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おすすめ映画『ノクターナル・アニマルズ』(2016/トム・フォード監督)感想‣ラスト・シーンの解釈をめぐって激論が交わされている美しくも衝撃的なミステリー

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『ノクターナル・アニマルズ』のあらすじと概要

世界的ファッションデザイナーのトム・フォードが、2009年の「シングルマン」で映画監督としてデビュー以来7年ぶりに手がけた映画監督第2作。

米作家オースティン・ライトが1993年に発表した小説「ミステリ原稿」を映画化したサスペンスドラマで、エイミー・アダムス、ジェイク・ギレンホール、マイケル・シャノン、アーロン・テイラー=ジョンソンら豪華キャストが出演。

アートディーラーとして成功を収めているものの、夫(アーミー・ハマー)との関係がうまくいかないスーザン(エイミー・アダムズ)。ある日、そんな彼女のもとに、元夫のエドワード(ジェイク・ギレンホール)から謎めいた小説「夜の獣たち(ノクターナル・アニマルズ)」の原稿が送られてきます。原稿を読んだスーザンは、小説内で展開される陰惨な事件の向こうに裏切った自分への前夫の復讐の思いを重ね、若き日を回想しつつ壊れた関係の再生に淡い期待を抱くようになっていきますが、、、

現実と過去、読んでいる小説の世界と現実が奇妙に交錯した不思議な世界を映画の中で実感していく作品となっています。また、各所に配置されている芸術作品、オブジェ、絵画など普段目にすることの無い奇抜なアイデアに溢れており、衣装や美術、建築、小道具など、画面の隅々にまで行き渡った凝った美意識に思わず息を飲まずにはいられません。

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『ノクターナル・アニマルズ』のスタッフとキャストについて

トム・フォード脚本・監督:1980年代後半からファッション業界で働き始め、94年にグッチのクリエイティブ・ディレクターに就任。00年からはグッチの傘下となったイヴ・サンローランのクリエイティブ・ディレクターも兼任。また、08年の「007 慰めの報酬」以降、ダニエル・クレイグ演じるジェームズ・ボンド着用のスーツ等のデザインを手がけることでも知られる。

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エイミー・アダムズ(スーザン・モロー):軍人の父親が駐在していたイタリアで生まれ、高校時代を米コロラド州で過ごす。1999年「わたしが美しくなった100の秘密」で映画デビュー。

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ジェイク・ギレンホーㇽ(トニー・ヘイスティングス):99年の青春ドラマ「遠い空の向こうに」の主演で脚光を浴び、「ドニー・ダーコ」(01)や「デイ・アフター・トゥモロー」(04)で注目度が高まる。カウボーイ同士の愛を描いた「ブロークバック・マウンテン」(05)でアカデミー助演男優賞にノミネートされる。

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マイケル・シャノン(ボビー・アンディーズ):「バニラ・スカイ」(01)や「8 Mile」(02)、「バッドボーイズ2バッド」(03)などの話題作に出演する。「レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで」(08)でアカデミー助演男優賞に初ノミネートされた。

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『ノクターナル・アニマルズ』のネタバレ感想

(ネタバレ有り)

元夫であり、才能豊かな文筆家から送り付けられたサスペンス小説の原稿を読んでいる内にグイグイ内容に引きつけられていく様子が映画となっています。少し不思議な感じのする映画でした。そのサスペンスというのは、テキサス州の夜道のハイウェイで悪党に絡まれるという非常に恐ろしい取り返しのつかない”事件”に巻き込まれるという惨事を扱っていました。

その”惨事”と実際のスーザンの現在の美術品ディーラーとしての生活がどう結びつくのか?かなり深読みの必要があるのかもしれません。学生時代に付き合っていた元カレとは余りきれいな別れ方をしていなかった苦い経験がある事が分かっています。スーザンは彼の才能に全く気が付かず、表面的な魅力に溢れる現在の夫を選んだ過去がどうやら、彼女の”不幸”の原点にありそうです…

それにしても、度肝を抜かれた冒頭シーンには驚きました。美しいとはとても言えない女性の裸体には開いた口がふさがりませんでした。刺激を狙ったのか、トム・フォード流なのか、この映像だけはわたしには正直全く理解に苦しみました!

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