今回は芽吹いたばかりの新緑の林の中を、思う存分歩きたいと思い、昨年とほぼ同じ時期に秩父大持山・子持山・武甲山周回コースに行ってきました。天気予報通りの大快晴しかも真夏日、登りは汗だくとなりましたが、稜線沿いの岩稜地帯では涼しい風にとても癒されました。期待の新緑以外に、カタクリ、アカヤシオの群落、全山至る所に咲き乱れる可憐なスミレの花々に歓迎され、春を満喫する事が出来ました。
登山の前日ジムで初級者コースのヨガレッスンを受けました。そのヨガの筋肉疲労がじわーと効いていた為か、平地での歩行や下り坂はそれ程でもなかったのですが、登り坂の登攀の際、日頃と異なる脚の辛さを感じてしまいました。単なるヨガの影響ではなく、老化現象かもしれませんが…元々浦山口駅方面に下る予定だったのですが、武甲山山頂からは少しでも行動時間を短縮できそうな一の鳥居方面へ下る事にしました。しかし横瀬駅までの帰りの車道歩き6㌔は非常に長く感じました…
昨年の記録はこちらを参照(下山コースは浦山口に降りました)
➢【秩父】大持山・子持山〜武甲山、秩父のアカヤシオとカタクリの山、眩しい新緑の山歩き武甲山周遊の旅
大持山・武甲山へのアクセス
<行き>
西武池袋駅6:50発→横瀬駅 8:09着 特急ちちぶ ラビュー3号 片道料金1470円(特急券込)
<帰り>
横瀬駅17:28発 → 西武池袋駅 18:47着 ラビュー42号
交通費は往復わずか3000円足らずで、都心から深山幽谷の地で丸一日愉しむことが可能とは本当に驚きです。
乗り心地抜群!至福の時間を過ごせます。夢の世界への出発点!
(横瀬駅)〜一の鳥居〜大持山・武甲山〜(横瀬駅)へのコースタイム
総行動時間は9時間40分程度(休憩時間及び横瀬駅⇔一の鳥居往復約3時間を含む)
横瀬駅から登山口のある”一の鳥居”までは、公共交通サービスが無いので歩くかタクシー利用になります。5.9㌔徒歩で1時間20分程度の時間を要します。途中セメント運搬の大型車両などの交通量が激しく、道路も石灰の粉塵が舞い上がる劣悪な環境道路ですので、歩行は細心の注意が必要となります。
ちなみにタクシー利用も可能です。片道3000円弱、所要時間は5分程度とあります。大変な時間節約になるので、人数が3,4人纏まればタクシー利用をお勧めします。但し、わたしは単独行だったので、今回も往復共歩きました。(約3時間) 何台かのタクシーに追い越されました。
★一の鳥居〜大持山・子持山〜武甲山〜一の鳥居までの周回コースは13㌔、総行動時間6時間(休憩を含む)
8:17横瀬駅出発
9:35 一の鳥居着
10:19 妻坂峠着
11:28 尾根に到着
11:43 大持山山頂着
12:30 子持山山頂着
2:00 武甲山山頂着
2:45 大杉広場着
3:40 一の鳥居着
5:00 横瀬駅着
周遊路での感激的な出会いの数々
横瀬駅〜一の鳥居までの車道歩きで出会った”二宮尊徳像” お寺の曲がり角の指標となっていました。
西武鉄道の線路の後方に聳える武甲山の雄姿と言いたいところですが、山頂近くまで削られて痛々しい姿です…これ以上の自然破壊は是非止めて欲しいものです。
朝もやに煙る武甲山山頂、周囲の木々の新緑が輝きを増しています
線路沿いの街道をひたすら歩いて行きます
満開のウツギの一種?が嬉しそうに咲いています
民家の立ち並ぶ地域を過ぎると、石灰、セメントの工場群が現れてきます。目の前に迫る武甲山の一角か!? 迫力満点…
マムシグサの仲間? 毎年定位置に咲いています。また、山中でも今年は大変多く見掛けました。
道端に咲いていたムラサキの花(勉強中)
一の鳥居付近分岐点より登山開始、初めに妻坂峠を目指します。途中は高い木が生い茂る薄暗い林間コースを歩きます。ここの駐車場は平日にもかかわらず満車、手前下方の路肩に駐車される車がチラホラ…
木々の爽やかな新緑に心が洗われる気持ちになります
妻坂峠までのルートは良く歩かれている為、道は明瞭で迷うことありません。
ハシリドコロ 後で調べてびっくり仰天!ナス科の有毒植物(非常に強い毒性 恐ろしや!)
急登の道で二頭のシカを見掛けました。30㍍以上離れていたので写真を撮る事が出来ませんでした。
歩き易い道が続いていますが、まだまだこの先どんな悪路が待ち受けるか予断は許せません…
緑鮮やかなバイケイソウの大群落、この後各地で頻繁に見掛ける事が出来ました…
愈々待望のカタクリ登場! 急登を登り切ってヘロヘロ状態の為、しっかりしゃがみ込んで下から撮影する事が出来ません!
”春の妖精”の名にふさわしい可憐な花
俯いている姿が美しいです。金属的な光沢をたたえる花弁、自然の驚異的な造形美
非常に背の高いピンクの花の咲く灌木?
愈々真打登場 満開のアカヤシオのお出迎え!
山頂は展望はあまり開けていません。この辺りの日差しは強烈、帽子、日焼け止め必携!
山頂付近の木々の春はまだ遅い様です
大持山〜子持山に掛けてのルート上に多数のアカヤシオはほぼ満開時期を迎えています。岩稜帯の足元の悪い場所に多く咲いている為、写真撮影に少し気を使います。
アカヤシオだらけの道!
本当に美しいアカヤシオと戯れる
雌蕊、雄蕊まで真ピンク!何かを語り掛けて来るようです…
武甲山の雄姿が大きく眼前に迫って来ました。しかし、一旦鞍部まで下る必要があります
アカヤシオに見惚れていますが、足元は注意が必要です。結構切り立った岩稜帯の通過箇所が限りなく続きます…
まだまだ続くアカヤシオ街道・・・
どこまでも下る道、登り返しが気になってしょうがない。大きな岩稜の通過はゆっくり下りれば問題無し。慎重に!
漸くシラジクボ到達(鞍部)ここまで来れば、武甲山までは200㍍(45分)の登り返しのみ!焦らずゆっくりと…
最後の武甲山山頂までの登りはきつくて写真撮影の気力も無し! 登山道横には物凄い数の可憐なスミレが咲いていました…この急登は休憩タイムを頻繁に取りました
丁度午後2:00思ったより早めに到着出来ました。山頂は人影まばら、駐車場に停めてあった車の主は既に下山済のよう!
山頂より羊山公園の満開の芝桜を望む、お見事乍らさすがに遠過ぎ!
帰りルートにある立派な大杉、標高1000㍍地点に生えています。調べても樹齢が出てきませんでしたが、800年位あるいは1000年超えているかも…詳しい方は是非ご教示ください!
不動の滝 ルート上水場は此処だけ、ほぼ2リットルを飲み切ったので、ここで若干補給しました。冷たくて美味しい湧き水
立派な橋も掛けられて安全確保
スミレ(勉強中)
とてもお気に入り 特急ちちぶ ”ラビュー”@横瀬駅 駅で着替えを済ませ、リラックスシートで家路につきました!(お疲れさまでした…)
大持山・武甲山周遊を終えて
アカヤシオの最盛期に山に登る事が出来てとても幸運でした。4月にも関わらず平野部は25度を超える真夏日という驚きの高温でしたが、山頂付近に吹く爽やかな風はとても涼しく、絶好の登山日和となりました。
当初は浦山口駅方面に下り、お花畑駅の土産屋で秩父産のたけのこ(昨年買ったたけのこは非常に味が濃く美味しかった)を購入、西武秩父駅温泉『祭りの湯』で入浴して帰ろうと考えていました。しかしながら、武甲山山頂到達に予想よりかなり時間を要した為、今回は一の鳥居方面に下りました。(車道歩きもあったので、行動時間そのものはそれ程変わりは無かった)横瀬駅付近の小さな土産屋は17時に閉店の為、お土産等の購入チャンスは逸しました。
アカヤシオ、カタクリなどは明日・明後日の週末登山にはまだ十分間に合うと思います。
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