芸の幅の広さに驚きました。様々な役柄を演じ分ける演技力が素晴らしい。その背景には、デビュー以前にGAPの店員やフーターズのウェイトレスなど経験、その後エンターテイメント・レストランでダンサーとして働いていた事もあるのかもしれません。今後も、しっかり応援したくなる女優のひとりです。
- 『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(2002/スティーヴン・スピルバーグ監督)
- 『her 世界でひとつの彼女』(2013/スパイク・ジョーンズ監督)
- 『アメリカン・ハッスル』(2014/デビッド・O・ラッセル監督)
- 『ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌』(2020/ロン・ハワード監督)
- 『人生の特等席』(2012/ロバート・ローレンツ監督)
- 『ジュリー&ジュリア』(2009/ノーラ・エフロン監督)
- 『メッセージ』(2016/鬼才ドゥニ・ビルヌーブ監督)
- 『ウーマン・イン・ザ・ウインドー』(2021/ジョー・ライト監督)
- 『バイス』(2018/アダム・マッケイ監督)
- 『ビッグ・アイズ』(2014/ティム・バートン監督)
『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(2002/スティーヴン・スピルバーグ監督)
高校生のフランク・W・アバグネイル(レオナルド・ディカプリオ)は尊敬する父(クリストファー・ウォーケン)が母と離婚すると聞き、ショックで衝動的に家を飛び出してしまう。そして、生活のため偽造小切手の詐欺を始めるようになる。最初はなかなかうまくいかなかったが、大手航空会社のパイロットに成りすますと誰もがもののみごとに騙された。さらには、医師、弁護士に偽装し(弁護士の資格は本当に2週間程度の勉強で取得したらしい)これに味をしめたフランクは小切手の偽造を繰り返し巨額の資金を手に入れることになる。一方、巨額小切手偽造詐欺事件を捜査していたFBI捜査官カール・ハンラティ(トム・ハンクス)は、徐々に犯人に迫っていく。
感想ネタバレ|『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(2002)レオナルド・ディカプリオ、トム・ハンクス主演映画
『her 世界でひとつの彼女』(2013/スパイク・ジョーンズ監督)
近未来のロサンゼルスを舞台に、携帯電話の音声アシスタントに恋心を抱いた男を描いたラブストーリー。他人の代わりに思いを伝える手紙を書く代筆ライターのセオドアは、長年連れ添った妻と別れ、傷心の日々を送っていた。そんな時、コンピューターや携帯電話から発せられる人工知能OS「サマンサ」の個性的で魅力的な声にひかれ、生身の女性よりも、魅力的で人間らしい”彼女”に引かれていき、次第に“彼女”と過ごす時間に幸福を感じるようになる。
映画感想|『her 世界でひとつの彼女』(2013/スパイク・ジョーンズ監督)近未来のロサンゼルスを舞台とするSF恋愛映画
『アメリカン・ハッスル』(2014/デビッド・O・ラッセル監督)
実話を元にしたフィクションを「ザ・ファイター」のクリスチャン・ベール、エイミー・アダムス、「世界にひとつのプレイブック」のブラッドリー・クーパー、ジェニファー・ローレンス、ロバート・デ・ニーロ、ラッセル監督作初参加のジェレミー・レナーら豪華俳優陣を迎えて描いた。79年、ラスべガスやマイアミに続くカジノタウンとして開発中のニュージャージー州アトランティックシティ。
詐欺師のローゼンフェルドを逮捕したFBI捜査官のディマーソは、司法取引でローゼンフェルドを捜査に協力させ、偽のアラブの大富豪をエサにした巧妙なおとり捜査によって、カジノの利権に絡んだ大物汚職政治家たちを逮捕していく。
映画感想|『アメリカン・ハッスル』(2014/デビッド・O・ラッセル監督)1970年代アメリカで起こった収賄スキャンダル「アブスキャム事件」を映画化。
『ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌』(2020/ロン・ハワード監督)
J・D・バンスの回顧録「ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち」を原作に、3世代にわたる家族(白人貧困層)の愛と再生の物語を描く。
名門イェール大学に通うバンスは理想の職に就こうとしていたが、家族の問題により、苦い思い出のある故郷へ戻ることになる。そこで彼を待ち受けていたのは、薬物依存症に苦しむ母ベブだった。バンスは育ての親である祖母マモーウとの思い出に支えられながら、夢を実現するためには自身のルーツ(辛い思い出しかない家族と故郷)を受け入れなくてはならないことに気づいていく。
映画感想|『ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌』(2020/ロン・ハワード監督)アメリカの繁栄から取り残された白人たち
『人生の特等席』(2012/ロバート・ローレンツ監督)
2008年の監督・主演作「グラン・トリノ」で事実上の俳優引退宣言をしていたクリント・イーストウッドが、4年ぶりに銀幕復帰を果たしたドラマ。
大リーグアトランタ・ブレーブスのスカウトとして数多くの名選手を見いだしてきたの伝説的なスカウトマンとして知られるガス(クリント・イーストウッド)は、年齢による視力の衰えを隠せず、その手腕に球団フロントが疑問を抱き始め、そろそろ引退させようと考え始めていた。苦しい立場のガスを、長年離れて暮らしていたひとり娘のミッキー(エイミー・アダムズ)が手助けすることに。父と娘が久々に対じすることにより、秘められた過去の真実が徐々に明らかになることで、娘の心のわだかまりも解消していきます。
映画感想|『人生の特等席』(2012/ロバート・ローレンツ監督)大リーグの伝説的なスカウトマン・ガスをクリント・イーストウッドが描出
『ジュリー&ジュリア』(2009/ノーラ・エフロン監督)
食べることが大好きなパリ在住のアメリカ人ジュリア(メリル・ストリープ)は、名門料理学校で習得した誰でも簡単に作れる家庭料理の本を出版し、本は大ベストセラーとなる。50年後のニューヨーク、作家になる夢をあきらめたOLのジュリー(エイミー・アダムズ)は、憧れのジュリアのレシピに挑戦し、それら全てを365日・524レシピに挑戦してブログに綴ることを思いつきました。
ふたりは第2次大戦後の外交官の妻と、9・11後の市民相談係。生きた時代も環境も性格も異なるジュリアとジュリーですが、現状への不満から料理に生き甲斐をみつけていく2人のプロセスを、絡ませながら、一つの非常に楽しい映画に仕上げている所はノーラ・エフロン監督の映画作りの実力が感じられます。
映画感想|『ジュリー&ジュリア』(2009/ノーラ・エフロン監督)料理が二人の人生を変えた
『メッセージ』(2016/鬼才ドゥニ・ビルヌーブ監督)
ある日、突如として地球上に降り立った巨大な球体型宇宙船12体。言語学者のルイーズは、謎の知的生命体との意思疎通をはかる役目を担うこととなり、“彼ら”が人類に何を伝えようとしているのかを探っていくのだが……。異星人来訪の目的:彼らは時間の概念がなく、3000年後の人類に助けられるためにメッセージの贈り物をしに来たという。彼らの影響でルイーズは自分が将来、夭折する娘を出産することを知りつつも、イアンのプロポーズを受け入れる、というちょっと不思議なストーリ―展開となっています。
映画感想|『メッセージ』(2016/鬼才ドゥニ・ビルヌーブ監督)異星人とのコンタクトを描いたSF超大作
『ウーマン・イン・ザ・ウインドー』(2021/ジョー・ライト監督)
A・J・フィンの同名小説…全世界100万部突破、を原作に、広場恐怖症を抱えた主人公が、隣家で起こった恐ろしい出来事を目撃したことをきっかけに、不可解な出来事に翻弄されていく姿を描く。
“サスペンスの帝王”と称されたアルフレッド・ヒッチコック監督作品へのオマージュを感じ、60年以上も前の傑作「裏窓」を想起させられる映画となっています。
広場恐怖症のため外に出られない心理学者のアナ・フォックス(エイミー・アダムズ)は、夫と娘と生活を別にして、ニューヨークの高級住宅地の屋敷に十カ月もひとりこもって暮らしていた。また、大量の薬を服用し、アルコールに浸っている彼女の慰めは古い映画とアルコール、そして窓から隣近所を覗き見ることでした。
映画感想|『ウーマン・イン・ザ・ウインドー』(2021/ジョー・ライト監督)エイミー・アダムズ主演スリラー映画
『バイス』(2018/アダム・マッケイ監督)
「マネー・ショート 華麗なる大逆転」のスタッフ&キャストが再結集し、ジョージ・W・ブッシュ政権でアメリカ史上最も権力を持った副大統領と言われ、9・11後のアメリカをイラク戦争へと導いたとされるディック・チェイニーを描いた社会派エンタテインメントドラマ。
1960年代半ば、酒癖の悪い青年だったチェイニーは、後に妻となる恋人リンに叱責されたことをきっかけに政界の道へと進み、型破りな下院議員ドナルド・ラムズフェルドの下で政治の裏表を学んでいく。やがて権力の虜になり、頭角を現すチェイニーは、大統領首席補佐官、国防長官を歴任し、ジョージ・W・ブッシュ政権で副大統領の座に就いていく。
これまでも数々の作品で肉体改造を行ってきたクリスチャン・ベールが、今作でも体重を20キロ増量し、髪を剃り、眉毛を脱色するなどしてチェイニーを熱演しているのも見もの。
映画感想|『バイス』(2018/アダム・マッケイ監督)「アメリカ史上最強で最凶の副大統領」と呼ばれたディック・チェイニーを描く伝記映画!
『ビッグ・アイズ』(2014/ティム・バートン監督)
悲しげで大きな目をした子どもを描いたウォルター・キーンの「ビッグ・アイズ」シリーズは、ハリウッド女優たちにも愛され、世界中で大ブームになる。作者のウォルターも美術界の寵児として脚光を浴びるが、実はその絵はウォルターの妻マーガレットが描いていたものだった。口のうまいウォルターが内気な妻を言いくるめ、自分の筆だと偽って猛烈な売り込みをした絵は飛ぶように売れていくが、内気な性格のマーガレットは、自分の感情を表すことができる唯一の手段である「ビッグ・アイズ」を守るため、離婚後、最終的には真実を公表することを決意するのだった。
映画感想|『ビッグ・アイズ』(2014/ティム・バートン監督)1960年代アメリカのポップアート界で人気を博した「ビッグ・アイズ」シリーズをめぐる舞台裏
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