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映画『コーチ・カーター』(2005/トーマス・カーター監督)感想‣生徒達にバスケを通じ自らの将来を切り開く術を教えていく実話映画

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『コーチ・カーター』のあらすじと概要

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「セイブ・ザ・ラストダンス」「ネゴシエーター」のトーマス・カーター監督が、99年に実際にカリフォルニア州・リッチモンド高校のバスケットボール・チームで起こった出来事を元に描く感動の実話ストーリー。

リッチモンド高校は、落ちこぼれ生徒たちの集まりで、大学へ行く者はごくわずか、卒業した生徒の半分が逮捕される現状だった。この高校(母校)でバスケット・コーチとなったケン・カーター(スポーツ店を経営しているが、高校時代、元全米代表選手である伝説のバスケット・ボール選手だった)は、チームメンバーの将来を考えて、バスケの技術を教えるよりも先に、選手たちとある契約を交わす。それは「学業で決められた成績以上を残すこと」「授業には必ず出席し、最前列で聞くこと」「試合の日にはジャケット・ネクタイを着用すること」といったものだった。これを守らない者は試合に出さないという「契約」内容であった。

成績不良の為、コーチはリーグ戦の2試合を失っても彼らの成績を向上させようとし、体育館を封鎖してしまう。

カーター役はサミュエル・L・ジャクソン。R&B界の歌姫、人気ミュージシャンのアシャンティの映画初出演も話題となった。

2005年製作/136分/アメリカ
原題:Coach Carter

『コーチ・カーター』のスタッフとキャストについて

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トーマス・カーター監督:

サミュエル・L・ジャクソン(コーチ・カーター):スパイク・リー作品の常連となり、同監督の「ジャングル・フィーバー」(91)でカンヌ国際映画祭の助演男優賞を受賞。クエンティン・タランティーノ監督作「パルプ・フィクション」(94)でアカデミー助演男優賞にノミネートされ、以降タランティーノ作品に欠かせない存在となる。

母校リッチモンド高校のバスケットボールのコーチとして4カ月間の契約で雇用される。生徒たちに対しては、技術面の指導以前に学業をしっかり身に着け、人間として将来的な成長を期待している。

出演作品投稿:

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チャニング・テイタム(ライル):本作品「コーチ・カーター」(05)でスクリーンデビューし、青春映画「ステップ・アップ」(06)で主演を務める。「A Guide to Recognizing your Saints(原題)」(06)ではインディペンデント・スピリット・アワードの助演男優賞にノミネートされた。

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オクタビア・スペンサー:「評決のとき」(96)で女優デビュー。「7つの贈り物」(08)や「路上のソリスト」(09)といったドラマ作品に出演する。「評決のとき」の撮影現場で知り合ったテイト・テイラー監督の「ヘルプ 心がつなぐストーリー」(11)で、アカデミー助演女優賞を初ノミネートにして受賞。

出演映画投稿:

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『コーチ・カーター』のネタバレ感想

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【ネタバレ有り】

『巨人の星』の星一徹のような鬼コーチを思い出しました。コーチ役サミュエル・L・ジャクソンの迫真の演技が見ものでした。自分の考え方に確たる信念を持ち、生徒を指導する姿に拍手喝采でした。当初新しいコーチの指導にそっぽを向き、歯が抜ける様に選手たちはコーチの元を去って行きますが、他に行く場所も無いことから、次々に戻って来ます。コーチも手厳しい歓迎で再び、”迎え”入れる寛容さを示します。

選手たちは運動能力に恵まれながら、育った環境を中々抜け出る事が出来ません。もし、コーチの正しい指導が無ければ、人生の方向性を誤ってしまう可能性も有り得ました。それをものの見事にクリアして、大学進学などの各自の夢を実現することが出来ました。これが実話という事なので、本当に驚きです。

最後の州大会の初戦強豪校との闘いは、映画ストーリーの展開として、誰もが何とか初戦突破は出来るだろうと思って見てました。ところが、予期に反しワンゴールの僅差で惜しくも勝利を手に入れることは出来ませんでした。しかしながら、選手らの心には勝利すること以上に輝かしい「人生の勝利者」としての第一歩を踏み始めたというラストに素直に感動させられました!

ベタなスポ根ドラマを遥かに超える重要なメッセージをこの映画は伝えている気がしました。教育の重要性をもう一度確り考える必要性があることを訴えています。実に感動的で、素晴らしい映画でした。

 

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