『ラスト・クリスマス』のあらすじ概要
1984年の発売以降、クリスマスの定番ソングとして全世界で愛されている「ワム!」の「ラスト・クリスマス」をモチーフに、「ゲーム・オブ・スローンズ」のエミリア・クラークと「クレイジー・リッチ!」のヘンリー・ゴールディング主演で描いたロマンチックコメディ。かなり気が早いですが、季節外れに見てみました。(初見)
ロンドンのクリスマスショップで働きながら歌手を目指すケイト。華やかな店内で妖精エルフのコスチュームに身をまとうケイトは仕事に身が入らず、乱れがちな生活を送っていた。そんなある日、ケイトの前に不思議な青年トム現れる。トムはケイトが抱えるさまざまな問題を見抜き、彼女に的確な答えを導き出してくれた。そんなトムにケイトは心をときめかせるが、2人の距離は一向に縮まることはなかった。やがてケイトはトムの真実を知ることとなりますが……。
脚本は「いつか晴れた日」でアカデミー脚色賞を受賞し、女優として本作にも出演するエマ・トンプソン。監督は「シンプル・フェイバー」のポール・フェイグ。
原題:Last Christmas
『ラスト・クリスマス』のスタッフとキャストについて
ポール・フェイグ監督:米・ミシガン州出身。映画監督としては、製作総指揮も兼ねたコメディ映画「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン」(11)で脚光を浴び、その後も「デンジャラス・バディ」(13)、「SPY スパイ」(15・日本劇場未公開)、女性キャスト版「ゴーストバスターズ」(16)などのアクションコメディ映画で手腕を発揮している。
エミリア・クラーク(ケイト):1986年英・ロンドン生まれ。ジョージ・R・R・マーティン原作のダークファンタジー小説をドラマ化した「ゲーム・オブ・スローンズ」(11~)で、ドラゴンの血を受けつぐ王女デナーリス・ターガリエンを演じブレイク。12年には、米映画サイトが選ぶ「世界で最も美しい顔100」の第1位に選ばれた。
ヘンリー・ゴールディング(トム):イギリス人の父と、マレーシア人の母をもつ。少年時代の大半をイギリスで過ごし、美容師になったが、2008年に自分のルーツを探しにマレーシアに戻る。TV局の幹部に見出され、TVタレント・司会者としてマレーシアやシンガポールを中心に活躍。
主人公の恋人で大富豪のニック・ヤン役に起用され、俳優デビュー ➢おすすめ映画|『クレイジー・リッチ!』(2018/ジョン・M・チュウ監督)舞台はシンガポールの中国人社会
エマ・トンプソン(ケイトの母親ぺトラ)・原案・脚本:「ハワーズ・エンド」(92)で第65回アカデミー主演女優賞を受賞し、翌年の第66回アカデミー賞では「日の名残り」(93)で主演女優賞、「父の祈りを」(93)で助演女優賞にダブルノミネート
出演作➢映画感想|『日の名残り』(1993/ジェームズ・アイボリー監督)アンソニー・ホプキンス主演
おすすめ映画|『クルエラ』(2021/クレイグ・ギレスピー監督)エマ・ストーン&エマ・トンプソン共演の実写化ディズニー映画
おすすめ映画|『二つ星の料理人』(2015/ジョン・ウェルズ監督)
『ラスト・クリスマス』のネタバレ感想
「世界で最も美しい顔100」の第1位に選ばれたエミリア・クラーク、納得しました。本作の中でも色々見せてくれましたが、表情が大変豊かで美しい顔や笑顔がキュートで非常に魅力的でした。歌手を目指しているわりには、オーディション会場で披露する歌声は、かなりのひどさで当分歌手デビューは難しいと感じられました。
クリスマスショップのミッシェル・ヨー(元ボンドガール、マレーシア・イポー≪美女の産地として有名な華僑の町、中華料理もとても美味しい≫出身)扮する女店主とのやり取りが絶妙な味わいを出していました。ケイトも旧ユーゴスラビアからの移民と謂う設定だったと思います。その他”移民”が登場人物の大半という珍しい映画でした。撮影場所がイギリスなのでイギリス映画かと思いましたが、実際はアメリカ映画でした。
純粋なラブストーリーと思って途中まで見ていたら、最後に大どんでん返しがあったのにはびっくり仰天します。これこそ一年に最後のびっくり”プレゼント”に相応しいストーリーの展開でした。少し物悲しく、少ししんみりさせられる意外な話にあっと驚きました。これだけは絶対タネ明かしを聞かずに映画を観た方が良いと思います。絶対に予想も出来ない結末なので楽しみに見てください。
一部辛辣な映画批評家の中には低い評価をする人もいる様ですが、映画は見る人の感性に訴えかけるものがあれば、十分だと思います。エミリア・クラークの演技も素晴らしく、是非出演している他の映画作品も見たくなりました。
本作は、1980年代にヒットしたジョージ・マイケルとアンドリュー・リッジリーによるポップデュオ「ワム!」の、クリスマスの定番曲「ラスト・クリスマス」にインスパイアされたオリジナルストーリーという。映画に使われる数々の名曲を聴くのも愉しみ。
本作は、観た人を絶対に幸せな気持ちにさせる素晴らしい映画です。
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