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映画『ふたりのJ・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏』(2018/ジャスティン・ケリー監督)感想‣クリステン・スチュアートが架空の美少年作家を偽装!?

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2018年製作/108分/PG12/アメリカ
原題:JT LeRoy

『ふたりのJ・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏』のあらすじ概要

衝撃的な内容の小説により、美少年作家としてアメリカの文壇に登場し、またたく間に時代の寵児となったものの、実は2人の女性が作り上げた架空の作家だったことから一大スキャンダルとなったJ・T・リロイにまつわる事件(実話に基づく)を、クリステン・スチュワート主演で映画化。

娼婦として生きる母と息子を描いた映画「サラ、いつわりの祈り」(ウェストバージニア州出身の18歳で、母親に強制されて男娼になった人物として描写されたその過酷な体験は多くの人々の心を打ち、アルバートの小説は一躍ベストセラーとなった」の原作者として知られ、その才能と美貌から多くのセレブを魅了したリロイ。しかし、後にローラという女性が50ドルで雇った女性サヴァンナにリロイを演じさせていたことが明らかになります。リロイが架空の人物であったことが判明。サヴァンナはなぜ、ローラの言われるままに数年もの間リロイを演じ続けたのか。この事件の顛末をサヴァンナの視点から描いていきます。

サヴァンナ役をスチュワート、ローラ役をローラ・ダーンがそれぞれ演じ、ダイアン・クルーガー、ジム・スタージェス、コートニー・ラブら共演陣が脇を固めます。

2018年製作/108分/アメリカ
原題:JT LeRoy

JasonによるPixabayからの画像

『ふたりのJ・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏』のスタッフとキャストについて

ジャスティン・ケリー監督・共同脚本:1980年、米国ロサンゼルス生まれ。長編監督デビュー作は、ガス・ヴァン・サント製作総指揮、ジェームズ・フランコ主演による『I Am Michael』(15)

クリステン・スチュアート(サヴァンナ・クヌープ/アルバートの義理の妹、親元を離れてサンフランシスコの姉の近くへやって来たまだ10代の少女役):2008年にはステファニー・メイヤー原作のベストセラー小説『トワイライト』に主演のベラ・スワン役で出演。映画は1億ドルを超えるヒットとなり大ブレイク。

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ローラ・ダーン(ローラ・アルバート/作家):デヴィッド・リンチ監督作品の常連女優として知られるほか、『ジュラシック・パーク』でグラント博士(サム・ニール)と共に行動する古植物学者役でも有名。

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ジム・スタージェス(ジェフリー・クヌープ/サヴァンナの実兄、ミュージシャン):2007年公開の『アクロス・ザ・ユニバース』や翌年公開の『ラスベガスをぶっつぶせ』で注目を集める。

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ダイアン・クルーガー(エヴァ/女優で映画監督。リロイに心酔している):ドイツを代表する映画女優の一人。カンヌ国際映画祭 女優賞をはじめ、欧米各賞を受賞する実績を持つ。代表作は『女は二度決断する』『ナショナル・トレジャー』『イングロリアス・バスターズ』など。

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u_d7hddm5oによるPixabayからの画像

『ふたりのJ・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏』のネタバレ感想・見どころ

【ネタバレ有り】

ローラ・アルバートは物凄い才能に恵まれ、JTリロイ名で出版した小説はベストセラーとなり、一躍時代の寵児となります。しかしながら、元々自分自身を偽り、年齢も容貌もまったく自分とは異なる架空の人物がJTリロイである事を装っていました。

雑誌のインタビュー、撮影の為、彼女のパートナーである男性の実妹サヴァンナを50㌦の報酬で、身代わりとなって男装し、JTリロイとして表舞台に立たせることを思いつきます。彼が多くを語ろうとしないこと、金髪に大きなサングラスといういで立ちが謎めいていた為、人気はさらに拍車を掛け高まる事になります。そして、小さな嘘が積み重なり、“虚構”が”リアル”を超えて、当に限界点に達するサヴァンナの心理描写は見事でした。

ダイアン・クルーガー演じる映画監督エヴァと電話やメールで会話をするのは、本人のローラ・アルバートであるにもかかわらず、実際エヴァと会う人物はサヴァンナでした。6年間も電話、メールの相手と実際会って話をする人物が同一だと思い続けていたことも、違和感は大いにあったと思いますが、信じていた事は何とも不思議。

本編ローラ・ダーンの熱演も確かに見応えはありますが、クリステン・スチュアートの少年の様な少女の様な不思議な雰囲気と、多くを語ろうとしない謎の魅力に包まれた男装した女性役も見どころです。ふたりの女性が架空のRTリロイを築き上げていく何とも不思議な物語(実話)でした。

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