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映画『プラネタリウム』(2016/レベッカ・ズロトブスキ監督)感想‣ナタリー・ポートマンとリリー=ローズ・デップ、各世代を代表する美人女優が夢の姉妹役で共演!

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Adam DereweckiによるPixabayからの画像
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映画『プラネタリウム』のあらすじ概要

「ブラック・スワン」のナタリー・ポートマンと、ジョニー・デップとバネッサ・パラディの娘リリー=ローズ・デップが姉妹役で共演したミステリアスなドラマ。

監督はレア・セドゥ主演「美しき棘」のフランス人女性監督レベッカ・ズロトブスキ。1930年代後半。アメリカ人のローラは、死者を呼び戻せるほど霊感の強い妹ケイトと共に、降霊術のツアーでパリを訪れます。姉妹の才能を目の当たりにして衝撃を受けた大富豪であり、大手映画会社プロデューサーのアンドレに、個人的な降霊をすることになります。その結果、予想以上の降霊術の真価を体験した為、コルベンはこの姉妹にすっかり取りつかれ、心酔してしまいます。即断で姉妹を主人公にしたリアルなゴースト映画を製作しようと思いつき、停滞しているフランス映画界を活性化する事を狙いました。アンドレは姉妹と映画の出演契約を結び、2人を自宅に住まわせて撮影を開始しますが……。

降霊術で見えないものを見せようとするバーロウ姉妹と、映画で見えないものを撮ろうとするプロデューサーのコルベン。見えないものをどう捉えるかで人生の在り方や人との関わり方が変わってくることをテーマにした映画作品となっています。

 

雰囲気がかなり違いますが50年代米・ハリウッドの女優の卵と運転手の恋を描いた映画➢

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2016年製作/108分/フランス・ベルギー合作
原題:Planetarium

映画『プラネタリウム』のスタッフとキャストについて

レベッカ・ズロトブスキ監督:2010年に初の長編監督作『美しき棘』を発表。第63回カンヌ国際映画祭の監督週間部門で上映され、同年のルイ・デリュック賞では新人作品賞を受賞しています。

ナタリー・ポートマン(ローラ・バーロウ) :本作では、しっかり者で野心家の姉を演じる。女優としての才能・美貌を見込まれ映画に出演することになる。

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リリー=ローズ・デップ(ケイト・バーロウ): 父はジョニー・デップ、母はヴァネッサ・パラディという超美人の女優、何となく父親の面影がチラついてしまう程、よく似ていました/白血病の為、死期が近い事から、霊界との接触も可能であった様に描写されています。非常に無邪気な少女を演じています。今回の夢の共演は、デップに魅了されたポートマンの推薦によるものだという!

エマニュエル・サランジェ(映画プロデューサー/アンドレ・コルベン):

映画『プラネタリウム』のネタバレ感想・見どころ

【ネタバレ注意】

1930年代のパリの雰囲気に酔い痴れる事が出来る素晴らしい美術・衣装の超豪華さにうっとりさせられました。ナタリー・ポートマンとリリー=ローズ・デップが妖しい雰囲気の降霊師の姉妹で登場します。降霊のセッションについては冒頭で少し見られるだけで、実際のストーリーの内容については、降霊師美人姉妹の活躍から、彼女らにすっかり取りつかれてしまった大富豪映画プロデューサー・コルベンが姉妹を主役とする映画作りを開始することへと大きく変化していきます。

コルベンは姉妹を自分の邸宅に住まわせて映画作りと降霊セッションにより、今は亡きある人物との”再会”を夢見ています。一人の男と二人の女性との三角関係への発展は無かった様に描かれています。しかし、多分周囲の人間からはそうは見られていませんでした。大きな鏡の上に、コルベンとの関係を揶揄される言葉が口紅で大書されていました。

野心家でしっかり者の姉、天真爛漫で無邪気な妹コンビは非常に仲が好いのですが、霊媒能力のあるのは妹だけで、そのことをわずかばかり姉は嫉妬している様子も描かれます。しかし、その能力も彼女が白血病を患っており、死期が近いということも関係していました。

レベッカ・ズロトブスキ監督が本編の映画作りで目指したものは、びしっとした起承転結のはっきりした展開というよりは、非常に緩いストーリーの展開を描く中で、30年代のパリやヨーロッパの時代の雰囲気・流れを感じさせることを狙ったのかもしれません。コルベンが突然警察に逮捕されたり、更には収容所に送り込まれてしまうシーンは唐突感は否めません。しかし、何もかも青天の霹靂の様に突如として起こる変化が日常茶飯事で起っていた時代なのかもしれません…

更に「プラネタリウム」という題名で期待した、題名と筋書きとの関係は一切ありませんでした。鑑賞後、解説も何編か読みましたが、「プラネタリウム」≒「ホンモノではない」という意味なのでしょうか?

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