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映画『ホテル・ムンバイ』(感想)ホテルマンたちが命懸けで多くの宿泊客を救出した実話に基づく映画

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映画『ホテル・ムンバイ』のあらすじ・概要

2008年のインド・ムンバイ同時多発テロ、ごった返す駅や旅行者に人気のレストラン、病院、映画館などで10件のパキスタン系のイスラム過激派によるテロが同時に発生しました。その中のテロリストに占拠されたムンバイのシンボルであったタージマハル・パレス・ホテルでは、多くの宿泊客が絶体絶命の危機に見舞われました。その人質脱出劇を、「LION ライオン 25年目のただいま」「スラムドッグ$ミリオネア」のデブ・パテル主演で映画化した作品。

2008年11月、インドを代表する五つ星ホテルが500人以上の宿泊客と従業員を人質に10人のテロリストによって占拠されました。宿泊客を逃がすために、プロとしての誇りをかけて自らの生命の危険をも顧みることなく、ホテルに残ったホテルマンたちが奮戦する様子がリアルに描かれています。部屋に取り残された赤ちゃんを救出するため、決死の覚悟で銃弾の中へと向かう父と母。テロリストたちに支配される極限の状況下で、特殊部隊の到着まで2日(デリーから到着するまで時間が掛かる)という過酷な現実を前に、人々の誇りと愛に満ちあふれた脱出劇が描かれます。

パテルが宿泊客を守ろうとするホテルマン役を演じるほか、「君の名前で僕を呼んで」のアーミー・ハマーがアメリカ人旅行客役で出演。監督はこれまでも数多くの短編作品を手がけ、本作が長編初監督作となるオーストラリア出身のアンソニー・マラス。

2018年製作/123分/オーストラリア・アメリカ・インド合作
原題:Hotel Mumbai

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映画『ホテル・ムンバイ』のスタッフとキャストについて

アンソニー・マラス監督・脚本:オーストラリア/アデレード出身。現代国際社会特有の戦争や紛争、麻薬取引問題などに翻弄される市井の人々を描いた「Azadi(原題)」(05)、「Spike Up(原題)」(07)、「The Palace(原題)」(11)といった短編監督作で世界的に高い評価を獲得している。本作は、長編監督デビュー。

デブ・パテル(アルジュン/ホテルマン・ウェイター、身重の妻と小さい娘がいる):インド系の両親のもと、英ロンドンに生まれる。ダニー・ボイル監督のオスカー受賞作「スラムドッグ$ミリオネア」(08)で、映画初出演にして主演を務めています。

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アーミー・ハマー(デイヴィッド、ザーラの夫生後間もない子供とシッターとホテルに宿泊):カリフォルニア大学ロサンゼルス校やパサデナシティ・カレッジで演技を学ぶ。

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ナザニン・ボニアディ(イラン人の富豪令嬢ザーラ):イランの首都テヘランに生まれ。

ティルダ・コブハム=ハーベイ(シッター・サリー):

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映画『ホテル・ムンバイ』のネタバレ感想

(ネタバレ有り)テロリストによる無差別殺害のシーンはさすがに目を覆いたくなる惨状にはびっくり仰天しました。本編最後に、後日談として、ムンバイ各所を襲撃したテロリストは全員が逮捕・射殺されたものの、首謀者の「ブル」は国外にいたため逮捕を免れ、現在も捕まっていないことが語られていました。首謀者の命令により、軍事練習の一環としてボンベイに送り込まれ、逐一「ブル」から電話で指示を受け乍らテロ行為を実践していくという、姑息な手段で世間を騒がせ恐怖のどん底に陥れるという極めて卑劣な手段が取られていたことがよく描かれています。

首謀者「ブル」が逮捕されない限り同じようなテロ行為は永遠に無くなる事は無いと思いました。また、彼らの行為を「正当化」するような言葉も何度か会話の中に出てはきますが、これは一切認める事は出来ない気がします。

本作のテーマは卑劣なテロ集団に立ち向かうホテルマンたちが、宿泊達の安全を命懸けで守ろうとした勇気ある行動に焦点が当てられています。そして実際に彼らの決死の行動で多数の宿泊客救出に成功していました。

しかしながら、機関銃・手榴弾を装備したテロ集団に対し、素手で応戦する事は所詮無理な話で、兎に角逃げて隠れて、救助隊が来るまでは見つからない様にして、命を守る行動をするしかないのではないかと思いました。

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