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おすすめ映画『コレリ大尉のマンドリン』(2000/ジョン・マッデン監督)感想‣ペネロペ・クルス、本作でゴールデンラズベリー賞の最低女優賞にノミネート!そんな馬鹿な!?

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『コレリ大尉のマンドリン』のあらすじ概要

第二次世界大戦中イタリア軍占領下にあったギリシャ、ケファロニア島。占領軍としてやってきたイタリア兵の中に、音楽をこよなく愛するコレリ大尉がいました。軍人でありながら愛用のマンドリンとその天真爛漫さで島の人々と心を通わせた男の愛と悲劇の感動ドラマが描かれます。彼は島の娘ペラギアと出会い、互いに愛し合うようになります。それは敵味方を超えた真実の恋!……。

 

2001年製作/123分/アメリカ
原題:Captain Corelli’s Mandolin

 

ロッテントマト批評家支持率:28%

 

『コレリ大尉のマンドリン』のスタッフとキャストについて

ジョン・マッデン監督:英ポーツマス出身

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ペネロペ・クルス(ペラギア): 高校を中退し、国立芸術院で9年間、ニューヨークで4年間クラシックバレエやスペイン舞踊を学んでいます。1991年にフランスのテレビシリーズに出演後、1992年にスペイン映画『ハモンハモン』で映画デビュー。

マンドラスという青年と婚約し、戦争終結後結婚しようと約束、戦地を赴く彼を見送ります。しかしながら、数百通以上の手紙に一切返事を貰う事はありませんでした。帰国後彼が明らかにしたところでは、彼は字の読み書きが出来ない文盲であった事が明らかになります。まったく返事が無かった事から、残念ながらペラギアの心はいつしか彼から離れていく事になってしまいました…

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ジョン・ハート(ペラギアの父親、イアンニス医師):奇形の男を熱演した「エレファント・マン」(80)でアカデミー賞とゴールデングローブ賞の主演男優賞にノミネートされています。

分別のある町医者を演じます。娘ペラギアの心が読みとる事が出来るようで、婚約者マンドラスとの関係を常に気に掛けています。娘がコレリ大尉に気持ちが傾いている事も知っています。常識的な考えを持ち、真っ当な判断が出来る立派な父親・医師として描かれています。

ニコラス・ケイジ(アントニオ・コレリ大尉):能天気な歌好きな将校ですが、一般常識は非常にわきまえていました。戦後、無事帰国し一時的にペラギアを忘れようとしたものの、彼女の父親イアンニスから手紙を貰い、彼女に会う為に島を再度訪れています。

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クリスチャン・ベール(マンドラス): 恋敵コレリ大尉を間一髪のところ命を救う事になります。

『コレリ大尉のマンドリン』のネタバレ感想・見どころ

ストーリー展開よりも、舞台となったイオニア海の島ケファロニア島の自然美に見惚れてしまいました。本編の最大の見どころです。海水が真っ青で透明、劇中のあらゆるシーンの背景には美しい海がありました。

この地域は美しい自然景観に反して、度重なる大きな地震の被害(映画のラストに大地が発生する場面が展開します)や虐殺の歴史が繰り返されているという暗い過去も持っている島でした。

前半、戦時下でイタリア軍に占領されているという異常事態であるにもかかわらず、イタリア軍の駐留軍は終始歌や踊り、海浜での乱痴気騒ぎを繰り返し、厭戦的な雰囲気ありありでした。イアンニス医師宅に居を構えていたコレリ大尉は、その宿主の娘ペラギアに「もっとまじめにやったらどうか!」とピチリ窘められてしまいます。地元ギリシャの青年は出征して祖国を守る為に命懸けで戦争をしている状況下だったので、そのように言う彼女の気持ちも理解出来なくもありません。コレリ大尉も素直に反省していました…

戦争でもなかったら絶対に出会う筈の無かった若い二人ですが、思いがけない出会いの後、ペレギアの素晴らしい踊りのシーンを見て、恋に落ちます。マンドリンの優雅な音色も”恋”成就の為に一役買っていた描写も有りました…

後半、島をイタリア軍に取って替わって占領したドイツ軍によるイタリア軍将兵に対する暴虐な蛮行には目も当てられません(本当に起きた事件)奇跡的に恋敵マンドロスの手によって一命を救われたコレリ大尉は、無事故国へ帰国を果たす事が出来ます。

勿論中心に描いているのは、戦時下での真実の恋を中心に描こうとしたのは分かります。しかし、後半のドイツ軍の極悪非業ぶりのインパクトが勝り(反戦映画として視聴する分にはいいかもしれません)かなり後味の悪い映画となってしまったのは非常に残念な気がします。

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