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おすすめ映画『クーリエ 最高機密の運び屋』(2020/ドミニク・クック監督)感想‣キューバ危機の舞台裏で繰り広げられた核戦争回避策とは?

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『クーリエ 最高機密の運び屋』のあらすじ概要

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ベネディクト・カンバーバッチが主演を務め、キューバ危機の舞台裏で繰り広げられた実話を基に、核戦争を回避するべく決定的な役割を果たす男たち、彼らの核戦争回避のために命を懸けた葛藤と決断をスリリングに描いたスパイサスペンス。

1962年10月、アメリカとソ連の対立は頂点に達し、一触即発のキューバ危機が勃発。平凡な英国人セールスマンのグレヴィル・ウィンは、スパイの経験など一切ないにも関わらず、セールスマンとして頻繫に東欧を訪れており、MI6【英国秘密情報部】は彼ならば怪しまれることなく任務を遂行することができる判断され、CIAとMI6の依頼を受けて、”特殊任務”を持ち、モスクワへと飛ぶ。そこで彼は、国に背いたGRU(ソ連軍参謀本部情報総局)の内通者である、高官ペンコフスキーとの接触を重ね、機密情報(約5000件)を西側へと運び続けるが……。

グレヴィル・ウィンをカンバーバッチ、ペンコフスキーを「名もなきアフリカの地で」のメラーブ・ニニッゼが演じる。「追想」など映画監督としても活躍する舞台演出家ドミニク・クックがメガホンをとった。

原題:The Courier

『クーリエ 最高機密の運び屋』のスタッフとキャストについて

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ドミニク・クック監督:ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーのアシスタント・ディレクターを務めた後の1995年からロイヤル・コート・シアターの運営に携わり、07年から13年まで芸術監督を務める。BBCのミニドラマシリーズで初めてTVドラマのエピソード監督を手がける。劇場版「嘆きの王冠 ホロウ・クラウン ヘンリー六世」2部作などを演出している。

ベネディクト・カンバーバッチ(セールスマン・グレヴィル・ウィン):英国映画界を代表する演技派。1976年ロンドン出身。TV映画「ホーキング」(04)で物理学者スティーブン・ホーキング氏を演じて英国内で高い評価を受け、BBCのTVシリーズ「SHERLOCK シャーロック」(10~)のシャーロック・ホームズ役でブレイク。11年はアカデミー作品賞の候補作「裏切りのサーカス」と「戦火の馬」に出演。

なお、ベネディクトは今秋さらに、ジョディ・フォスター共演、ゴールデングローブ賞にて俳優部門2部門で候補入りを果たした話題作『The Mauritanian(原題)』が、『モーリタニアン 黒塗りの記録』という邦題として、10月29日(金)より日本公開される予定です。『グアンタナモ収容所 地獄からの手記』(河出書房新社刊)に基づいた物語という、かなりシビアそうな内容の映画になりそうです。

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メラーブ・ニニッゼ(アレックス、ペンコフスキー):1965年グルジア出身。

レイチェル・ブロズナハン(ヘレン)1990年米ウィスコンシン州ミルウォーキー出身。映画「ビューティフル・クリーチャーズ 光と闇に選ばれし者」(13)やNetflixオリジナルシリーズ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」(13~15)で頭角を現す。『マーベラス・ミセス・メイゼル』に主演している。エミー賞、ゴールデングローブ賞をW受賞し、現在ノリに乗っているそうです。こちらの映画も大変気になりますね。

『クーリエ 最高機密の運び屋』のネタバレ感想

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機械設備の販売セールスマンであったグレヴィル・ウィンはスパイの教育訓練を受けた事など無い普通の人です。しかし彼こそ、米ソ間の核戦争をギリギリの線で食い止めた働きをした、重要人物として浮かび上がらせています。事実に基づく話という事なので、本当のことだと思うものの、まだ、本当に信じ難い内容です。CIA,MI6が本当に一般人を使い5000件ものソ連の最高機密を盗み出させる”仕事”を任せていたとすれば、意表を衝いた作戦だからこそ成功したのだと思わざるを得ません…

描かれる劇中でも語られていますが、もっとも核のボタンを握らせるべきではない、直情的な性格のフルシチョフが登場してきます。もしかするとキューバから核発射基地を撤退させなければ、本当に核戦争が始まっていたのかもしれません。連絡から4分間で核シェルターに逃げ込めという指示の話が何度も繰り返されます。いまではほとんど忘れられていますが、それ程の危機感が両国間であったのは事実なのでしょう!

キューバ危機を克服に貢献したペンコフスキーは祖国を裏切った罪で処刑されたことは悲しい事実ながら、セールスマン・グレヴィルは劣悪な環境の収容所での長い拘留生活を何とか耐え抜き、無事釈放されます。ひょんなことから、スパイ活動に手を貸したものの、相手スパイと心の通じ合いまで関係が発展したことから、いつの間にか命懸けのミッションを自ら乗って出る所まで男気を出すグレヴィㇽの気持ちの変化はよく理解出来ます。それにしても、本作でのベネディクト・カンバーバッチの素晴らしい名演技ぶりにはびっくり仰天しました。

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