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おすすめ映画『THE GUILTY ギルティ』(2021/アントワン・フークア監督)感想‣ジェイク・ギレンホール主演 視聴者の想像力が試される

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『THE GUILTY ギルティ』のあらすじと概要

電話から聞こえる声と音だけで誘拐事件を解決するという、シンプルな設定と予測不可能なストーリー展開で高い評価を獲得した同名デンマーク映画を、ジェイク・ギレンホール主演・製作でアメリカを舞台にハリウッド版リメイクした作品。

ある事情により警察官を謹慎中、翌日には裁判を控えていたジョー・ベイラー(ジェイク・ギレンホール)は、現在911緊急通報センターでコールオペレーターとして勤務しています。彼は、ある朝、1本の謎の電話を受け、その通報者の女性が何者かに拉致され、危険が身に迫っている事を直感します。電話から聞こえてくる声と音だけを頼りに彼女を助けようとするジョー。しかし、次第に何もかもが自分の思っていることとは違っていることに気づきますが……。

他にイーサン・ホーク、ライリー・キーオ、ポール・ダノ、ピーター・サースガードら実力派豪華キャストが、ジョーと電話を通じて交わる人物として声の出演多数。

監督は「トレーニング デイ」「イコライザー」のアントワン・フークア。脚本に人気テレビシリーズ「TRUE DETECTIVE」のニック・ピゾラット。

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『THE GUILTY ギルティ』のスタッフとキャストについて

アントワン・フークア監督:香港のスター、チョウ・ユンファ(張潤發)を主演に迎えたアクション「リプレイスメント・キラー」(98)で長編映画監督デビューを果たし、続く「トレーニング デイ」(01)では主演のデンゼル・ワシントンをアカデミー主演男優賞に導いた

感想|『トレーニング デイ』(2001/アントワーン・フークア監督、デンゼル・ワシントン、イーサン・ホークが”タッグ”を組む刑事ドラマ

ジェイク・ギレンホール(ジョー・ベイラー刑部):父は映画監督のスティーブン・ギレンホール、母はプロデューサーで脚本家のナオミ・フォナー、姉は女優のマギー・ギレンホールという芸能一家に育つ。

映像専門パパラッチを演じた「ナイトクローラー」(14)では14キロ減量、ボクサーを演じた「サウスポー」(15)では21キロ増量するなど、徹底した役づくりにも定評があり、存在感抜群の演技派俳優の一人です。

マイケル・ベイ監督の新作アクションスリラー「Ambulance(原題)」が2022年2月18日から全米公開が予定されています。日本公開も楽しみです。

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(残念乍ら声の出演のみでした)

イーサン・ホーク(ビル・ミラー)

ライリー・キーオ(エミリー・ライトン)

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『THE GUILTY ギルティ』のネタバレ感想

オリジナルのデンマーク版『THE GUILTY ギルティ(2018)』をまだ観ていないので、本作品をNetflix配信で観始めてから、舞台が「911緊急通報センター」のみと分かり(面白く無いなぁ〜と感じてしまい)途中で観るのを断念し、中断してしまいそうになりました。

途中まで主役刑事(一時的に911コールセンターのオペレーター)ジョー・ベイラーは精神的に何か追い詰められている様な、情緒不安定な様子でした。周囲の同僚からも不安げな、奇異の目で見られるシーンが連続していました。緊急通報の対応に対しても彼のピリピリとした感じ漂っていました。

しかし、一本の拉致されそうな女性からの緊迫感溢れる通報を受けてから状況が一変していきます。そこからジョーは最近まで勤務していた現職刑事としての本領を発揮し、通報者の様子から重大な事件性を直感するところは見事でした。更に、知り得た情報を頼りに、その女性の家族とコンタクトを取り、残された幼い子供とも電話で会話をすることになります。観客は子供との会話の声ばかりではなく、ジョーがしているのと同様、全神経を研ぎ澄まし電話を通じて聞こえて来る、ありとあらゆる物音、ドアの開閉音、人の気配に聞き耳を立てざるを得なくなる演出は見事! 音以外聞こえない為、音による臨場感が一層際立つことを知ります。

本作品はジョーの独り舞台です。90分もの間、一瞬の隙も無く観客を惹きつける演出は舞台を見ているようで実に見事としか言いようがありません。良く練られた優れた脚本(本作品の脚本もオリジナル版映画とほぼ同じと聞いています)も見事ですが、コロナ禍の中、たった11日間で撮影を取り終えたということにも驚異的…

中学時代聞いたラジオの音だけの”ラジオ劇場”というのも聴いた事を思い出しました。黒沢明監督の『七人の侍』を音声だけで聴く番組でした。やはり、優れた作品というのは音のみで聴いても臨場感があり、映像が頭の中に浮かび上がっていた事を思い出させてくれる作品でした。あぁ懐かしの”ラジオ劇場”

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