007のサブキャラクターとして人気を集めている、ボンドを武器開発の面で支える若き“Q”、ファンも大変多いのではないでしょうか。ダニエル・クレイグとの共演作も多いです。最近見た映画を中心に10作品をご紹介します。まだ、観賞されていない作品がありましたら、今後の視聴の参考にしてみてください。
『パディントン2』(2017/ポール・キング監督)
1958年に第1作が出版されて以降、世界40カ国以上で翻訳され、3500万部以上を売り上げるイギリスの児童文学「パディントン」シリーズの実写映画の続編。第1弾は、寓話的世界の中に「多様性の受容」や「相互理解」というテーマを盛り込んでいたのも大きな特徴となっていましたが、この点は第2弾にもしっかり受け継がれています。
ペルーのジャングルの奥地からはるばるイギリスのロンドンへやってきた、真っ赤な帽子をかぶり、青いダッフルコートを着た小さな熊のパディントン。親切なブラウンさん一家とウィンザーガーデンで幸せに暮らし、今ではコミュニティの大人気者。
ペルーの森に住む大好きなルーシーおばさんの100歳の誕生日プレゼントを探していたパディントンは、グルーバーさんの骨董品屋でロンドンの街並みを再現した飛び出す絵本を見つけ、プレゼント用に絵本を買うためパディントンは窓ふきなど人生初めてのアルバイトに精を出していました。しかしある日、その絵本が何者かに盗まれてしまう事件が発生し、警察の手違いでなんとパディントンが逮捕されてしまい、濡れ衣の罪で懲役10年の刑を受け、刑務所に送られてしまいます。
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『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021/キャリー・ジョージ・フクナガ監督)
ジェームズ・ボンドの活躍を描く「007」シリーズ25作目がようやく世界公開されました。当初、本作は2020年4月に世界公開される予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で1年半も公開を延期され、しびれを切れせていたファンも多いのではないでしょうか。なお、「007 カジノロワイヤル」から5作にわたってボンド役を演じたダニエル・クレイグが、本作を最後にボンド役を引退するそうです。クレイグが演じるボンドの集大成とも言える本作、大いに期待が高まりました。
スペクターとの戦いから5年後、現役を退きジャマイカで優雅で穏やかな生活を送っていたボンドのもとに、CIA出身の旧友フェリックス・ライターが助けを求めにやってきたことから、平穏な日常は終わりを告げ、誘拐された科学者ヴァルド・オブルチェフを救出するという任務に就いたボンドは、その過酷なミッションの中で、世界に脅威をもたらす最新生物兵器技術を有した正体不明の黒幕を追うことになります……。
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『クラウド・アトラス』(2012/ウォシャウスキー姉弟監督、トム・ティクヴァ監督)
舞台は、19世紀から24世紀。過去、現在、未来にまたがる500年の間の6つのエピソードが描かれていきます。悪人で始まるが、様々な数奇な時空を超越した経験を経て、ついには世界を救うまでに魂が成長していく主人公にトム・ハンクスが扮する。
さらに共演にはハル・ベリー、スーザン・サランドンらオスカー俳優を始め、ヒュー・グラント、ヒューゴ・ウィービング、さらに韓国が誇る若手女優ペ・ドゥナなど国際色豊かな豪華俳優陣がキャスティングされているのが特徴。
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『未来を花束にして』(2015/サラ・ガブロン監督)
1912年、イギリス・ロンドン。幼い頃から、劣悪な環境の洗濯工場で働く24歳のモード(マリガン)は、同じ工場で働く同僚の夫と幼い息子の3人で暮らしていた。ある日、ひょんなことから、女性参政権運動活動家である友人に代わって公聴会で証言し、「今とは異なる生き方があるのでは?」という疑問を持つようになる。それがきっかけとなり、モードはWSPU(女性社会政治同盟)のリーダーであるエメリン・パンクハースト(メリル・ストリーブ)の演説を聞き、デモにも参加するようになる。
そこに、アイルランドでテロ対策に辣腕をふるったスティード警部(ブレンダン・グリーソン)がロンドンへ赴任してくる。彼は歴史上初となるカメラによる市民監視システムを導入し、その時は無関係だったモードもターゲットの1人として認識されてしまうことになる。
しかし、女性の政治活動を不満に思う男性も多く、夫からは家を追い出され、息子と会うことも禁じられ、さらに工場長からもクビを宣告されてしまう。マリガンが主人公モードを演じ、実在の人物エメリン・パンクハースト役のメリル・ストリープのほか、ベン・ウィショー、ヘレナ・ボナム=カーターが出演する。
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『白鯨との闘い』(2015/ロン・ハワード監督)
ハーマン・メルビルの名著「白鯨」に隠された事実を明かしたノンフィクション小説「復讐する海 捕鯨船エセックス号の悲劇」をもとに、太平洋沖で巨大な白鯨に襲われた捕鯨船の乗組員たちの壮絶な死闘を描き出した。
1819年、一等航海士オーウェンと21人の仲間たちは、捕鯨基地ナンタケットを出港した捕鯨船エセックス号で太平洋を目指します。
やがて彼らは、クジラを求めて、南米大陸から2000マイル(3700キロメートル)以上離れた未知の海域に乗り出し、驚くほど巨大な白いマッコウクジラと遭遇し、船員たちは白鯨に銛を打ち込みますが、巨大クジラに逆襲され船を沈められてしまいます。3艘のボートで広大な海に脱出した彼らは、わずかな食料と飲料水だけを頼りに90日間の漂流生活を余儀なくされることになります
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『ロブスター』(2015/ヨルゴス・ランティモス監督)
2015年・第68回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞。家庭を持ち、子孫を残すことが義務付けられた近未来、独身者は身柄を確保されて豪華なホテルに送り込まれ、そこで45日以内にパートナーを見つけなければ、特殊な手術を施され、自分が希望する動物に変えられて森に放たれてしまうという運命が待ってました。主人公のお兄さんは犬にされていました。
独り身のデビッドも湖畔のとても眺めの良いゴージャスなホテルへと送られますが、そこで狂気の日常を目の当たりにし、とても堪えられなくなり、ほどなくして独り者たちが隠れ住む森へと逃げ出してしまいます。森では独身者のリーダーが決めた「恋愛禁止」のルールがありますが、彼はそれを破り、近眼の女性と恋に落ちてしまいます。
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『リリーのすべて』(2015/トム・フーパー監督)
1926年、デンマーク・首都コペンハーゲン。風景画家のアイナー・ベルナーは、肖像画家の妻ゲルダに頼まれて女性モデルの代役を務めたことをきっかけに、自身の内側に潜む女性の存在を強く意識し始める事になります。
それ以来「リリー」という名の女性として過ごす時間が増えていくアイナーは、心と身体が一致しない現実に葛藤し始めます。「私は本当は女性である」と言い始めます。ゲルダも当初はそんな夫の様子に戸惑いますが、次第にリリーに対する理解を深めていきます。ゲルダはアイナーを何人もの医者に診せますが、ほとんどの医者は精神疾患という診断しかしませんでしたが、「それは病気ではない。アイナーの言うことは正しい」という医師が現れ、この医師はアイナーに先例のない性別適合手術があることを告げ、アイナーは手術を受けることを決断するのでした。
レッドメインのアイナーからリリーへの変身ぶりはもとより、そこに至るまでのアイナーの心の苦悩を繊細に表現しているところが見所です。0
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『007 スペクター』(2015/サム・メンデス監督)
ダニエル・クレイグが4度目のジェームズ・ボンド役を演じる「007」シリーズ第24作。前作「007 スカイフォール」に続きサム・メンデス監督がメガホンをとり、レイフ・ファインズ、ベン・ウィショー、ナオミ・ハリスら共演陣も続投。製作費は約2億4500万ドルと推定されています。また、全世界興行収益は8.8億㌦に及ぶ凄まじい大ヒット作品となっています。また、ダニエル・グレイグには出演料として2,400万ドル(約28億円)が支払われたという。
新たなキャストとして、ボンドガールとなるモニカ・ベルッチとレア・セドゥー、「SHERLOCK シャーロック」のアンドリュー・スコット、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のデビッド・バウティスタ、そしてオスカー俳優のクリストフ・ワルツらが豪華キャストが顔を揃えています。
「スカイフォール」で焼け残った写真を受け取ったボンドは、そこに隠された謎を追って単身メキシコ、ローマと渡っていきます。その過程で悪名高い犯罪者の美しい未亡人ルキア・スキアラと出会ったボンドは、悪の組織スペクターの存在を突き止めることになりますが、、、
ダニエル・クレイグが4度目のジェームズ・ボンド役を演じた映画『007 スペクター』(感想)全世界興行収入8.8億㌦も納得の迫力!
『レイヤー・ケーキ』(2004/マシュー・ヴォーン監督)
「007/カジノ・ロワイヤル」で6代目ジェームズ・ボンドに抜擢されたダニエル・クレイグが麻薬ディーラーを演じ、下層のチンピラから上層のボスまで裏社会のいくつもの階層(レイヤー)を描き出す。名もなき麻薬ディーラーのXXXX。彼はこの世界から足を洗おうとしていました。
そんな彼に託された、「地方ギャングとのMDMA(=俗にエクスタシーあるいはモリーと呼ばれている)の取引」「組織のボスと懇意な大物マフィアの娘の捜索」という訳ありの2つの仕事を嫌々ながら引き受けざるを得なくなりました。しかし、その最後の仕事で大ピンチに陥る事になります。
映画『レイヤー・ケーキ』(2004/マシュー・ヴォーン監督)ダニエル・クレイグの出世作、ロンドン暗黒街をめぐるクライム・サスペンス!
『ザ・バンク 堕ちた巨像』(2009/トム・ティクバ監督)
「ラン・ローラ・ラン」「パフューム/ある人殺しの物語」のトム・ティクバ監督による世界規模で展開するストップアクションスリラー。新人ライターのエリック・ウォーレン・シンガーは幾多の犯罪スキャンダルで91年に破綻した実在の銀行BCCI(映画も、現実と同じく銀行本部はルクセンブルグに存在します)をモデルに脚本を書いています。
世界中から莫大な資金が集まる欧州の巨大銀行IBBCに、ある違法行為の疑惑が持ち上がる。表向きは集めた資金を事業運営や投資などに運用する世界屈指のメガバンクだが、収益獲得のためには、諜報機関、麻薬ディーラー、マフィア、第三世界諸国の独裁者たちとも手を結ぶ危険な裏の顔も持つ恐ろしい存在であることを暴いています。インターポール(ICPO/国際刑事警察機構)捜査官サリンジャーとニューヨーク検事局のホイットマン検事補は共同で捜査に乗り出すが、手がかりとなる人物が次々に暗殺されてしまう……。
映画『ザ・バンク 堕ちた巨像』(2009/トム・ティクバ監督)感想‣収益獲得のためには、様々な危険な裏の顔も持つ恐ろしいメガバンクの実態を尖鋭的に描く
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