊賀市)
「少年サンデー」に連載されていた『伊賀の影丸』を読んで育ったので、わたしと同年代の方は大変興味を惹かれるのではないかと思います。忍者屋敷のからくりは、漫画に出て来る様な仕掛けがそのまま残されており、大変興味深いものでした。また、実際本物の手裏剣を的を目掛けて投げさせてくれます。中でも、一番驚いたのは日本刀の切れ味の実演でした。日本刀は手に持つ事は出来ましたが、実際には切らせてはもらえませんでした。

実演を見ると刃筋に触っただけで刀の重みで切れるという代物でした。説明では、日本刀の束の先端を指で押さえ、人の腕に刀を載せるだけ、力は入れず刀の重量だけでも腕が切断されてしまうほどの鋭利さだと解説されていました。いやはや驚きです。本当に怖いです。

NHKの特別番組で日本刀の特集を以前見たことがありました。日本刀の『美』がテーマでした。美の対象として”観賞用”の日本刀の解説ではなく、(無理だろうとは思いますが)切れ味抜群の日本刀の、切れ味の解説をして貰えればもっと面白かったろうと思いました。

『長良川鵜飼い』(岐阜県岐阜市)
鵜飼いに参加することは会社の毎年恒例の社内行事となっており、参加しました。長良川の鵜飼いは1300年の歴史があるそうです。篝火を焚き、鮎を誘き寄せ、鵜匠が鵜に縄をつけて操る繋ぎ鵜飼という漁法です。その様子を貸し切った船上から見物するというかなり風流なものです。夜半、真っ暗になった20:00頃から実演が始まるので、それまで船上で暫し食事を愉しむことが出来ます。決して派手な漁法ではありませんが、平安時代から伝わる幽玄の世界に浸る事が出来るでしょう!

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