『ウルヴァリン:SAMURAI』のネタバレ感想・見どころ
マーベル・コミックの人気キャラクターウルヴァリンの活躍した作品は今回初見。ジェームズ・マンゴールドが監督している作品として見てものです。後に『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』なども監督しているので、アクションシーンの描写に関してはお手の物なのかも知れませんが、”お決まり”の新幹線の車両の屋根の上で手に汗握るアクションシーンは見応え十分。
戦時中命を助けた矢志田が重い病を患い、死ぬ前にローガン(ウルヴァリン)に是非とも会いたいとの要請を受け、渋々日本に向かいます。大企業に成長していたグループを司る矢志田、その息子や孫娘、養子に迎えている謎の女性、ニンジャやヤクザが入り乱れる混沌とした状況の中で、孫娘マリコの命を狙う追手から逃れる為、日本中を駆け巡る逃走劇…随所に見られるちょっと古風な日本の情景が織り込まれたシーンも多く、ぐっと日本ファンの西洋人受けも大喜びではないかと思いました。
本作で主演女優を務めたTAO(岡本多緒)は、ファッションモデルとしてD&GやEmporio Armaniといった一流ブランドのキャンペーンや、「Vogue」「Harper’s BAZAAR」「Elle」など有名ファッション誌で活躍しているそうです。本作で女優デビューを果たしています。役者としても十分魅力があり、今後の活躍にも期待が持てそうです。
『ウルヴァリン:SAMURAI』のあらすじと概要
マーベル・コミックのキャラクター「ウルヴァリン」を題材としたウルヴァリン三部作の2作目。「X-MEN」シリーズの人気キャラクターでヒュー・ジャックマンが演じるウルヴァリンを主人公とした「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」(2009)に続く作品。映画「X-MEN」シリーズでは既に10作以上の作品が公開されている大人気映画となっています。
カナダで隠遁生活を送っていたウルヴァリンは、ある因縁で結ばれた大物実業家・矢志田に請われて日本を訪れます。しかし、癌を患っていた矢志田はほどなくして死去。ウルヴァリンは矢志田の孫娘マリコと恋に落ちますが、何者かの陰謀により不死身の治癒能力を失うというかつてない状況に追い込まれてしまいます。日本が主な舞台となり、本格的な日本各地のロケも敢行されています。マリコ役のTAO、ウルヴァリンを日本へと導くユキオ役の福島リラ、矢志田の息子シンゲンを演じる真田広之ら、日本人キャストも多数出演しており、かなり新鮮味を感じました。
2013年製作/125分/アメリカ
原題:The Wolverine
『ウルヴァリン:SAMURAI』のスタッフとキャストについて
ジェームズ・マンゴールド監督・脚本:
ヒュー・ジャックマン(ウルヴァリン/ローガン):本編の主人公、日本滞在はわずか1日の約束で訪れるが、日本各地を旅する事になります/ミュータントであるウルヴァリンは動物的な鋭い感覚と反射能力、そして実質的にどんな怪我からも回復することができる治癒能力(ヒーリング・ファクター)を持っています。設定上は日本語に堪能で、日本人女性であるマリコ・ヤシダと結婚までしています(本作内ではそこまで進展していませんが…)
他出演映画➢おすすめ映画感想|『グレイテスト・ショーマン』(2017/マイケル・グレイシー監督)
上映中 新作映画『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』(2023/ジェームズ・マンゴールド監督・脚本)感想‣15年振りの劇場上映中のシリーズ最新作に熱中!
福島リラ(ユキオ):謎めいた女性役、未来を予見する能力を備えている。ローガンのボディガードと名乗っています。
TAO(マリコ・ヤシダ):ローガンに命を救われたヤシダの孫娘、大財閥を気づき上げたヤシダの遺言書にはマリコへ全財産を譲渡する事がきされています。父親に命じられた政略結婚により婚約者がいます。
ウィル・ユン・リー(ケンイチロウ・ハラダ):ヤシダ家に先祖代々使え、ニンジャを統括しています。
ファムケ・ヤンセン(ジーン・グレイ):ローガンが毎夜うなされる夢に登場する美しい女性
真田広之(シンゲン・ヤシダ):ローガンの敵役的な存在、娘マリコとの親子関係は余り上手く行っていない。
出演映画作品➢新作映画『ブレット・トレイン』(感想)大笑いのコメディとキレキレのアクションの素晴らしいハーモニーを堪能!
コメント