大ヒット作『ドラゴン・タトゥーの女』で主役を演じた2011年から既に10年以上たっています。今も相変わらずの美貌で多くの映画に出演を続けています。どの作品も印象に残る強い個性を持つ女性を演じているのが特徴的です。最近見た10作品を取り纏めてみました。まだ御覧ではない映画があれば、是非今後の視聴の参考にしてみてください。
- 『キャロル』(2015/トッド・ヘインズ監督)
- 『ドラゴン・タトゥーの女』(2011/デヴィット・フィンチャー監督)
- 『ソーシャル・ネットワーク』(2010/デヴィット・フィンチャー監督)
- 『her 世界でひとつの彼女』(2013/スパイク・ジョーンズ監督)
- 『ソング・トゥ・ソング』(2017/テレンス・マリック監督)
- 『ナイトメア・アリー』(2021/ギレルモ・デル・トロ監督)
- 『サイド・エフェクト』(2013/スティーブン・ソダーバーグ監督)
- 『LION ライオン 25年目のただいま』(2016/ガース・デイビス監督)
- 『ローズの秘密の頁(ページ)』(2016/ジム・シェリダン監督)
- 『セインツ 約束の果て』(2013/デビッド・ロウリー監督)
『キャロル』(2015/トッド・ヘインズ監督)
原作は著者の2冊目の長編小説で、百貨店のアルバイト中に見かけた女性にヒントを得て長篇を執筆。人妻と女性店員の恋愛を描いたこの物語は、クレア・モーガン名義で ”The Price of Salt” として出版され、同性愛者の人気を呼び、当時百万部をこえる大ベストセラーとなったそうです。長編第三作が「太陽がいっぱい」です。
1952年、冬。ジャーナリストを夢見てマンハッタンにやって来たテレーズ(ルーニー・マーラ)は、クリスマスシーズンのデパートで玩具販売員のアルバイトをしていた。彼女にはリチャードという恋人がいたが、なかなか結婚に踏み切れずにいる。ある日テレーズは、デパートに娘へのプレゼントを探しに来たエレガントでミステリアスな女性キャロル(ケイト・ブランシェット)にひと目で心を奪われてしまう。
それ以来、2人は会うようになり、テレーズはキャロルが夫と離婚訴訟中であることを知る。生まれて初めて本当の恋をしていると実感するテレーズは、キャロルから車での小旅行に誘われ、ともに旅立つが……。
映画『キャロル』(感想)ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラがエレガントに共演する!
『ドラゴン・タトゥーの女』(2011/デヴィット・フィンチャー監督)
記者ミカエル・ブルムクヴィストは大物実業家ヴェンネルストレムの武器密売をスクープし、名誉毀損で訴えられ裁判で敗訴し全財産を失ってしまいます。失意のミカエルに、別の大物実業家から突然調査の依頼を受けます。それは一族の謎を解明して欲しいとの依頼で、見返りに裁判判決を逆転させるような証拠を渡すという。謎とは、40年も前に行方不明になった16歳の少女のことであり、一族の誰かに殺されたという。
依頼を引き受けたミカエルは、猟奇連続殺人も絡む一族の秘密を暴いていくことになります。ミカエルは、彼に興味を持ったドラゴンの刺青をしたフリーの天才女ハッカーで、背中にドラゴンのタトゥのあるリスベットとともに捜査を進め、すべての謎に迫っていきます。
全世界で驚異的な累計6500万部を誇る3部作のベストセラー小説の第1作を映画化『ドラゴン・タトゥーの女』(感想)天才ハッカー役のルーニー・マーラに注目!
『ソーシャル・ネットワーク』(2010/デヴィット・フィンチャー監督)
Facebookの立ち上げから発展を描く回想シーンと、証言録取のために宣誓供述を行う訴訟手続を描く現在進行シーンが、交互に展開されていきます。
2003年、ハーバード大学に通う19歳のマークは、親友のエドゥアルドとともに学内の友人を増やすためのネットワーキング・サービスを開発する。そのサービスは瞬く間に他校でも評判となり、ファイル共有サイト「ナップスター」創設者のショーン・パーカーとの出会いを経て、社会現象を巻き起こすほどの巨大サイトへと急成長を遂げる。
映画『ソーシャル・ネットワーク』(感想)「Facebook」創設者マーク・ザッカーバーグの半生を鬼才デビッド・フィンチャー監督が映画化
『her 世界でひとつの彼女』(2013/スパイク・ジョーンズ監督)
近未来のロサンゼルスを舞台に、携帯電話の音声アシスタントに恋心を抱いた男を描いたラブストーリー。他人の代わりに思いを伝える手紙を書く代筆ライターのセオドアは、長年連れ添った妻と別れ、傷心の日々を送っていた。そんな時、コンピューターや携帯電話から発せられる人工知能OS「サマンサ」の個性的で魅力的な声にひかれ、生身の女性よりも、魅力的で人間らしい”彼女”に引かれていき、次第に“彼女”と過ごす時間に幸福を感じるようになる。
おすすめ映画感想|『her 世界でひとつの彼女』(2013/スパイク・ジョーンズ監督)近未来のロサンゼルスを舞台とするSF恋愛映画
『ソング・トゥ・ソング』(2017/テレンス・マリック監督)
「名もなき生涯」「ツリー・オブ・ライフ」「天国の日々」などを手がけてきた名匠テレンス・マリックが、ルーニー・マーラ、ライアン・ゴズリング、マイケル・ファスベンダー、ナタリー・ポートマンという豪華実力派俳優を迎え、4人の男女が幸せを模索する姿をセリフを極力少なくして、流麗な映像美で描いた詩的な人間ドラマ。
舞台はアメリカ有数の音楽の街・テキサス州オースティン。フリーターのフェイは大物プロデューサーで地位も名声もお金もあるクックと密かに付き合い、売れないソングライターのBVは、そんなフェイに思いを寄せていた。その一方で、恋愛をゲームのように楽しむクックは夢を諦めたウェイトレスのロンダを誘惑します。夢を追う事と、そこに立ちはだかる現実とのギャップもテーマとなっています。誘惑と裏切りのさまざまな思いが交錯する中、4人には思いもよらない運命が待ち受けていました。
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『ナイトメア・アリー』(2021/ギレルモ・デル・トロ監督)
「シェイプ・オブ・ウォーター」でアカデミー賞の作品賞ほか4部門を受賞したギレルモ・デル・トロ監督が、ブラッドリー・クーパーはじめ豪華キャストを迎えて送り出すサスペンス・スリラー(ネオノワール映画)。
過去にも映画化されたことのある、1946年に出版された作家ウィリアム・リンゼイ・グレシャムの名作ノワール小説「ナイトメア・アリー 悪夢小路」を原作に、野心にあふれ、ショービジネス界で大成功した男が、思いがけないところから人生を狂わせていく様を描いています。
ショービジネスでの成功を夢みる野心にあふれた青年スタンは、人間か獣か正体不明な生き物を出し物にする怪しげなカーニバルの一座とめぐり合います。そこで読心術の技を学んだスタンは、人をひきつける天性の才能とカリスマ性を武器に、トップの興行師へと成長していきます。
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『サイド・エフェクト』(2013/スティーブン・ソダーバーグ監督)
スティーブン・ソダーバーグ監督が、薬の副作用が招いた殺人事件と、その事件に潜む陰謀を描いたサイコサスペンス映画。幸福な生活を送っていたエミリーは、夫がインサイダー取引で収監されたことをきっかけに、かつて患ったうつ病が再発します。交通事故や自殺未遂を引き起こすようになり、精神科医のバンクスの治療を受けます。バンクスは彼女の了承も得て、抗鬱剤の新薬アブリクサを投与します。そして、うつ症状は改善されたものの副作用で夢遊病を発症、やがて無意識状態のまま殺人を犯してしまいます。主治医としての責任を問われ、社会的信頼を失ったバンクスは、エミリーに処方した新薬について独自に調査を開始します。やがてバンクスは衝撃的な真実にたどりつくことになります。
映画「サイド・エフェクト」、うつ病治療の新薬投与による副作用か?苦悩する精神科医の姿を描く(まったく予測不可能な大どんでん返し)
『LION ライオン 25年目のただいま』(2016/ガース・デイビス監督)
インドで迷子になった5歳の少年が、25年後にGoogle Earthで故郷を探し出したという実話を、「スラムドッグ$ミリオネア」のデブ・パテル、「キャロル」のルーニー・マーラ、ニコール・キッドマンら豪華キャスト共演で映画化したヒューマンドラマ。
1986年、インドのスラム街で暮らす5歳の少年サルーは、兄と仕事を探しにでかけた先で停車中の電車の中で眠り込んでしまい、家から遠く離れた言葉の通じない見知らぬ土地・大都市カルカッタ(コルカタ)まで来てしまいます。そのまま迷子になったサルーは、やがて数奇な運命を辿り、養子に出されオーストラリアで成長します。25年後、大学のクラスメイトのアドバイスを受け、Google Earthなら地球上のどこへでも行くことができると教えられたサルーは、おぼろげなふるさとの記憶とGoogle Earthを頼りに、本当の母や兄が暮らす故郷を探しはじめます。
迷子の少年が25年間かけ、Google Earthを頼りに故郷を探し出した奇跡の実話 映画『LION ライオン 25年目のただいま』(感想)迷った距離は1万㌔、涙が込み上げてきました!
『ローズの秘密の頁(ページ)』(2016/ジム・シェリダン監督)
「ドラゴン・タトゥーの女」「キャロル」のルーニー・マーラ主演、「父の祈りを」で第44回ベルリン国際映画祭金熊賞を受賞したアイルランドの巨匠ジム・シェリダン監督がメガホンを取った人間ドラマ。
取り壊しが決まった精神病院から転院する患者たちを診察するため、ロスコモンにある聖マラキ病院を訪れた精神科医のスティーブン・グリーンは、赤ん坊殺しの罪で精神障害犯罪者として40年もの間病院に収容されている老女ローズ・F・クリアを看ることに。
自分の名が「ローズ・マクナリティ」であると訴え続ける彼女は、赤ん坊殺しの罪を否認し続け、大切にしている聖書の中に何十年にもわたって密かに日記を書きつづっていました。精神障害とは異質のものを感じたグリーン医師に、彼女は半世紀前からの自分の真実の人生を語り始めます。
映画『ローズの秘密の頁(ページ)』(感想)赤ん坊殺しの罪で“精神障害犯罪者”として40年もの間収容されている老女の衝撃の真実が明らかに!
『セインツ 約束の果て』(2013/デビッド・ロウリー監督)
「ドラゴン・タトゥーの女」「ソーシャル・ネットワーク」のルーニー・マーラが自身初の母親役に挑み、米テキサスの荒涼とした大地を背景に、罪を背負った男女の愛を描いたドラマ。
1970年代のテキサス。一緒に窃盗や強盗を繰り返してきたボブとルースのカップルは、ルースのお腹に新たな命が宿ったことで、強盗稼業から足を洗うことを決意します。しかし、最後と決めた銀行強盗でミスを犯し、警官との銃撃戦になってしまいます。ルースが拳銃で放った弾丸が保安官パトリック(ベン・フォスター)に当たり負傷させ、二人は投降します。ルースの身代わりとなり刑務所に行ったボブは、やがて娘が生まれたことを知り脱獄。追われる身となりながら、ルースと4才になっていた実の娘に会うため逃避行を続けます。ルースはボブの帰りを待ちながらひとりで娘を育て、そんなルースを陰から見守る地元保安官のパトリックは、ひそかに彼女に恋心を抱いていました。一方、ボブとルースには育ての親スケリットがいます。彼はボブに対し、もう、これ以上ルースに近付くな。近付いたら殺すと諭しますが…
映画『セインツ 約束の果て』(2013/デビッド・ロウリー監督)【感想】 ルーニー・マーラが夫婦の銀行強盗、脱獄し潜伏中の夫を待つ一児の母親役に!
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