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映画感想|『真珠の耳飾りの少女』(2003/ピーター・ウェーバー監督)17歳の少女グリート役をスカーレット・ヨハンソンが演じる

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『真珠の耳飾りの少女』のあらすじと概要

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17世紀オランダの天才画家フェルメールの肖像画をモチーフにしたベストセラー小説を映画化。妻子のいる天才画家と、彼と運命で結ばれた少女のもどかしくもプラトニックでありながらも官能的な愛の物語が展開する。

画家フェルメールとその代表作『青いターバンの少女(真珠の耳飾りの少女)』に着想を得たフィクション。絵のモデルの素性は実際には不明だが、作中で架空の人物(使用人の少女)を設定し、彼女の目線から画家とその家族、パトロンなど人間模様を鮮やかに描き出している。

アメリカ生まれでイギリスに移住したトレイシー・シュバリエの同名小説の映画化。

名画「真珠の耳飾りの少女」のモデルとして描かれる主人公グリートを演じるのは『ロスト・イン・トランスレーション』のスカーレット・ヨハンソン。共演には『ラブ・アクチュアリー』『英国王のスピーチ』のコリン・ファースらが演じている。17世紀オランダの街並、日常生活の様子を再現した美術や衣装も必見です。

監督ピーター・ウェーバーは英国のTV出身で本作が初監督作。

『真珠の耳飾りの少女』のスタッフとキャストについて

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監督ピーター・ウェーバー:英TV局でドキュメンタリー番組を監督。その後、ドラマの演出家に転向し、数本のTV映画を手がけた。03年、本作品「真珠の耳飾りの少女」で長編映画監督デビュー。同作が高く評価され、「羊たちの沈黙」のハンニバル・レクターの青年時代を描く「ハンニバル・ライジング」(07)の監督に起用される。

撮影 エドゥアルド・セラ:「髪結いの亭主」から「歓楽通り」まで多くの映画ファンがいるパトリス・ルコント監督作を担当してきた。

美術 ベン・ヴァン・オズ:「数に溺れて」などのピーター・グリーナウェイ監督作品の常連。

コリン・ファース:本作品では寡黙な娘婿の才能あふれる画家フェルメールを、主に顔の表情表現力中心に演じている。

映画「恋におちたシェイクスピア」(98)「ブリジット・ジョーンズの日記」3部作(01~16)、本作品「真珠の耳飾りの少女」(03)「ラブ・アクチュアリー」(03)、「マンマ・ミーア!」シリーズ(08、18)などに出演。「シングル・マン」(09)でアカデミー主演男優賞に初ノミネートされ、翌年には、吃音障害を克服していくジョージ6世を演じた「英国王のスピーチ」(10)で同賞を受賞するなど出演作品多数。

こちら作品にはレイチェル・ウィズと共演しています。海洋冒険映画:

喜望峰の風に乗せて 映画レビュー

スカーレット・ヨハンソン:撮影当時まだ19歳。下働きの16~7歳の使用人という役柄、鮮烈な魅力を印象付けている作品となっています。光と影のコントラストの中、若さを迸りさせて美しさが際立っていました。フェルメールの妻カタリーナなが嫉妬に荒れ狂うのも当然と言えば当然かもしれません!

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『真珠の耳飾りの少女』のネタバレ感想

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17世紀オランダ・デルフトに生まれた画家ヨハネス・フェルメールが有名な絵画「真珠の耳飾りの少女」を描き上げたストーリー(フィクション)を映画化したもの。当時19歳のスカーレット・ヨハンソンの美しさを永遠に映像として残す事では大成功している映画ではないでしょうか?

フェルメール家に女中として雇われ、最初に寝室として与えられた場所が陰湿な陽光も殆んど入らない地下室の倉庫の中だった事に驚きました。当時は女中の身分が如何に低いことか良くわかります。フェルメールは「マスオさん」的な立場で、この一家はフェルメールに絵を発注してくれる、非常に女癖の悪い富豪のパトロンから生活の糧を得ている状況が良く分かります。フェルメールのマネージャー的役割な担う義母や絵画に関しては一切知識の無い女房、子沢山で6人も子供がいる大所帯を抱えていました。しかしながら、43歳で破産同然で死去したので、残された作品も競売にかけられるなどして散逸した。本絵画はただ同然で売られたと記録があるそうです。

生涯50点余りの作品を仕上げたと伝えられ、現存している絵画はわずか36点だそうです。どれもキャンバスの大きさは意外に小さいことに少々驚きました。寸法は44.5cmx39cm、彼の絵は、清々しい窓から陽光を受けた作品がおおいのですが、それらの絵画を描いたアトリエの様子が非常に良く分かりました。

映画の印象としては、際立つスカーレットの美しさとは対照的に、画面は重厚感が漂い、『絵画的』な世界が描かれています。一方、キッチンや豊富な食材の溢れる市場の様子も生々しく描かれており、非常に興味深く見る事が出来ました。

最後に

フェルメール夫人は自分の耳飾りをつけたグリートが描かれた肖像画を目にして、激怒します。絵画の構図のバランスを考えると、耳飾りを付ける事は重要であることは理解するものの、夫人の耳飾りをグリートは身に付ける事を最初は躊躇しています。夫人の「なんで私じゃないの?」という言葉はぐさりと刺さります。様々な感情が一挙に爆発した言葉なのかもしれません。

最後に真珠の耳飾りは家に戻っていたグリートに届けられるというオチが付いていました。夫人は使用人が付けたものはもういらないとでもいったのでしょうか?

絵をもう一度見てみると、確かに真珠が燦然と輝いているので驚きました。

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