>

新作映画『スパイダーヘッド』(感想)近未来の刑務所、そこでは新薬開発に絡む飛んでもない人体実験が密かに行われていた!

スポンサーリンク
絶対見逃せない映画 おすすめ
スポンサーリンク

映画『スパイダーヘッド』のあらすじ・概要

ジョージ・ソーンダーズの短編小説「Escape from Spiderhead」の映画化。「アベンジャーズ」「マイティ・ソー」シリーズなどマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品の雷神ソー役で人気のクリス・ヘムズワースが主演と製作を兼ねたミステリースリラー。

近未来。とある孤島に怪しくたたずむ「スパイダーヘッド刑務所」。そこでは、ある恐ろしい目的をもった天才的な男が管理者となり、刑務所とはいうものの感情を操作する薬を投与するという人体実験が密かに行われていました。

その薬を服用した者は、笑いが止まらない、瞬く間に恋に落ちる、抑えきれない欲望や耐え難い恐怖を感じるなど、著しい変化を見せ、最悪の場合には死に至ることもあった。そんな人体実験に、過去の罪に苦しむひとりの男が自ら実験台になることを志願してきたことから、施設に波乱が巻き起り始めます。

柔らかな物腰に怪しさを漂わせる刑務所の管理者をクリス・ヘムズワース、かつて交通事故による過失傷害で服役中であり、過去の罪から逃れるため自ら人体実験に志願する男を「セッション」のマイルズ・テラーが演じる。監督は大人気作「トップガン マーヴェリック」のジョセフ・コジンスキー。

なお、撮影はオーストラリアのクイーンズランド州ゴールドコーストで開始された作品で非常に美しい海洋風景を見る事が出来ます。

2022年製作/107分/アメリカ
原題:Spiderhead

2022年6月17日にNetflixで配信中。

映画『スパイダーヘッド』のスタッフとキャストについて

ジョゼフ・コジンスキー監督:コロンビア大学で建築学の修士号を取得する。卒業後はCGIを駆使したTVCMの監督としてキャリアを積み、ディズニーの3D映画「トロン:レガシー」(10)で長編監督デビュー。世界的ヒット作の続編「トップガン マーヴェリック」(22)でもトム・クルーズとタッグを組む。

クリス・へムズワース(スティーヴ・アブネスティ/天才科学者・スパイダーヘッド刑務所所長):オーストラリア・メルボルン出身、2009年、リブート版「スター・トレック」の主人公カーク船長の父親役でハリウッドデビューを果たしています。

物わかりの良いスマートな科学者役ながら、未だ開発途上の新薬を゛治験者”に投与してしまうところは倫理観はゼロという恐ろしさも兼ね備えています。

映画『スノーホワイト(2012)』(感想)”戦う白雪姫”最後の城攻めのシーンは迫力満点、小人たちも大活躍!

マイルズ・テラー(ジェフ):長編映画に初出演した「ラビット・ホール」(10)でニコール・キッドマンと共演し、注目を浴びる。「トップガン マーヴェリック」(22)でも重要な役どころを演じている。

薬物の摂取により友人を死に至らしめた罪を償う為、スパイダーヘッド刑務所行きを志願した。施設の実態を徐々に知るようになったことから、疑問を持ち脱出を試みる。

映画『トップガン マーヴェリック』(感想)すごい全てホンモノ!あり得ない映像!スタント無しでどうやって戦闘機の搭乗シーンを撮影出来た??IMAXで観て大正解(今年一押し!)

ジャーニー・スモレット=ベル(レイチェル):

映画『スパイダーヘッド』のネタバレ感想

(ネタバレあり)舞台は驚くほどの美しい海に囲まれた絶海の孤島に立つ”刑務所”です。刑務所といってもごく普通の”刑務所”と異なり、囚人は限りなく自由を与えられており、外に出る事が許されないということ以外は快適な環境を与えられていました。唯一の問題点は定期的に何やら怪しい薬を投与され生体実験の治験者にされているというところでした。この実験では、物凄い”快楽”を得る事もできますが、一歩間違うと死を招く恐れもありました。

また、薬を投与される事に関しては囚人の了承を取得した上で行われるというルールがしっかり守られている様ではありますが、これは名ばかりで、薬の投与を許諾しなければ、以前に収監されていた普通の”刑務所”に戻すぞと常に脅迫されているようなものでした。

主演クリス・へムズワースは斧を振り回して悪者と戦う英雄「ソー」の印象が頭から離れませんが、今回は打って変わって切れ者天才科学者で刑務所の管理者というかなりスマートな役どころです。今までのイメージとは恐らく180度の異なるのではないでしょうか!

昨今多いのが製薬会社の悪だくみを暴く映画です。新薬の開発費を抑えることや開発期間短縮により競合を勝ち抜くために手段を選ばない恐ろしい戦略が展開されている事を目の当たりに済ます。発展途上国の人々が哀れにも犠牲になって事を暴露した映画『ナイロビの蜂』などもありました。

本作は娯楽として観ても十分楽しめる近未来映画ですが、根底にある新薬開発に関わる医薬品業界の闇の部分を鋭く抉った社会派映画として観る事も出来る作品となっています。

映画『ナイロビの蜂』(感想)アフリカを舞台とする、製薬会社の巨悪に立ち向かう人権活動家の活躍を描く

コメント

タイトルとURLをコピーしました