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複雑な家庭環境で育った20歳の女性エレン、重度の拒食症に苦しみながらも、グループホームでの生活を通じて復活して行く姿を描く映画『心のカルテ』

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『心のカルテ』のあらすじ・概要

摂食障害を抱える女性がグループホームでの生活や仲間たちとの交流を通して再生していく姿を、「白雪姫と鏡の女王」のリリー・コリンズ主演で描いた、Netflix製作のオリジナル青春ドラマ。

複雑な家庭環境で育った20歳の女性エレンは、重度の拒食症に苦しんでいます。どこの病院も受け入れる事が難しくなった為、継母の勧めで風変わりなメンタルケアの専門家ベッカム医師の診察を受けた彼女は、食べ物の話をしないことや最低6週間の入所を条件を受け入れ、ベッカム医師が運営するグループホームで暮らすことになります。

エレンはホームの風変わりな規則に戸惑いながら、また時に反発しながらも、同じく摂食障害を抱える同年代の6人の入所者たちと共に、自分を見つめ直していきますが……。

型破りな患者思いの熱心な医師ベッカムをキアヌ・リーブスが好演しています。          本作品は、一般劇場公開はされず、ネットフリックスにより世界各国で配信が行われています。

2017年製作/107分/アメリカ
原題:To the Bone

カルテと聞き思い出すのは何と言っても、ウィノナ・ライダー、アンジェリーナ・ジョリーなどが出演した映画『17歳のカルテ』

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『心のカルテ』の監督とキャストについて

マーティ・ノクソン監督:本作はノクソンの映画監督デビュー作

リリー・コリンズ(エレン・イーライ):両親の離婚後、5歳で母と共にアメリカのカリフォルニア州ロサンゼルスへ移住し演劇を学んだ。ジャーナリズムに対して非常に興味を持っており、10代の頃に英ファッション誌『ELLE Girl』で「LAコンフィデンシャル」という欄を開設し、読者にロサンゼルスのトレンドやホットスポットを紹介する記事を書いいます。なお、彼女は、実際に摂食障害を患い治療をしていたという話を聞き大変に驚きました。

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キアヌ・リーブス(ウィリアム・ベッカム医師 ):。レバノンで生まれ、カナダのトロントで育った。『スピード』や『マトリックス』シリーズ、『ジョン・ウィック』シリーズの主演を務める。まお、1991年には親友のリヴァー・フェニックスと共に『マイ・プライベート・アイダホ』に出演しています。

「聖人」と呼ばれるほどの人格者で知られているらしく、2010年代後半になるとキアヌの聖人エピソードがインターネット・ミームとまでなっているそうだ。その「聖人」ぶりから、結果的にどの役を演じてもキアヌ本人の人柄が落とし込まれるようになっていると。(出典:ウィキペディア)

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キャリー・プレストン(スーザン/エレンの義理の母)

リリ・テイラー(ジュディ/エレンの実の母親):ニューヨークで舞台に立っていたときにスカウトされて『ミスティック・ピザ』で映画デビューした。

アレックス・シャープ(ルーク): ダンサーながら膝を怪我して踊れなくなっている。エレンがかつてネット上に投稿していた芸術作品のファンで、彼女の作品の信奉者でもあり、2年ほど前から彼女に淡い憧れを抱いていた事を告白しています。何かとちょっかいを出し好意を寄せている。

 

『心のカルテ』のネタバレ感想

拒食症と聞いて余りピンとくるものがありませんでした。精神障害の一種で、本作品を見る限り治療もかなり困難、長期的な対応が必要である事が分かりました。急激に体重が減ると突然死を起こすこともある深刻な精神疾患のようでした。

エレン役のリリー・コリンズは元々スリムな体形だったのですが、本作品での役作りの為にさらに細くなったのでしょうか?一見とても危険な程の激ヤセ振りは痛々しささえ感じられました。彼女自身以前拒食症を患っていたという事を知り、本作品への出演を少し躊躇したような事も伝えられれ、大変驚きました。

本作を観賞する前日、都内某ホテルのランチビュッフェに行く、夫婦で久し振りに大満足し帰ったばかりで、我々自身の行動とは正反対の「拒食症」をテーマにした本作を視聴するというのも、かなり映画のテーマ選びとしては、気まぐれで何の一貫性もなく矛盾してしましました。もともとキアヌ・リーブス出演映画という事で興味を持った作品でした。事前に映画の内容を一切確認しないまま、見始めてしまいました。見始めてから内容としてはかなり「渋め」な映画だったので逆にとても驚きました。

エレンは最後には自分の病気(拒食症)を治すのは医者の役目ではなのかと反抗的に文句を言い(逆切れして)、ベッカム医師を「藪医者」と罵って、グループホームから逃げ出してしまいます。その後は長距離バスに乗り実母の元を訪れたり、継母や妹の住む実家を訪れ、最後にホームに逆戻りする行動を起こしています。ベッカム医師からは本人に「最悪の状態を経験させることも治療法の一つ」と言われます。しかし、これは一歩間違えれば非常に危険を伴う方法かもしれません。多分こういった方法しか治療方法は無いのかもしれません。しかし結果としては、ベッカム医師の予想通り、最悪期を無事脱出した後は、心機一転、新たなグループホームでの生活の中で、復活の兆しが見えるのではないかという期待される場面で映画は終わります。

何となく、もやもやの状態から、いきなり「一件落着」と言われたような気になり、独りだけ置いて行かれた感は残りました。しかし、繊細な問題含みの「拒食症」への取り組みの困難さについて理解を少しだけ深める事が出来ました。

 

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