久し振りの宇奈月温泉訪問でした。前回は数年前一人旅で、やはり冬季カニの季節に金沢・富山に訪問しました。友人に教えられた知る人ぞ知る絶品、高箱かにの「カニ面」おでんを金沢の隠れた名店「森忠」(この店は一見普通の居酒屋に見えますが、おでん以外にも全ての料理が”絶品”でした)で頂きました。今回は「紅ずわい蟹」に魅かれて、家族二人で富山・宇奈月温泉を再訪しました。北陸新幹線が開通したお蔭で、上野からわずか2時間強で「宇奈月温泉」に来ることが出来ます。このアクセスの良さは驚異的です。また、冬季にしか味わえない富山湾から揚がる海鮮(蟹、寒ブリ、白エビ、ホタルイカ等)もその魅力の一つです。
また、山好きにとっては剱岳、立山登山基地にもなっているので、何度か通り過ぎたことがありますが、宇奈月温泉で山に一切登らず、優雅に温泉と食事のみを愉しんだのは今回が初経験となりました。
東京から黒部渓谷・宇奈月温泉へのアクセス
(行き) 12:30 上野駅発 14:43 黒部宇奈月温泉駅着(新幹線はくたか563号)、 15:00駅より旅館送迎バスにて25分程度(13㌔)
(帰り) 11:33 黒部宇奈月温泉駅発 13:46 上野駅着 (新幹線はくたか560号)
途中在来線大糸線などが大雪による影響で運行停止などの車内放送が流れていた為、新幹線到着駅「黒部宇奈月温泉」から宇奈月温泉までの送迎バスの運行状況が少し心配されました。しかしながら、豪雪地帯でもあり、雪への対応は慣れており、幹線道路の除雪作業は完璧になされている事、宇奈月温泉の主要道路は道路に路面スプリンクラーなど融雪設備も完備され、路面地肌が顕れる程度まで除雪されていました。(住宅の屋根、停車中の車両の屋根には優に一㍍を上回る程の積雪がありましたが)
前回訪問した北陸の温泉➢
黒部渓谷・宇奈月温泉
黒部川上流7.5㌔にあるの黒薙温泉から引湯し、1923(大正12)年に開湯。(黒部川の電源開発が始まった大正時代、この地に一大温泉地を開こうという計画が進められた)無色透明の湯は、肌にやさしい弱アルカリ性の単純温泉(Ph8.20)、源泉温度は98.3度を超えているそうです。
なお、観光客に大変人気の高い宇奈月駅発着で「黒部渓谷トロッコ電車」は冬季は当然の事乍ら運行停止中でした。全区間(宇奈月-欅平)運行期間は、5月10日~11月30日予定。また、紅葉シーズンピーク時の立山の紅葉の素晴らしさは筆舌に尽くし難い美の極致です。
延対寺荘
部屋・館内
清掃が行き届き、部屋・浴室・食事処なと気持ちよく利用することが出来ました。格式ある老舗旅館であり、「富山の迎賓館」として昭和天皇、カーター米国元大統領、岸信介らをお出迎えされています。更に数多くの文人墨客が親しんだ宿で与謝野晶子、川端康成、竹久夢二、石原慎太郎らが投宿されたようです。
温泉
吾々が訪問した少し前からコロナの感染数が急激に増加したことから、やはり宿泊をキャンセルされた方も多かったと聞きました。その為、比較的宿泊者も少なく、温泉はいつでも独占状態で利用しました。露天風呂からの前面に広がる深山幽谷の絶景の渓谷美を堪能しながらの温泉浴は最高の気分に浸れました。
源泉は上述通り7.5㌔上流の黒薙温泉から引湯されています。また、加水・加温は無く100%源泉が利用されています。但し、少し残念なのが、循環濾過と塩素に拠る”消毒”も実施されているとの事でした。
なお、最終日朝風呂に入っているとガラス戸の外の手摺りに野猿がやってきました。ガラス越しに30㌢と超接近してご対面となりました。盛んに「ギャーギャー」叫んで仲間か親子を呼んでいるようでした。残念な事に、その時はスマホが無かったので撮影出来ませんでした。大雪の中餌を見つける事が出来るのか少々心配になりましたが、結構元気そうな猿でした。
調べてみると、黒部渓谷には猿専用の吊り橋もある程猿が生息しているそうです。真冬は餌も少なくなり、温泉街に出没するのかもしれません。
(日帰り入浴)
営業期間 通年
営業時間 11:00~16:00
入浴料 大人1000円 小学生以下500円
住所 〒938-0282 富山県黒部市宇奈月温泉53
食事
鮮度の高い海鮮類を堪能出来ました。食事場所は毎回異なる場所での提供となりましたが、最終日朝食は深山幽谷の渓谷の絶景を眺めながらの食事は素晴らしいの一言です。
最後に
夏山登山、温泉、富山湾の海鮮類などなど魅力溢れる富山県です。東京から2時間とアクセスも非常に便利になりました。魚津、氷見など東京では到底食べる事の出来ない美味しい魚介を求め、是非再度富山を訪問したいと思います。
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