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新作映画『グッド・ナース』(2022/トビアス・リンホルム監督)感想‣数多くの入院患者を殺害したとされる実在の殺人鬼を描く ジェシカ・チャステイン×エディ・レッドメイン共演映画

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映画『グッド・ナース』のあらすじ概要

ジェシカ・チャステインとエディ・レッドメインが共演し、殺人容疑をかけられた看護師と真実を求めて奔走する同僚の姿を、実話をにもとに描いたサスペンスドラマ。

シングルマザーのエイミーはたいへん思いやりのある看護師として、患者・同僚から好かれていました。しかし彼女自身も心臓病を抱えながら過酷な夜勤を続け、ICUのきわめて多忙かつ過酷な夜勤で肉体的にも精神的にも限界を迎えていました。そんな中、彼女の部署に親切な同僚チャーリーが配属されます。病院での長い夜を共に過ごすうちに、2人は直ぐに友人として固い絆で結ばれ、エイミーは彼のおかげで自分や娘の未来に希望を持てるようになっていきます。しかし病院でインスリンの大量投与による患者の突然死が相次ぎ、チャーリーがその第一容疑者として浮上することになります。やがて、エイミーは真実を明らかにするために、警察に協力し彼女の命と彼女の子供たちの安全を危険にさらすことを余儀なくされていきます…

チャールズ・グレーバーの著作「The Good Nurse」を原作に、「ある戦争」のトビアス・リンホルムが監督、「1917 命をかけた伝令」のクリスティ・ウィルソン=ケアンズが脚本を手がけています。

なお、本作は2022年10月19日に一部の映画館で公開され、2022年10月26日にNetflixからストリーミング配信が開始されたばかりとなっています。わたしは渋谷のヒューマントラストシネマで鑑賞してきました。

 

2022年製作/121分/アメリカ
原題:The Good Nurse

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映画『グッド・ナース』のスタッフとキャストについて

トビアス・リンホルム監督:デンマークの脚本家、映画監督。『アナザー・ラウンド』(2020年)の脚本も執筆。

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ジェシカ・チャスティン(看護師エリー・ロークメン):2004年、TVシリーズ「ER 緊急救命室」や「ヴェロニカ・マーズ」にゲスト出演し、「Jolene」(08)で映画デビューを果たしています。

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エディ・レッドメイン(看護師チャーリー・カレン):英ロンドン出身。「マリリン 7日間の恋」(11)で注目を集め、ミュージカル映画「レ・ミゼラブル」(12)のマリウス役でブレイク。

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映画『グッド・ナース』のネタバレ感想・見どころ

【ネタバレ有り】

映画の中でも語られていますが、事件の犯人とされるチャーリー・カレンの犯行動機が一切明らかにならないところが、恐ろしさを増しています。「看護師」の立場を悪用すると生理(食塩)水の中にインスリンなどを容易く混入する事が出来てしまうというは怖いと思いました。また、彼もまた病院の医薬品管理システムの盲点を上手悪用して、医薬品を実際は持ち出したにもかかわらず、持ち出していないと記憶されていました。

更に、チャーリーは過去に9か所もの病院で同じような恐ろしい犯行を繰り返してきた形跡が明らかになって行きます。しかしながら、病院経営陣は病院内で発生した『事件』を表沙汰する事を恐ろしく嫌い『悪評が立つ事を嫌い』患者が減る事を懸念し、彼の悪行には蓋をして解雇しています。そして、「殺人事件」が表沙汰にされることはありませんでした。患者の死は病院内ではあり得ることとして処理されて、悪事は次々に他の病院を渡り歩く為、暴かれる事無く続いていました。

今回は、たまたま不審に気が付いた敏腕刑事の活躍と看護師エイミーが正義感から犯人逮捕の為に立ち上がった事から真犯人の逮捕に結びつき事になります。

多くの犠牲者を出した大きな責任の一端はやはり隠蔽体質の病院側にもあるように思います。不審な死があっても、病院の風評が悪くなることを恐れ、ひたすら事実を隠す体質は是非改善して行くべきだと思います。また、看護師の過酷な職場、連続する夜間勤務、心臓病を患いながらもその持病を隠しながら働き続けなければならない状況は正常ではありません。

また、余談ですが、心臓病(心筋症)に関わる一回の精密検査・診察費用として確か850㌦程の高額をエイミーは請求されていました。無保険だったので仕方がないのかもしれませんが、二児の幼い子を持つシングルマザーの家計を考えると遣り切れない気持ちになりました…

 

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