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映画『さらば、ベルリン』(2006/スティーブン・ソダーバーグ監督)感想‣第二次世界大戦終戦直後のドイツ・ベルリンが舞台のミステリー映画!

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映画『さらば、ベルリン』のあらすじ概要

第2次大戦終戦直後、ベルリンを訪れたアメリカ人記者のジェイクは、かつての恋人レーナに偶然再会します。しかし、レーナは現在ジェイクの運転手を務める駐留米兵のタリーの情婦に身を落としていました。そんな時、何者かによって射殺されたタリーの死体が川で発見され、ジェイクは真相を追ううちに国家間の巨大な陰謀に巻き込まれていきます。

スティーブン・ソダーバーグ監督&ジョージ・クルーニーの『オーシャンズ』シリーズでタッグを組んできたコンビが描く歴史ミステリー。全編モノクロ映像で、1940年代の映画のスタイルを再現、往年のノワール映画風に描いている実験的な作品。

 

2006年製作/108分/アメリカ
原題:The Good German

wal_172619によるPixabayからの画像

映画『さらば、ベルリン』のスタッフとキャストについて

スティーヴン・ソダーバーグ監督「エリン・ブロコビッチ」「トラフィック」(00)で、アカデミー監督賞にダブルノミネート、後者で受賞する快挙を果たしています。以降、「オーシャンズ」シリーズ(01~07)や「チェ」2部作(08)、「マジック・マイク」(12)などジャンルを問わずあらゆる作品分野で手腕を発揮しています。

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ジョージ・クルーニー(ジェイク・ゲイスメール):87年「ハイスクールはゾンビテリア」で映画デビュー。94年から始まった大ヒットTVシリーズ「ER」でブレイクし、95年「フロム・ダスク・ティル・ドーン」でトップスターに。

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ケイト・ブランシェット(レーナ・ブラント):本作品では意外な娼婦役に挑戦、戦争中従軍記者だったジェイクの優秀な女性記者として活躍していた過去があります。戦後のベルリンで生き残る為に”娼婦”に身を堕しています。

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トビー・マグワイヤ(タリー):アメリカ人ながら米軍関係要人の運転手をやりながら、闇商売に手を出している姑息な男。レーナの死んだ筈の夫消息を聴きつけ、その生死や居場所について全く知らないにも関わらず、生きているという情報を売り情報料を取ろうと計画するが、何者かによって殺害されてしまう。

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映画『さらば、ベルリン』のネタバレ感想・見どころ

【ネタバレ有り】

ミステリー映画なので種明かしはしません。

少し以前の作品ながらつい最近初めて鑑賞した『シッピング・ニュース』に出演しているケイト・ブランシェットの役柄にも度肝を抜かれましたが、本作品の”娼婦”レーナ役にも大きな衝撃を受けました。どんな困難な役柄もなり切ってこなす演技力は実に見事。第二次世界大戦後の荒廃したベルリンで生き延びる為の苦労は想像を絶するものがあったに違いありません。「生きる為には手段を選ぶ余地は無い」という雰囲気は良く出ていたと思います。

2006年に製作された映画です。全編白黒で撮影されています。ハリウッド映画全盛期の40年代そのままの雰囲気を出そうとして取り組まれた作品です。ベルリンの街全体が正にほとんど崩壊したままの瓦礫の山の状態です。レーナの隠れ家も何度も変わりますが、廃墟の中で辛うじて壁だけはある部屋ばかりでした。それもそのはず、ポツダム宣言で有名な英・米・ソ連がポツダム会議を行っている最中の1945年7月前後の状況が描かれており、日本軍はいまだ降伏せず、交戦中という時代背景が冒頭説明されていました。

従軍記者上がりのジェイクは、記者魂の塊である為非常に好奇心が旺盛。また、昔の彼女(記者の優秀な助手として働いていましたが、愛人関係にあった)とベルリンで偶然に再会を果たしており、彼女を簡単に見捨てる事が出来ずにいます。しかしながら、こともあろうに、ジェイクの運転手(アメリカ人軍人)の情婦になっていたと知り、驚きを隠せません。ジェイクは彼女を助けようと努力しますが、軍人では無く記者なのでめっぽう弱い!いつも何者かに邪魔されてしまいます。そして、手ひどい暴力を受け常に満身創痍の状況です…

レーナの希望はベルリンから出国して他の国に逃げたいというものです。彼女には国外に逃れたいという、人には絶対口が裂けても言う事が出来ない衝撃的な「過去」がありました。ミステリー映画なので、その種明かしは此処では言えないのが非常に残念!見てのお楽しみです・・・

 

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