映画『グランド・イリュージョン』のあらすじと概要
大金を盗み出した4人のマジシャンとFBI捜査官らの攻防を描くクライムエンタテインメント。カリスママジシャンのアトラスをリーダーとする4人組スーパーイリュージョニストグループ「フォー・ホースメン」、彼ら4人の後ろ盾となっているのは、保険業界の世界的大富豪アーサー・トレスラー。彼らは、米国・ラスベガスでショーをしながら遠く離れたパリの銀行から金を奪うというマジックを披露し、観客をあっと驚かせます。
FBI捜査官のディランとインターポールのアルマは、彼らがさらなる強盗を働く前に阻止しようとしますが、フォー・ホースメンのイリュージョンのトリックを見抜くことができません。捜査陣はマジックの種を暴くことで有名なサディウスという人物に協力を依頼するのですが……。
監督は「トランスポーター」「タイタンの戦い」のルイ・レテリエ。
2013年製作/116分/アメリカ
原題:Now You See Me
映画『グランド・イリュージョン』のスタッフとキャスト
ルイ・レテリエ監督:2002年にはコリー・ユンと共に『トランスポーター』で監督デビュー。続編の『トランスポーター2』は単独で監督する。
ジェシー・アイゼンバーグ(アトラス/マジシャン。“フォー・ホースメン”のリーダー格):デビッド・フィンチャー監督作「ソーシャル・ネットワーク」(10)でFacebookの創業者マーク・ザッカーバーグを演じ、アカデミー主演男優賞にノミネートされています。
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マーク・ラファロ(ディラン/FBIの特別捜査官):2000年に以前から親交のあるケネス・ロナーガンが監督した映画「ユー・キャン・カウント・オン・ミー」の主演に抜てきされ、インディペンデント・スピリット・アワードにノミネートされています。
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ウッディ・ハレルソン(メリット):オリバー・ストーン監督の「ナチュラル・ボーン・キラーズ」(94)に主演して一躍注目を浴びた。「ラリー・フリント」(96)でアカデミー主演男優賞に初ノミネート。
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メラニー・ロラン(アルマ/ICPOのフランス人捜査官):09年、クエンティン・タランティーノ監督作「イングロリアス・バスターズ」でナチス将校に復讐を企てる主人公に抜てきされ、一躍国際的な注目を集めた。
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映画『グランド・イリュージョン』のネタバレ感想
(要注意!ネタバレ有)
本編の見どころはラスベガス、ニューオリンズ、ニューヨークなどの超豪華なホテルで、ゴージャスな雰囲気の中、多くの聴衆の目をくぎ付けにするスーパーイルージョンのショーそのものです。飛んでもない大スケールのトリックが駆使されている事は、なんと劇中でしっかり種明かしされます。
それにしてもそれを見事に実演する手際良さは実に驚異的でした。観客はラスベガスの観客席にいながらにして、フランス・パリの銀行の金庫から現金が盗まれるシーンを目撃するのですから、その驚きは想像を絶します!さらに盗まれた現金が天井から降って来るという、このトリックの構想を考え出したことも凄いと感じました。
更にニューオリンズのショーでは観衆のひとりひとりの銀行口座に現金が振り込まれていきます。そしてそのお金は保険業界のドン(4人グループの後ろ立ての人物ですが、自然災害時に保険金の支払いを渋ったという過去を持つ)の銀行口座からお金が引き出されていくというトリックは庶民を喜ばせる場面でした…
しかし、大掛かりなマジックショーと思いきや、事前に銀行の現金輸送車に忍び込み、「フォー・ホースメン」メンバーは実際に大金を強奪していることを知り、ここは少し興ざめのところはありました。(トリックだけじゃないの!?)また、この事で警察から指名手配され、追われる事になります。捕らわれてものらりくらりとマジシャンらしく誤魔化し、結局解放されてしまいますが…
最後にどんでん返しの種明かしがあります。ここは言及しませんが、「そういう事だったのかぁ〜」と合点は行きます。映画全編が大きな仕掛けに包まれた構成になっていた事は後々気付かされますので、お楽しみは映画を見てから…
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