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おすすめ映画『プリズナーズ』(2013/ドゥニ・ビルヌーブ監督)感想‣自力で犯人を捕まえようと行動を起こす父親の姿を描くクライムサスペンス

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『プリズナーズ』のあらすじ概要

2010年に発表した「灼熱の魂」が第83回アカデミー外国語映画賞にノミネートされ、世界的にも注目を集めたカナダ人監督ドゥニ・ビルヌーブのハリウッドデビュー作。(今年、続編「DUNE/デューン2」の公開が待たれます)娘を取り戻すため法をも犯す決意を固めた父親の姿を描いたサスペンススリラー。家族で幸せなひと時を過ごすはずの感謝祭の日、平穏なペンシルべニア州の田舎町で二人の少女が突然失踪します。手がかりは少なく、警察の捜査も進展しないなか、少女の父親は証拠不十分で釈放された第一容疑者の青年の証言から、彼が誘拐犯だと確信します。そして、自らの手で娘を助け出すため、ある策を講じる決意をします。わが子を誘拐され、悲しみや凄まじい怒りをたたえた父親役にヒュー・ジャックマン、事件を担当する一匹狼の敏腕警官役でジェイク・ギレンホールが主演しています。

 

2013年製作/153分/アメリカ
原題:Prisoners

ロッテントマト批評家支持率:81%

 

『プリズナーズ』のスタッフとキャストについて

ドゥニ・ビルヌーブ監督:カナダ・ケベック州トロワリビエール出身。数本の短編映画を制作した後、監督2作目の「渦」(01)でベルリン国際映画祭パノラマ部門の国際批評家連盟賞を受賞しています。

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『DUNEデューン 砂の惑星」(2021)の続編(パート2)も監督しており、2024年公開が待たれます。

ヒュー・ジャックマン(ケラー・ドーヴァー):工務店店主。幼い娘が何者かに誘拐されます。警察の捜査の手温さに不満を抱いている。アレックスより「ぼくがいる間、泣かなかった」という言葉を聞き、彼が犯人であること確信しますが、警察は彼が聞いた事を信じません。アレックスを自ら拉致監禁暴行を加えて娘の居場所を聞き出そうとしますが、アレックスは頑なに口を閉ざし続けます。

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ジェイク・ジレンホール(ロキ刑事):女児誘拐事件を追う刑事。以前担当した事件はすべて解決している。誘拐犯の証拠が不十分の為、起訴出来ずにいる為アレックスは釈放せざるを得ません。一方、アレックスがその後失踪している理由は、ドーヴァーが関与している事を薄薄勘づいているものの、どこにいるのか分からずにいます。

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ヴィオラ・デイヴィス(ナンシー・バーチ):ドーヴァー家の隣人。ドーヴァー家同様、幼い娘が誘拐される。

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ポール・ダノ(アレックス・ジョーンズ):RV車に乗った不審な青年。知能が10歳児程度しかない。6才で両親を亡くし、伯母さんに育てられている。ケラーに捕らえられ、拉致監禁され厳しい暴行を受ける。

本作では如何にもポールらしい役柄を演じています。

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デビッド・ダストマルチャン(ボブ・テイラー):不審人物で逮捕される。迷路・地図に異常な興味を持つ。家には血染めの少女の衣服が発見される。

『プリズナーズ』のネタバレ感想・見どころ

【ネタバレ有りご注意!!】

誘拐された少女の父親ケラー・ドーヴァー(ヒュー・ジャックマン)の怒り心頭で慌てふためく様、もはや野獣と化して娘の消息をなんとか掴もうとする”行動”は理解出来ない訳ではありません。警察をまったく信用せず、自ら容疑者と思われる男を拉致監禁、拷問を加えて娘の居所を聞き出そうとする無軌道ぶりはかなり異常と言わざるを得ませんでした。しかも、容疑者アレックスは実は嘗て誘拐の犠牲者のひとりだったというオチがあるので、監禁・暴行の犯罪を、ケラーは償う事になると思います。

対照的に、一匹狼的な敏腕刑事ロキ(ジェイク・ギレンホール)は冷静沈着な捜査を続けます。ところが捕らえた人物や追い詰めた重要参考人が次々に自殺を計るという、これも又かなり異常な展開にびっくり仰天させられました。真犯人は最後に明らかになりますが、誰も想像すらできなかった意外な人物であり非常に驚きました。

とにかく予期せず、色々な疑わしい人物が現れては次々に消えていくという目まぐるしい展開とテンポの速さに置いてけぼりを喰らいそうになります。そして、必死に食らいつき、スクリーンを見詰めるしかありません…

本作が陰惨な誘拐事件として暗澹たる思いにならないのは、やはり少女らが無事生還出来た事が大きいと思います。途中血の付いた靴下が発見されるなどドキリとさせられましたが…その血は意表を衝き、実はブタの血!だったと…

小道具となった赤いホイッスルがカギとなります。ホイッスルの音が穴倉に押し込められたままの父親ケラー・ドーヴァーの居場所をロキ刑事に知らせる役を果たしました。この最後のシーンはちょっと味のあるところなので、聞き逃さないようにしましょう。(わたしには良く聞こえませんでした…)

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