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おすすめ映画|『クライ・マッチョ』(2021/クリント・イーストウッド監督・製作・主演)‣キャッチコピーは「感動はここから始まる!?」

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Gavin SeimによるPixabayからの画像

『クライ・マッチョ』のあらすじと概要

「パーフェクト・ワールド」「ミリオンダラー・ベイビー」「運び屋」など数々の名作を生み出してきた”生きる伝説”クリント・イーストウッドが、今回も監督・製作・主演を務め、監督デビューから50周年かつ40作目という節目にあたる大金字塔となります。全映画ファン必見必聴の一作!

落ちぶれた元ロデオスターの老カウボーイが、親の愛を知らない少年とともにメキシコを旅する中で、年の差を超えて、旅先の街で出会う人々の心和む交流、荒くれの馬を介して、魂と魂で結びつく男たちの姿を描いています。「本当の意味での男の強さ」の新たな価値観に目覚めていく姿を描いたロードムービー映画。

1975年に発刊された故N・リチャード・ナッシュによる同名の小説を映画化したもの。かつて数々の賞を獲得し、ロデオ界のスターとして一世を風靡したマイク・マイロ(クリント・イーストウッド)でしたが、落馬事故をきっかけに落ちぶれていき、家族も離散。いまは競走馬の種付けで細々とひとり、暮らしていました。

そんなある日、マイクは元の雇い主であり、世話になっているハワードからメキシコにいる彼の十代の息子ラフォをを誘拐して連れてくるよう依頼されます。アルコール依存症で、男遊びに夢中な母に愛想をつかし、闘鶏用のニワトリ“マッチョ”と共に路上で暮していた少年を連れ戻しに、メキシコに向かいます。しかし、下手をすると誘拐になりかねない仕事ですが、ハワードに恩義があるマイクは依頼を引き受けることになります。

親の愛を知らず、母親からも疎まれ路上生活をしている生意気な不良少年のラフォを連れてメキシコからアメリカ国境を目指すことになったマイクでしたが、その旅路には予想外の困難や出会いが待ち受けていました…

原題:Cry Macho (Machoは闘鶏の雄鶏の名前)

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ArtapropによるPixabayからの画像

『クライ・マッチョ』のスタッフとキャストについて

リント・イーストウッド監督(マイク・マイロ):1930年生まれ、91歳。俳優として数多くの西部劇やアクション映画に出演。自身最大の当たり役であるハリー・キャラハン役を演じた『ダーティハリー』シリーズでスーパースターの地位を不動のものとした。

本作品で、クリントがカウボーイハットをかぶって馬にまたがる姿は見る価値のあるもの。馬に乗るのは約30年前の『許されざる者』(92)以来だったそうだ。

【2021年版】クリント・イーストウッド 監督・出演映画おすすめの11作品(最近見直した映画・好み順)

エドゥアルド・ミネット(少年ラフォ)撮影当時14歳。長編映画に出演するのは初。

ナタリア・トラベン(マルタ・田舎のカフェの女主人)

Nevena MikecによるPixabayからの画像

『クライ・マッチョ』のネタバレ感想

ネタバレ有り

全般的に抑制の効いた展開で、盛り上がりこそ期待したものはありませんでしたが、見終わった後にその素晴らしさがしみじみと沸き起こる感動作品。90歳台の人が生きているだけでも尊敬されますが、映画に出演し、さらに監督としてハリウッドで第一線級の作品を次々に生み出している事は驚異的です。

老カウボーイ・マイクと少年ラフォとの年齢差は何と77才、暴れ馬を見事に乗りこなしたり、怪我をした動物達の面倒も良く見る事から、少年の老人を見る目がどんどん変化し、輝き始めるところは超見どころ!

それよりも、何よりも90歳の老人が大型車を運転していることがそもそも驚くべき事です。日本であれば、勿論、運転免許証の返上しようかどうか迷うどころの年齢ではありません。

艱難辛苦を乗り越え、無事ラフォをアメリカ国境まで連れ出し父親に引き渡した後、マイクはメキシコ国内に留まり、何日かお世話になった孫と暮らす女性マルタの元に戻って第二の人生を歩み始めたのだろうと想像されます。とても夢のある終わり方でいいですね!

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