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「ケネス・ブラナ―」出演・監督のおすすめ映画10作品(最近見た映画、見直した映画限定、順不同)

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絶対見逃せない映画 おすすめ
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俳優・監督・舞台演出家として世界的に活躍するケネス・ブラナーが、自身の幼少期の体験を投影して描いた自伝的作品。第94回アカデミー賞では、作品賞を含む7部門にノミネート、これはアカデミー賞史上初の快挙“通算7部門ノミネート”も達成しています。 さらに第79回ゴールデングローブ賞では最優秀脚本賞に輝いている作品です。結果は皆さんご存知の通り、見事”脚色賞”を受賞されています。最近見た映画を中心10作品をご紹介します。参考にしてみてください。

『裸足の1500マイル』(2002/フィリップ・ノイス監督)

1931年、西オーストラリアのジガロング。14歳のアボリジニの少女モリーは、8歳になる妹のデイジー、従姉妹で10歳のグレーシーたちと楽しく平穏な毎日を送っていた。ところがある日、アボリジニ保護局の人間が突然やって来て、政府の現地人混血児隔離政策に従って彼女たちは拘束され、母親から引き離して施設に強制収容されるのだった。粗末な環境下で、白人社会(将来的には労働者、使用人として働かせるのが目的)へ適応するための厳しい教育が始まる。ある時、たまりかねたモリーたちは厳重な監視をかいくぐり脱走を図る。そして、延々続くウサギよけフェンスの先にある母の待つ故郷へ向けて1500マイルの遥かなる旅路を歩き始めた…。

おすすめ映画|『裸足の1500マイル』(2002/フィリップ・ノイス監督)オーストラリア・アボリジニの少女3人が保護施設から家への決死の逃避行!

『TENETテネット』(2020/クリストファー・ノーラン監督)

「ダークナイト」3部作や「インセプション」「インターステラー」「ダンケルク」など数々の巨編話題作を送り出してきた鬼才クリストファー・ノーラン監督によるオリジナル脚本、製作費推定2億㌦の巨費を投じてたアクションサスペンス超大作。

「現在から未来に進む“時間のルール”から脱出する」というミッションを課せられた主人公が、第3次世界大戦に伴う人類滅亡の危機に立ち向かう姿を描く。人類を滅亡の危機から救うキーワードそれが「TENET](テネット)であると。

おすすめ映画感想|『TENETテネット』(2020/クリストファー・ノーラン監督)”時間”が逆行してしまう最新SFアクション

『ダンケルク』(2017/クリストファー・ノーラン監督)

「ダークナイト」「インターステラー」のクリストファー・ノーラン監督が、初めて実話をもとに描く戦争映画。史上最大の救出作戦と言われる「ダイナモ作戦」が展開された、第2次世界大戦のダンケルクの戦いを描くもの。

ポーランドを侵攻し、そこから北フランスまで勢力を広げたドイツ軍は、戦車や航空機といった新兵器を用いた電撃的な戦いで英仏連合軍をフランス北部のダンケルクへと追い詰めていきます。この事態に危機感を抱いたイギリス首相のチャーチルは、ダンケルクに取り残された兵士40万人の救出を命じ、1940年5月26日、軍艦はもとより、ドーバー海峡にいる全民間の船舶約900隻も総動員したダイナモ作戦を発動。33万人もの英仏兵士を奇跡的に救出することとなります。

ダンケルクでの撮影は史実の撤退作戦とまったく同じ場所で行われたということです。撮影中は6000人余りのエキストラが使われたそうです。映画の台詞がごくわずかしかなく、ディテールのみで群衆場面の演出するため、ノーラン監督はサイレント映画を深く研究したそうです。また、迫真に迫るリアルな撮影で、陸海空の3つ時間のストーリーを同時に展開する手法が取られ、観客は劇場で、あたかも戦場の真っただ中に放り込まれたような感覚を覚えるに違いありません

おすすめ映画|『ダンケルク』(2017/クリストファー・ノーラン監督)迫力満点!史上最大の救出作戦

『スルース』(2007/ケネス・ブラナー監督)

72年にローレンス・オリビエ&マイケル・ケイン主演で製作され、2人揃ってアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた、1972年にも映画化されたアンソニー・シェイファーの舞台『探偵スルース』傑作サスペンス「探偵スルース」を、マイケル・ケイン&ジュード・ロウ主演でリメイクされた映画。

一人の女性を巡って、夫である初老の推理小説家ワイク(ケイン)と不倫相手の若手俳優ティンドル(ロウ)が、ロンドン郊外にある作家の豪邸を舞台に激烈な心理戦を繰り広げる「二人芝居」の醍醐味を味わえます。強烈な言葉の暴力の連続は、観客の感情移入などは一切寄せ付けるものではありません。

おすすめ映画|『スルース』(2007/ケネス・ブラナー監督)マイケル・ケイン&ジュード・ロウ、二人の欲と嫉妬のぶつかり合い

『エージェント:ライアン』(2013/ケネス・ブラナー監督)

米作家トム・クランシーのベストセラー小説を原作に、CIAエージェントで超頭脳派のジャック・ライアンが活躍する人気シリーズを、「スター・トレック」のクリス・パインを新たな主演に迎えて描くアクションサスペンス。「レッド・オクトーバーを追え!」(1990)、「パトリオット・ゲーム」(92)、「今そこにある危機」(94)、「トータル・フィアーズ」(2002)に続き通算5作目となる本作では、アメリカ同時多発テロ事件後の現代を舞台に、表向きはウォール街の投資銀行でコンプライアンス担当として働きながら、密かにCIAのためにテロリストの資金の流れを追う経済アナリスト(情報分析官)を担当しています。CIAのスパイ経験ゼロのド新人・エージェントへと転身したジャックが、その天才的情報分析力で世界規模のテロに挑み、世界恐慌勃発を狙う巨大な陰謀に立ち向かいます。若きジャックがいかにしてCIA捜査官として活躍するようになったかを描いています。

おすすめ映画|『エージェント:ライアン』(2013/ケネス・ブラナー監督)クリス・パイン主演のアクションサスペンス。

『マリリン7日間の恋』(2011/サイモン・カーティス監督)

36歳でこの世を去り、2022年で没後60年となる世界のセックス・シンボル、マリリン・モンローの秘めた恋をミシェル・ウィリアムズ主演で描いたラブロマンス。なお、原作は同作のスタッフであったコリン・クラークの回想録に基づいています。

1956年、名優ローレンス・オリビエが監督・主演を務める映画「王子と踊子」の撮影のためロンドンを訪れたモンローは、初めて体験する海外での撮影のプレッシャーと、夫アーサー・ミラーとの確執により仕事に集中することができずにいました。

さらに演技方法で、マリリンは緊張と不安に重なって、撮影にしばしば遅刻したり、オリビエらとの演技メソッドの違いによりNGテイクを連発してしまいます。そして、反りが合わないオリビエ監督とも対立し孤立してしまったモンローは、ただひとり的確な助言をくれた第3助監督のコリン・クラークと親密になっていきます。ひとりの女性が悩みながら、青年との恋と仕事に身を投じていく等身大の姿を追ったピュアな物語として描かれるモンローの素顔は、これまで彼女に感じていたイメージを大きく覆す作品になっています。

おすすめ映画感想|『マリリン7日間の恋』(2011/サイモン・カーティス監督)M.モンローの本当の姿に迫る!

『ナイル殺人事件』(2022/ケネス・ブラナー監督)

ミステリーの女王アガサ・クリスティが1937年に発表した有名な「ナイルに死す」を、同じくクリスティ原作の「オリエント急行殺人事件」(17)を手がけたケネス・ブラナーの監督・製作・主演で映画化。

エジプトのナイル川をめぐる豪華客船の中で、美しき大富豪の娘リネットが新婚旅行中のナイル川で、何者かに殺害される悲劇的な事件が発生します。容疑者は彼女の結婚を祝うために集まった乗客全員だった。名探偵エルキュール・ポアロは“灰色の脳細胞”を働かせて、見事に密室殺人事件の真相に迫っていきます。

ナイル川を優雅に走る蒸気船『カルナック号』は、すべてセットで全長236フィート(約72㍍)完成するのに30週間を要した大作(!)という。

公開中 おすすめ新作映画【ナイル殺人事件】(2022/ケネス・ブラナー監督)公開延期が続いていましたが、ついに日本上陸!

『シェイクスピアの庭』(2018/ケネス・ブラナー監督・主演)

「ヘンリー五世」「から騒ぎ」「ハムレット」と、シェイクスピア作品を数多く手がけてきたケネス・ブラナーが、シェイクスピアの人生最後の3年間を描いた監督・主演作。

1613年6月、「ヘンリー八世」上演中のグローブ座が大火災により焼失した。気力を失くし、断筆したウィリアム・シェイクスピアはロンドンを去り、その晩年は謎に包まれていました。家族が暮らす故郷のストラットフォード・アポン・エイボンへと戻ったとされています。20年以上の間、ほとんど顔を合わせることのなかった主人の帰還に8才年上の妻と娘たちは戸惑いを隠せませんでした。そんな中、シェイクスピアは17年前に11歳でこの世を去った最愛の息子ハムネットを悼むために、自ら庭を造ることを思い立ちます。そして、気付かなかった家族の秘めた思いや受け入れ難い事実が徐々に露わになってゆきます。引退したシェイクスピアが、故郷で送った人生最後の3年間を映し出しています。

ケネス・ブラナー監督は、「才能に溢れたシェイクスピアは、なぜ49歳の若さで引退したのか?」という疑問からスタートしたのが本作への取り組みの第一歩だと言います。

おすすめ映画感想|『シェイクスピアの庭』(2018/ケネス・ブラナー監督・主演)シェイクスピアは生まれ故郷で、どんな晩年を送ったのだろうか?

『ベルファスト』(2021/ケネス・ブラナー監督・脚本)★祝アカデミー賞 脚色賞受賞!

本日本作を見た感触では作品賞獲得間違いないと感じた素晴らしい映画でした。

ブラナーの出身地である北アイルランドのベルファストを舞台に、1960年代後半激動の時代に翻弄されるベルファスト市民の様子や、困難の中で大人になっていく少年の成長などを、力強いモノクロの映像で描いています。

ベルファストで生まれ育った9歳の少年バディは、家族と友達に囲まれ、映画や音楽を楽しみ、充実した毎日を過ごしていました。笑顔と愛に包まれ、歌と踊り映画のある日常はバディにとって完璧な世界だでした。しかし、1969年8月15日、プロテスタントの武装集団がカトリック住民への攻撃を始め、穏やかだったバディの世界は突如として死の危険を感じる様な悪夢の世界へと一変してしまいました。

住民すべてが顔なじみで、ひとつの家族のようだったベルファストは、この日を境に分断され、街中にバリケードを築いて安全を守るような、暴力と隣り合わせの日々の中で、バディと家族たちも永年住み慣れた故郷を離れるか否かの決断を迫らていました。

なお、映画に出てこない、イギリスに到着してからの家族の生活は、ブラナー監督によれば「とても辛かった」という回顧談を映画誌のインタビューで語っていました。

公開中 おすすめ新作映画『ベルファスト』(2021/ケネス・ブラナー監督・脚本)

 
 

『舞台よりすてきな生活』(2000/マイケル・カレスニコ監督)

劇作家のピーター(ケネス・ブラナー)は新作戯曲の上演を控え、スランプに陥っていました。子供が嫌いなため、戯曲に登場する子役の表現がしっくりいかず、舞台稽古では演出家も俳優たちも大変困惑していました。

子供のダンス教室の先生をしている妻のメラニー(ロビン・ライト・ペン)は、赤ちゃんが欲しくてたまりません。夫と産婦人科を訪れた帰り、妊娠ではなかったと落胆するメラニーの背後で、ピーターはホッと胸を撫で下ろしていました。

“大きな子供”のような性格のピーターは、自分が父親になることなど想像もできません。かつての売れっ子劇作家もここしばらく失敗作が続き、新作の仕事に集中したいのですが、執筆のための家庭環境は悪くなるばかり。しつこく子作りを迫る妻ばかりか、とんちんかんな事を言って家庭を掻き回す痴呆症ぎみの義理の母(リン・レッドグレーヴ)の存在も悩みの種。さらに、隣人はうるさく吠える犬を飼い始めるし、向かいに子供を抱えたシングルマザーが引っ越してきたりと静かな環境での仕事への集中は乱されっ放しとなります。そんな中、ピーターは引っ越してきた足の悪い少女エイミーと次第に仲良くなります…

おすすめ映画感想|『舞台よりすてきな生活』(2000/マイケル・カレスニコ監督)ケネス・ブラナー主演のヒューマン・コメディ

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