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おすすめ映画感想|『スタンドアップ』(2005/二キ・カーロ監督)鉱山という「男社会」でセクハラ問題に立ち上がったひとりの女性を描く!

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『スタンドアップ』のあらすじと概要

「モンスター」のオスカー女優シャーリーズ・セロン主演で、全米初のセクシャル・ハラスメント訴訟勝訴の実話を映画化した。

舞台は80年末のアメリカ。男女平等と法律の名のもと、ようやく男性ばかりの職場にも女性が入り始めてきた時代。シングルマザーのジョージー(シャーリーズ・セロン)は夫の暴力から逃れて故郷ミネソタの炭鉱の町に戻った子持ちの女性役。

ジョージ―には誰の子供か分からない上の男の子がいる為、周囲の人々や家族からも煙たがられる存在でした。そんな中、家族3人で暮す為、彼女は給料条件の良い炭鉱で働き始めますが、男社会である炭鉱の仕事に女が働くのは男達にとっては面白くなく、男達はジョージーに対して犯罪に近い悪質で、執拗な嫌がらせを始め、彼女を追い出そうとします。耐えかねたジョージーは、世界で初めてのセクシャルハラスメント訴訟を起こすことを決意します。

監督は「クジラの島の少女」のニキ・カーロ。撮影は「マイケル・コリンズ」「プレッジ」のクリス・メンジス。

原題:North Country

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『スタンドアップ』のスタッフとキャストについて

二キ・カーロ監督:ニュージーランド・ウェリントン出身。マオリ族の世界を描いた『クジラの島の少女』でサンダンス映画祭の観客賞などを受賞している。

マイケル・サイツマン 脚本:「愛ここにありて」(00)リーリー・ソビエスキー主演映画

シャーリーズ・セロン(ジョージー・エイムズ/離婚し女手一つで2人の子を育てるため炭鉱で働くことになった女性)1996年「トゥー・デイズ」で本格映画デビュー。その後はキアヌ・リーブス主演の「ディアボロス 悪魔の扉」(91)「サイダーハウス・ルール」(99)などに出演しスター女優となる。体重を大幅に増量して実在のシリアルキラーを演じた「モンスター」(03)でアカデミー主演女優賞を受賞している。

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フランシス・マクドーマンド(グローリー/ジョージーの古い友人で同僚。筋肉が動かなくなる難病に冒されている)1984年、コーエン兄弟の「ブラッド・シンプル」で映画デビュー。この作品をきっかけにジョエル・コーエンと結婚し、コーエン兄弟作品に欠かせない存在となる。

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リチャード・ジェンキンス(ハンク・エイムズ、ジョージ―の父親、同じ炭鉱で働く)ファレリー兄弟のコメディ作品やコーエン兄弟の個性的な作品などでバイプレイヤーとして活躍するなか、主演作「扉をたたく人」(07)でアカデミー主演男優賞の候補に挙がっている。

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ジェレミー・レナー(ボビー・シャープ/ジョージーの高校時代の恋人で現在は同僚。ジョージーに執拗な嫌がらせをする)

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『スタンドアップ』のネタバレ感想

ジョージ―の職場における悪質で執拗に繰り返される信じられない行為はセクハラどころではなく、完全に犯罪そのものだと思いました。しかも、頼りになると期待していた社長に直談判しても、「会社を辞めてくれ」と予想外の反応で、問題解決にはなりません。職場の他の女性も保身に回り協力を得られず、両親も元々父親と同じ職場の炭鉱で働く事を快く思われていません。最大の拠り所であった二人の子供、長男からは「母親は家にいるもの」と言われ冷淡な態度を取られてしまいます。完全に「四面楚歌」の状況で、万事休すとなります。ごく普通の女性ならば、給料が高いとはいえ、元々男性社会の「炭鉱」には居たたまれず、思わず逃げ出してしまいそうです。しかしながら、彼女は毅然と立ちあがりました。(邦題がそのものズバリでちょっと驚きますが…)

また、最後に娘を裏切る事無く、娘の立場になり労働組合で男性組合員たちに向かい「恥を知れ!」という内容の演説を行った父親の態度は立派だと関心しました。

法廷では、会社側が雇ったやり手女性弁護士が必死にジョージーの身持ちの悪さを示そうという作戦に出ますが、それが逆に裏目に出て形勢が見事に逆転する展開は見事でした。ほとんどが陰湿なセクハラの数々に悩まされる女性の悲惨な状況にうんざりさせられましたが、最後に一髪逆転ホームランを見せられたような爽快感を味わう事が出来ました。シャーリーズ・セロンの演技力と素晴らしい筋書きによる脚本に圧倒される映画でした。

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