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おすすめ映画『真夜中のサバナ』(感想)驚きの評決結果にびっくり仰天!

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映画『真夜中のサバナ』のあらすじ・概要

アメリカ南部の都市サバナで実際に起こった事件を描いたジョン・ベレントの同名ベストセラー(1994年に発売されたノンフィクション・ノヴェル。発表当時より爆発的な売れゆきとなりベストセラー連続一位記録を塗り替えた大人気小説、更に本書により全米に留まらず世界中からサバナ観光に訪れる観光客が増え、同書はガイドブック的な役割を果たしているとの情報もあります!?)を、クリント・イーストウッド監督(監督20作目)が映画化したサスペンスドラマ。

ジャーナリストのジョンは、富豪の骨董商ウィリアムズが主催する豪華なクリスマスパーティ、彼は上流階級の人々が集まるパーティのルポを書く為にサバナを訪れていました。ところがパーティの夜に殺人事件が発生し、ウィリアムズが容疑者として逮捕されてしまいます。事件に興味を抱いたジョンは独自に調査を開始、独身の大富豪が被告人となった美青年の殺人事件の裁判を傍聴する様子などが描写され、一癖も二癖もある町の人々に翻弄されながらも真相解明に乗り出していきます。そして、徐々にウィリアムズが町の影の支配者だったことを突き止めていきますが……。

サバナ(Savannah)はアメリカ合衆国ジョージア州南東部に位置する港湾都市、チャタム郡の郡庁所在地。かつてはサウスカロライナ州チャールストンと並ぶ奴隷貿易の拠点として栄えた町という歴史があります。現在ではチャールストン同様、歴史的な町並みや建築物を再生・保存した観光都市としても栄えています。ちょっと前の統計数値ですが、世界中からサバナを訪問する観光客の数は年間700万人に上る大人気都市の一つに数えられています。カシの木からぶら下がるスパニッシュモスというアメリカ南部特有の風景が見られるそうです。

公園のような街区に巡らされた石畳の道や、有名な物語を秘めた南北戦争前に建てられた邸宅や教会の壮麗な建築物。ユニークなお店の数々

とても魅力的なのでいつの日か将来行って見たくなりました。

1997年製作/155分/アメリカ
原題:Midnight in the Garden of Good and Evil

映画『真夜中のサバナ』のスタッフとキャストについて

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ジョン・キューザック(ジョン・ケルソー):アメリカ/イリノイ州。高校時代の友人と映画制作会社「ニュー・シネマ・プロダクションズ」を立ち上げ、「ポイント・ブランク」(97)、「ハイ・フィデリティ」(00)の製作・脚本・主演を務める。

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 ケヴィン・スペイシー(ジム・ウィリアムズ):骨董商で成功した富豪。サバナの町全体に影響力をもっている。独身なのはゲイの為。大ヒット作「セブン」(95)で猟奇殺人鬼を怪演し、「ユージュアル・サスペクツ」(95)でアカデミー賞助演男優賞を受賞。「アメリカン・ビューティー」(99)の主演で再びオスカーを受賞している実力派俳優。

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イルマ・P・ホール(ミネルヴァ):不思議な祈祷師、真夜中でもサングラスを外さない。真夜中に墓地を彷徨い歩き、怪しい儀式を行い死者との会話をする事が出来るらしい。

 ジュード・ロウ(ビリー・ハンソン):紅顔の美青年役、富豪ジム・ウィリアムズに雇われている家具の修理工、薬物を服用すると人格が変わり凶暴化する。それが命取りとなり、本編の冒頭で殺害されてしまう。

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レディ・シャブリ:ハバナの名士で本人役で出演。妖艶な独特の雰囲気を持つオカマ。話す言葉は殆んどが下ネタ。

アリソン・イーストウッド(マンディ・ニコルズ)ジョンと仲良くなり、事件の鍵となる情報を掴む手助けをする。イーストウッド監督の娘

映画『真夜中のサバナ』のネタバレ感想

ネタバレ有り、要注意です。

第一印象は本当に不思議な映画でした。期待を大きく裏切り、法廷サスペンスの雰囲気が色濃い映画でした。正当防衛が成り立ち無罪か、それとも殺人罪で有罪かという裁判でした。クリント・イーストウッド監督の最近の映画(社会派)とは随分違うものでした。真相はどうやらジュード・ロウ扮するビリーは引き金を引いておらず(引いたけれども発砲していない)、明らかに「過剰防衛」の疑いがあることが述べられています。哀れなビリーです。しかも、陪審員全員一致の評決では、富豪ジム・ウイリアムズは「無罪」となってしまいます。本当に釈然としない結果を見ていたら、最後に天罰でも受けたかの様に、ジムは心臓麻痺で呆気なくこの世を去ります。

ハバナの名士で本人役で出演しているレディ・シャブリ、謎の祈祷師ミネルヴァ、生きたアブを体の周りに飛ばせている陪審員、犬の首輪を持って散歩する通行人等々摩訶不思議なサバナの街の雰囲気は十分伝わってくるものの、本編ストーリーとの関連性はちょっと薄い感じはありました。

二時間半の長い映画ですが、裁判の行方はどうなるのか気になり最後まで一気に見る事は出来たのですが、思わぬ評決結果に肩透かし(!)を食った感は否めません。評決についての判断は全て観客に任せているようでした。

イーストウッド監督もこのような感じの映画を撮る事もあるということで、ある意味大変貴重な作品かと思います。

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