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映画『ビッグ・アイズ』(2014/ティム・バートン監督)感想‣1960年代アメリカのポップアート界で人気を博した「ビッグ・アイズ」シリーズをめぐる舞台裏

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『ビッグ・アイズ』のあらすじと概要

Myriams-FotosによるPixabayからの画像

「アリス・イン・ワンダーランド」「チャーリーとチョコレート工場」のティム・バートン監督が、1960年代アメリカのポップアート界で、哀愁漂う大きな目の子供を描いた絵画で人気を博した「ビッグ・アイズ」シリーズをめぐり、実在の画家マーガレット&ウォルター・キーン夫妻の間に起こった出来事を描いた伝記ドラマ。

悲しげで大きな目をした子どもを描いたウォルター・キーンの「ビッグ・アイズ」シリーズは、ハリウッド女優たちにも愛され、世界中で大ブームになる。作者のウォルターも美術界の寵児として脚光を浴びるが、実はその絵はウォルターの妻マーガレットが描いていたものだった。口のうまいウォルターが内気な妻を言いくるめ、自分の筆だと偽って猛烈な売り込みをした絵は飛ぶように売れていくが、内気な性格のマーガレットは、自分の感情を表すことができる唯一の手段である「ビッグ・アイズ」を守るため、離婚後、最終的には真実を公表することを決意するのだった。

マーガレット役に「アメリカン・ハッスル」「魔法にかけられて」のエイミー・アダムス、ウォルター役に「イングロリアス・バスターズ」のクリストフ・ヴァルツ。

『ビッグ・アイズ』のスタッフとキャストについて

Domingo TrejoによるPixabayからの画像

ティム・バートン監督:1958年生まれ、米・カリフォルニア州出身。「シザーハンズ」(90)では以降盟友となるジョニー・デップを主演にむかえ、「PLANET OF THE APES/猿の惑星」(01)のへレナ・ボナム・カーターとはパートナー関係に。SF、伝記、ファンタジー、アニメーションと幅広いジャンルの作品を手がける。

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エイミー・アダムズ(マーガレット):1974年生まれ、イタリア・べネト州出身。「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」(02)でレオナルド・ディカプリオと共演して注目され、「ジューンバッグ(原題)」(05)でアカデミー賞助演女優賞に初ノミネート。ディズニーのミュージカルファンタジー「魔法にかけられて」(07)の主人公ジゼル姫役でブレイクする。

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クリストフ・ヴァルツ(ウォルター):クエンティン・タランティーノ監督の「イングロリアス・バスターズ」(09)で狡猾なナチス将校役を演じ、アカデミー助演男優賞をはじめ数々の賞を総なめに。同監督の「ジャンゴ 繋がれざる者」(12)では主人公と行動を共にする賞金稼ぎを演じ、2度目のオスカーに輝いた。

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『ビッグ・アイズ』のネタバレ感想

Stefan KellerによるPixabayからの画像

クリストフ・ヴァルツは出演作の『イングロリアス・バスターズ』『ジャンゴ 繋がれざる者』等ではいずれも狡猾な人間役で異彩を放っていましたが、本作品ではなんと自分の妻の才能溢れる絵画を”自作”だと偽って大儲けをする役柄でした!

ラストでのビッグアイズの作者の真偽を問う裁判では、周囲から滑稽と思われる程のひとり芝居を演じていました。ビッグアイズの絵を描かされて描けずに万事休す! これが実話に基づいているというから「真実は小説よりも奇なり」を地で行くストーリー展開でした。

妻マーガレットも夫の社交的な性格や商才については一目置くところはあったと思います。しかしながら、世間の目や娘を欺き続ける事や、夫の拝金主義的なところにはやはり我慢が出来なかったでしょう!

映画の最後に、ウォルターは一文無しの状態でひとり寂しく亡くなったと説明がありました。これはちょっと気の毒で、憐みを感じてしまいました。

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