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公開中 おすすめ新作映画『ハロルド・フライのまさかの旅立ち』(2022/ヘティ・マクドナルド監督)感想‣かけがえのない“何か”が待っている!?大切な人の命を救うためにひたすら歩く…

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『ハロルド・フライのまさかの旅立ち』のあらすじと概要

イギリスの作家レイチェル・ジョイスによる小説「ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅」を、「アイリス」のオスカー俳優ジム・ブロードベント主演で映画化した作品。

定年退職し妻モーリーンと平穏な日々を過ごしていたハロルド・フライのもとに、英国北の果てから思いがけない手紙が届きます。差出人はかつてビール工場で一緒に働いていた同僚クイーニーで、ホスピスに入院中の彼女の命はもうすぐ尽きるという便りでした。近所のポストから返事を出そうと家を出るハロルドでしたが、ガソリンスタンドの女性店員との短い会話を切っ掛けに、途中で考えを変え、800キロ離れた場所にいるクイーニーのもとを目指してそのまま手ぶらで歩き始めることに…イギリスの南西から最北端まで、長距離の旅の途中には息を吞むような美しい風景が贅沢にスクリーンに広がります。主人公ハロルドには、クイーニーに直接会ってどうしても伝えたい、ある思いがあったのです…

ハロルドの思わぬ行動によって自身も変化していく妻モーリーンを、「ダウントン・アビー」シリーズのペネロープ・ウィルトンが演じています。原作者ジョイスが自ら脚本を担当。

2022年製作/108分/イギリス
原題:The Unlikely Pilgrimage of Harold Fry

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『ハロルド・フライのまさかの旅立ち』のスタッフとキャストについて

ヘティ・マクドナルド監督

ジム・ブロードベント(ハロルド):ビール会社を定年退職した主人公。綺麗好きな妻と二人で穏やかな老後を過ごしています。しかし、ある日思いもよらず、昔の知り合いから手紙を貰ったことから、800㌔も離れたイングランド北方の町を目指して突然手ぶらで歩き始めるという衝動的な行動に出るようには思われない老人役/01年はジュディ・デンチ共演の「アイリス」でアカデミー助演男優賞を受賞したほか、「ムーラン・ルージュ」「ブリジット・ジョーンズの日記」とその年を代表する作品に出演しています。ファンタジーからコメディまで、幅広い作品で確かな演技力を披露し続ける名優のひとり。

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ペネロープ・ウィルトン(妻モーリーン):息子の死を切っ掛けに夫婦仲が20年近く疎遠になってしまった妻役を好演しています。

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『ハロルド・フライのまさかの旅立ち』のネタバレ感想・見どころ

ハロルド・フライは何もかも捨て衝動的に家を飛び出し、かつての職場の同僚が死期が近づき、ホスピスにいるという手紙を受け取った事から、ある切っ掛けで突然彼女に会いに行くことを決断します。しかも800㌔という道程を徒歩で出掛けて行きます。

一日15㌔位歩けたと話しているシーンもあったので、2カ月位を要したのかもしれません。車で行けば2,3日もあれば十分かも知れません。しかしながら、彼には徒歩で辿り着くことに意味がありました。嘗ての同僚クイ―二―はハロルドが歩いてくることをホスピス内の人々に明るく自慢していました。彼女は失いかけていた生きる勇気を取り戻しているという言葉を聞き、後には引けない状況になってしまいます。

旅の途中何を思ったか財布、腕時計、キャッシュカードなども自宅に送り返していました。出来る限り身軽になって旅を続けたいという強い意志表示だったのかもしれません。最後には乞食同様の姿に変わり果て目的地である街に辿り着いています。

既にしゃべれなくなっており、自ら意志表示をすることは出来なくなっていたクイ―二―は、どうやらハロルドの喋る言葉は聞き取る事が出来ていました。彼女も働いていたビール工場を去る際、彼女に一言伝えたい事があったのですが、最後の最後に伝える事が出来て。漸く重い肩の荷を下ろす事が出来たのではないでしょうか!

飛んでもない突拍子もない行動に対して、彼の妻ひとりは理解を示すどころが”怒り”を覚えていたのも、当然の事として同感させられました。また、彼ら夫婦の間にあった亡くなった息子に対する永年のわだかまりも、ハロルドの突飛な行動の原動力になっていた気がします。

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