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映画『ブロークバック・マウンテン』(2005/アン・リー監督)感想‣、監督自身この映画を「普遍的なラブストーリー」と強調し、このテーマは観客に広く受け入れらます…

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『ブロークバック・マウンテン』のあらすじと概要

David MarkによるPixabayからの画像

「楽園をください」「グリーン・デスティニー」の台湾出身のアン・リー監督が描く西部劇ロマンス。原作は女流作家E・アニー・プルーの同名の短編小説。

1960年代初頭のアメリカ・ワイオミング。カウボーイのイニスとジャックは2人だけの厳しい羊の放牧の為、季節労働者として長期間のキャンプ生活の中で次第に愛し合うようになり、お互いの結婚後も密かに愛を貫いていきます。

同性愛はタブー。それを父に小さい頃叩き込まれたイニスは社会で生きてゆくために、とにかく自分の愛を隠そうとしますが、一方のジャックは天真爛漫で、自分の気持ちに正直に生きたいと思うことから二人の間に徐々に意見の食い違いが起こっていきます。

公開当初は「ゲイ・カウボーイ・ムービー」と評されたそうだが、監督のアン・リー自身この映画を「普遍的なラブストーリー」と強調しているように、そのテーマが観客に広く受け入れられ、低予算で作られた映画にもかかわらず、アメリカ国内外で記録的な評価と興行収入をもたらしたという映画です。

「ブラザーズ・グリム」のヒース・レジャー、「デイ・アフター・トゥモロー」のジェイク・ギレンホールが共演。第78回アカデミー賞の監督賞、脚色賞、音楽賞の3部門を受賞しています。

『ブロークバック・マウンテン』のスタッフとキャストについて

David MarkによるPixabayからの画像

アン・リー監督:1954年生まれ、台湾台南市出身。00年の「グリーン・デスティニー」でアカデミー外国語映画賞など4部門を受賞、一躍ハリウッドでも大きな注目を集める。03年のハリウッドデビュー作「ハルク」では全米で1億ドルを超えるヒットを記録した。05年の本作品「ブロークバック・マウンテン」でアジア人初のアカデミー監督賞を受賞する。ブッカー賞受賞作を映画化した「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」(12)で、2度目のアカデミー監督賞を受賞している。

監督の出演映画投稿記事はこちら:

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ヒース・レジャー (イニス・デルマー):オーストラリア・パース出身、メル・ギブソンの息子役に抜てきされた「パトリオット」(00)や「ROCK YOU! ロック・ユー!」(01)で注目され、05年の本作品「ブロークバック・マウンテン」では、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされています。

ジェイク・ギレンホール (ジャック・ツイスト):米国・ロサンゼルス出身。99年の青春ドラマ「遠い空の向こうに」の主演で脚光を浴び、「ドニー・ダーコ」(01)や「デイ・アフター・トゥモロー」(04)で注目度が高まる。カウボーイ同士の愛を描いた本作品「ブロークバック・マウンテン」(05)でアカデミー助演男優賞にノミネートされています。

出演作品投稿記事:

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ミシェル・ウィリアムズ (アルマ・ビアーズ):本作品ではアカデミー助演女優賞にノミネートされ、一躍有名になる。その後は「脳内ニューヨーク」(08)や「シャッター アイランド」(10)などに出演し、演技派として着実にキャリアを積み上げています。

本作品では夫イ二スと友人ジャックとの親密な関係を目撃し、大きなショックを受ける。

出演作品:

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アン・ハサウェイ (ラリーン・ニューサム):1982年生まれ、ニューヨーク・ブルックリン出身。ミュージカル映画「レ・ミゼラブル」(12)では、大幅な減量に加えて髪を短く切り落とした渾身の役作りと見事な歌唱力でアカデミー助演女優賞を受賞しています。

ジャックの妻役。ロディオガールとして華々しい登場シーンがあるが、結婚後は父親の稼業を手伝う事に専念している。

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『ブロークバック・マウンテン』のネタバレ感想

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(ネタバレあり)西部の荒くれカウボーイが、男同士の友情が更なる発展というテーマには、最初は正直驚きでした。二人の感情の高まりでこういう”関係”に至るという心境はまだ、正直理解することが出来ない世界であり、戸惑いを隠せず映画を観賞(2回目)し終えました。

確かに、こういう人間関係もあるという理解は少し深まりました。一方、1860年代の米国社会の根底にあるゲイに対する偏見の根強さなども知る事が出来ます。

但し、主人公らの感情の世界までは立ち入ることは不可能だと感じました。上述通り、アン・リー監督は「普遍的なラブ・ストーリー」がテーマと強調しているそうですが、果たして「普遍的」という表現が本当なのかは私にははっきり判断することが出来ません。しかしながら、このような関係/世界も存在するという認識、受け入れることは重要だと考えます。

 

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