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映画『ナイロビの蜂』(感想)アフリカを舞台とする、製薬会社の巨悪に立ち向かう人権活動家の活躍を描く

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『ナイロビの蜂』のあらすじ・概要

「シティ・オブ・ゴッド」のフェルナンド・メイレレス監督がスパイ小説の名手英国ミステリー界の重鎮ジョン・ル・カレ(アフリカにおける製薬会社の無法ぶりに憤りを覚えたという)の同名小説を映画化した作品。

アフリカで暮らす英国外務省一等書記官ジャスティンと妻テッサ。ある日、テッサが視察旅行中謎の死を遂げ、ジャスティンはその原因を追求していく中で、彼女がその信念のためにある製薬会社の巨大な陰謀に巻き込まれていたこと、そして彼女の真実の愛を知ることになります。

妻テッサ役のレイチェル・ワイズがアカデミー助演女優賞を受賞しています。

2005年製作/128分/イギリス
原題:The Constant Gardener

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『ナイロビの蜂』のスタッフとキャストについて

フェルナンド・メイレレス監督:2002年、リオデジャネイロのスラムの子どもたちの抗争を描いた「シティ・オブ・ゴッド」で、アカデミー賞で監督賞ほか4部門にノミネートされる高い評価を獲得しています。19年にはローマ教皇ベネディクト16世と、翌年に教皇の座を受け継ぐことになるベルゴリオ枢機卿の間で行われた対話を描いたNetflixオリジナル映画「2人のローマ教皇」を発表しています。

本作品について、監督は「第一世界が第三世界を食い物にしている状況は、ひどいものだ。だからこの映画は僕にとって、製薬会社を困らせてやるいいチャンス。個人的な報復だ・・・」と述べています。

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 レイフ・ファインズ(英国外務省一等書記官/ジャスティン・クエイル ):サフォーク・イプスウィッチ出身。『ハリー・ポッター』シリーズで、最も恐ろしい闇の魔法使いであるヴォルデモートを演じています。

ガーデニングが趣味で、温厚な性格のイギリス外交官。ある切っ掛けでテッサと知り合い、結婚しアフリカ・ケニアに滞在する事になります。

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正義感の塊の様な人物、巨悪に対しては完全と立ち向かう不屈の精神が漲っているが、アフリカ現地の恵まれない人々に対しては優しく接している。

 ダニー・ヒューストン(サンディ・ウッドロウ):

高等弁務官という地位にありながら製薬会社と結託して、私腹を肥やす

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 ビル・ナイ(バーナード・ペレグリン):

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『ナイロビの蜂』のネタバレ感想

(ネタバレ有り)アフリカで経費削減の為秘密裏に人体実験をする巨悪の根源である製薬会社、支援する一部の政府関係者の非人道的な陰謀を暴露する勇気ある行動を抹殺しようとする権力者の存在に焦点を当てています。新興国では安く生産できるジェネリック医薬品を現地の人々が購入しようとすると値段を釣り上げ、莫大な利益を生み出そうとする一部で組織的な行為が行われている闇の世界があるそうです。

フェルナンド・メイレレス監督の本作品制作の意図も諸悪の根源である製薬会社に一泡吹かせたい程度のものと発言されていました。しかしながら、テッサの非業の死や夫ジャスティンの妻の死に対する追及を始めますが、その行く末は余りに哀れな終わり方です。ちょっとがっかりした部分ではあります。レイチェル・ワイズがアカデミー助演女優賞を受賞する名演技で盛り上がりを見せたものの、映画中盤での突然の死は余りにもあっけない終わり方でした。

なんとか、最後に溜飲を下げる為、悪の権化に天罰が下るなどの「懲らしめ」のシーンが展開されます。それはジャスティンの葬儀であるレターが堂々と読み上げられ、ペレグリンの悪事が公に追及される事になります。これでもまだ生ぬるいように感じました。

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