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おすすめ映画|『いつか晴れた日に』(1995/アン・リー監督)

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『いつか晴れた日に』のあらすじと概要

過酷な運命に翻弄されながらも、三姉妹が多難な恋を通して成長し真実の愛を得るまでを、様々な人物模様を交えて情緒豊かに描く恋愛ドラマ。

19世紀初頭のイングランド南東部のサセックス州にある私園“ノーランド・パーク”を構えるダッシュウッド家当主ヘンリーは死に際、先妻との息子ジョンに現在の妻と3人の娘を世話させる代わりに、邸宅を含め、全財産を与えるとの約束をする。だがその遺言はジョンの妻ファニーの反対により反故にされてしまいました。夫人と3人の娘たちは新しい家を探すことになります……。

イギリスの女流作家ジェーン・オースティンの小説『分別と多感』を原作とし、主演のエマ・トンプソン自身が脚本化し、アカデミー脚色賞を受賞した作品。

原題: Sense and Sensibility

『いつか晴れた日に』のスタッフとキャストについて

Michael DrummondによるPixabayからの画像

アン・リー監督:台湾・台南市出身。05年の「ブロークバック・マウンテン」でアジア人初のアカデミー監督賞を受賞する。ブッカー賞受賞作を映画化した「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」(12)で、2度目のアカデミー監督賞を受賞した。

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エマ・トンプソン(エリノア・ダッシュウッド):英ロンドン出身。ケンブリッジ大学卒業後はコメディエンヌとしてTV番組で活躍し、脚本も手がけた「アルフレスコ」(83~84)で注目を集めるなど、多才。ケネス・ブラナーと結婚したが、1995年に離婚。その後、本作『いつか晴れた日に』で共演した俳優のグレッグ・ワイズ(ジョン・ウィロビー役)と交際し、長女を出産している。

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アラン・リックマン(ブランドン大佐):アイルランド人の父とウェールズ出身の母のもと英ロンドンに生まれる。大ヒットした「ハリー・ポッター」シリーズでは、1作目「賢者の石」(01)から最終章「死の秘宝 PART2」(11)までセブルス・スネイプ教授役を演じた。

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ケイト・ウインスレット(マリアンヌ・ダッシュウッド):英バークシャー・レディング出身で、両親ともに舞台俳優。17歳のときに「乙女の祈り」で映画デビューを果たす。

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ヒュー・グラント(エドワード・フェラース):英・ロンドン出身。“ロマコメの帝王”としてスクリーンで活躍し、出演作多数。

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『いつか晴れた日に』のネタバレ感想

19世紀初頭のイギリス上流階級の生活を描いた小説を原作とする作品、台湾台南出身の監督が撮るというのも少し不思議な気持ちがしました。

超豪華な出演陣にまず目を見張りました。エマ・トンプソン、ケイト・ウインスレット、アラン・リックマン、ヒュー・グラントなどはまだまだ相当に若く(30年近く前の映画なので当然と言えば当然)、ケイト・ウインスレットは20才前後の出演映画です。彼女の演技は若々しいというよりも、若さ満ち溢れる中にも既に貫禄十分な雰囲気はありありでした。足首を捻挫した彼女を軽々と抱きかかえ屋敷に運び込んだ、ウイロピーは確かに人間なんでしょうか?

年頃の2姉妹(もう一人の妹はまだ幼い)の恋愛模様をイギリスの田園風景の中で、喜怒哀楽の機微が丁寧に描き上げられていました。女性達は自分の運命を自分で決める事も出来ません。完全に男性中心の社会で、働く自由さえなかったようです。女性は非常に生き辛さを感じていました。どうする事も出来ず、幸運も不運もすべて『運命』として受け入れるしかない時代であった事が分かります。

感情の起伏が非常に激しい妹マリアンヌに比らべ、妹思いの姉エリノアは長女らしく感情を抑えた演技に終始していました。自分が想いを寄せるエドワードに、5年越しの許嫁の女性の出現には相当なショックを受け、内心意気消沈して筈です。気丈にも余り表情には出しませんでした。ところが、最後の土壇場、急転直下思いも寄らぬニュースを聞き、彼女は今までじっと抑え込んでいた感情を抑えられず、堰を切ったかのように大喜びで泣き崩れるシーンは最大に盛り上がった場面でした。

このような小説が現在も読み続けられ、映画として取り上げられて数多くの観客の共鳴を呼ぶところはやはり、時代背景は異なるものの人類共通の普遍的な男女間の愛情につき表現しているからに違いありません。

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