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映画『ローズの秘密の頁(ページ)』(感想)赤ん坊殺しの罪で“精神障害犯罪者”として40年もの間収容されている老女の衝撃の真実が明らかに!

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『ローズの秘密の頁(ページ)』のあらすじ・概要

「ドラゴン・タトゥーの女」「キャロル」のルーニー・マーラ主演、「父の祈りを」で第44回ベルリン国際映画祭金熊賞を受賞したアイルランドの巨匠ジム・シェリダン監督がメガホンを取った人間ドラマ。

取り壊しが決まった精神病院から転院する患者たちを診察するため、ロスコモンにある聖マラキ病院を訪れた精神科医のスティーブン・グリーンは、赤ん坊殺しの罪で精神障害犯罪者として40年もの間病院に収容されている老女ローズ・F・クリアを看ることに。

自分の名が「ローズ・マクナリティ」であると訴え続ける彼女は、赤ん坊殺しの罪を否認し続け、大切にしている聖書の中に何十年にもわたって密かに日記を書きつづっていました。精神障害とは異質のものを感じたグリーン医師に、彼女は半世紀前からの自分の真実の人生を語り始めます。

マーラが若き日のローズを、老年のローズをイギリスを代表する大女優バネッサ・レッドグレーブがそれぞれ演じるほか、エリック・バナ、テオ・ジェームズ、ジャック・レイナーらが脇を固める。

2016年製作/108分/アイルランド
原題:The Secret Scripture

Ludwig BickelによるPixabayからの画像

『ローズの秘密の頁(ページ)』のスタッフとキャストについて

ジム・シェリダン監督:アイルランド・ダブリン出身。「マイ・レフトフット」、「父の祈りを」など良質の人間ドラマを数多く生み出している。

ルーニー・マーラ(若い時のローズ):デビッド・フィンチャー監督の「ソーシャル・ネットワーク」(10)で短い出番ながらも印象を残し、その次のフィンチャー監督作「ドラゴン・タトゥーの女」(11)では主人公の天才ハッカー、リスベット役に抜てきされ、アカデミー主演女優賞にノミネートされる。

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バネッサ・レッドグレーブ(老年のローズ):ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーを中心に演劇で活躍し、「わが命つきるとも」(66)で本格的に映画界に進出

エリック・バナ(神科医のスティーブン・グリーン):01年のリドリー・スコット監督作「ブラックホーク・ダウン」でハリウッドデビューを果たし、その後はアン・リー監督の「ハルク」(03)のタイトルロール、04年「トロイ」ではブラッド・ピットの相手役に。

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ジャック・レイナー(マイケル・マクナリティー):

テオ・ジェームズ(ゴーント神父):10年、ウッディ・アレン監督の「恋のロンドン狂騒曲」でスクリーンデビューし、歴史ドラマ「ダウントン・アビー」では1エピソードだけの出演ながら強烈な印象を残す

Franz P. SauerteigによるPixabayからの画像

『ローズの秘密の頁(ページ)』のネタバレ感想

【ネタバレあり】びっくり仰天の結末にはやや唐突感があるものの、40年もの長期間にわたって精神病院に入院させられていたローズの人生は取り返しの付かないものでした。

テオ・ジェームズ扮するゴーント神父が一方的にローズに纏わりつき、自分の思いが通じないと分かると”精神病”患者扱いして、無理やり病院に入院させてしまうという行動は断じて許されないと思いました。

又、アイルランド人でありながら、イギリス空軍に志願して立派なパイロットになった、ローズの夫マイケルは地元の男たちから目の敵にされ、殺されてしまいます。これはイギリスとアイルランドの歴史的な因縁の背景があるものと思われます。当時の共通の敵国ナチスドイツに対して、両国(イギリス・アイルランド)は共同して対抗していたのではと思われましたが、裏ではこんな悲劇も怒っていた事実は初めて知りました。

現在では信じられない様な話に唖然とさせられる事ばかりでした。女性は男性の目を見て話していはいけない。どうやら目を見ると別の意味があると勘繰られてしまうそうです!ローズが海で泳いでいると(歩いている人物は厚手のコートを羽織っている季節、恐らく海流の関係で海水温は高目なのか)どこからともなくゴーント神父が自動車に乗って現れる…どう見てもストーカーまがいの執拗な行動は”神父”として宜しいのか?

精神病院を抜け出し、生まれて来る子供を守る為とは言うものの、妊婦が海を泳いで渡り、洞窟の中で子供を産み落とし、臍の緒を海岸の石の塊で切り離す…これはぞっとさせられるシーンでしたが、まるでホラー映画の驚きの展開でした。

「良質の人間ドラマ」を得意とされているジム・シェリダン監督ですが、本当に驚きました。

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