どの作品も心に響く内容に圧倒されました。どこからこれ程の創作意欲が溢れ出てくるのか本当に不思議です。映画を通して訴えたいものが心の中にあるのだと思います。しっかり受け止めて行きたいものです。 本当に優劣つけ難い作品ばかりですが、最近見直した映画限定で好み順で選んでみました。
『グラン・トリノ』(2008)
朝鮮戦争の従軍経験を持ち、フォードの自動車工を50年勤めあげたポーランド系米国人ウォルト・コワルスキーは、妻に先立たれ、愛車“グラン・トリノ”や愛犬と孤独に暮らすだけの日々を送っていた。意固地な頑固さゆえに二人の息子たちにも嫌われ、限られた友人と悪態をつき合う日々であり、亡き妻の頼った神父をも近づけようとしない。
そんな彼の隣家にモン族の少年タオの一家が越してくる。ある事件をきっかけにして心を通わせ始めたウォルトとタオだったが、タオを仲間に引き入れようとする不良グループが2人の関係を脅かし始めるが、、、衝撃の結末に向かっての描出が鮮やか…
映画感想|『グラン・トリノ』(2008/クリント・イーストウッド監督・主演)
『パーフェクトワールド』(1993)
脱獄犯と人質の少年との心の交流、そして男を追う警察署長の苦悩を描いた犯罪ドラマ。
「ボディガード(1992)」のケヴィン・コスナーが主演し、「ザ・シークレット・サービス」のクリント・イーストウッドが監督・出演と、二大スターの初顔合わせが話題を呼んだ。
1963年、テキサス州。ブッチ・ヘインズ(ケヴィン・コスナー)は、アラバマ刑務所から同じ囚人のテリー・ピュー(キース・サセバージャ)と脱走した。途中、8歳の少年フィリップ(T・J・ローサー)の家に押し入った2人は少年を人質に逃亡する。
映画感想|『パーフェクトワールド』(1993/クリント・イーストウッド監督・主演)ケビン・コスナ―共演作
『ミリオンダラー・ベイビー』(2004)
ロサンゼルスの寂れたボクシングジムの門を叩いたボクシングチャンピオンを夢見る田舎育ちのマギー(ヒラリー・スワンク)。ジムのオーナー兼トレーナーのフランキー(クリント・イーストウッド)は彼女を拒んでいたが、彼女の真剣さに打たれ、彼女のトレーナーとなる。お互いに父娘の関係をなくしている2人は、激しいトレーニングの中で人間的に歩み寄っていく。
映画感想|『ミリオンダラー・ベイビー』(2004/クリント・イーストウッド監督・主演)
『インビクタス 負けざる者たち』(2009)
1994年、南アフリカ初の黒人大統領となったマンデラ(モーガン・フリーマン)は、アパルトヘイトによる人種差別であるアパルトヘイト(人種隔離)政策や経済格差をなくし、国をまとめるためには、95年に自国で開催されるラグビーワールドカップでの優勝による人種融和や国家統合が必要と感じていました。大統領は代表チームスプリングボックス(ボカ)のキャプテン、ピナール(マット・デイモン)を直接、大統領官邸にお茶に招待することから始めました。
映画感想|『インビクタス 負けざる者たち』(2009/クリント・イーストウッド監督)
『許されざる者』(1992)
1870年代の米ワイオミング。かつては極悪非道の無法者として悪名を轟かせたウィリアム・マニー(クリント・イーストウッド)だったが妻の影響ですっかり改心していました。天然痘を患った若い妻に先立たれ、今は2人の幼い子どもとともに貧しい農夫として静かに暮らしていました。そこに若いガンマン、キッド(ジェームズ・ウールベット)が立ち寄り、賞金稼ぎの話を持ちかけます。結婚以来10年以上封じていたライフルを持ち出し、子供達との生活の糧に賞金稼ぎに出掛けていきます。
映画感想|『許されざる者』(1992/クリント・イーストウッド監督・主演)アカデミー賞受賞の「西部劇」
『マディソン郡の橋』(1995)
アイオワ州マディソン郡の片田舎。農場主の妻フランチェスカ(メリル・ストリープ)は、夫と二人の子供に囲まれ平凡な主婦として穏やかな毎日を送っていました。そんなある日、家族が州のお祭りに出掛けていた4日間、一人で家の留守をしていた彼女の所へある男が道を尋ねてくる。男の名はロバート・キンケイド(クリント・イーストウッド)52歳。「ナショナル ジオグラフィック」誌の専属カメラマンで、この近くの屋根のある橋「ローズマン・ブリッジ」の撮影旅行に来ましたが道に迷ってしまいました。橋までの道案内に車に同乗したフランチェスカ。それは二人にとって、永遠に心に残る4日間の始まりとなりました。
映画感想|『マディソン郡の橋』(1995/クリント・イーストウッド監督・主演)
『人生の特等席』(2012/ロバート・ローレンツ監督)
2008年の監督・主演作「グラン・トリノ」で事実上の俳優引退宣言をしていたクリント・イーストウッドが、4年ぶりに銀幕復帰を果たしたドラマ。
大リーグアトランタ・ブレーブスのスカウトとして数多くの名選手を見いだしてきたの伝説的なスカウトマンとして知られるガス(クリント・イーストウッド)は、年齢による視力の衰えを隠せず、その手腕に球団フロントが疑問を抱き始め、そろそろ引退させようと考え始めていた。苦しい立場のガスを、長年離れて暮らしていたひとり娘のミッキー(エイミー・アダムズ)が手助けすることに。父と娘が久々に対じすることにより、秘められた過去の真実が徐々に明らかになることで、娘の心のわだかまりも解消していきます。
映画感想|『人生の特等席』(2012/ロバート・ローレンツ監督)大リーグの伝説的なスカウトマン・ガスをクリント・イーストウッドが描出
『アメリカン・スナイパー』(2015)
本作品は本国アメリカで、戦争映画歴代ナンバーワンの興行収入を記録する大ヒット。第87回アカデミー賞でも6部門ノミネートを果たす高評価を獲得しています。
イラク戦争から戻った兵士たちが抱える PTSD(心的外傷後ストレス障害)問題の深刻さを描かれており、クリス自身も帰国後この病気に冒され回復する為にかなりの時間が掛かっていることを映画で見る事が出来ます。しかも、彼は2013年に、悲惨な事に同じくPTSDを抱える元兵士に射殺されています。これは運命の悪い巡り合わせだったのかもしれません。
映画感想|『アメリカン・スナイパー』(2015/クリント・イーストウッド監督)
『J.エドガー』(2011)
1924年、29歳でアメリカ連邦捜査局FBIの局長に就任し、死去するまで48年間にわたって局長を務め上げた、まさに”FBIの顔”。現場検証、指紋採取、筆跡鑑定、そして捜査情報のデータ化と、現在の犯罪捜査の基礎を築いた功績を残し、国民的英雄と賞賛される。
感想|『J.エドガー』(2011/クリント・イーストウッド監督)レオナルド・ディカプリオと名匠との初タッグ!
『リチャード・ジュエル』(2019)
現在のSNS、メディア万能の時代のリスクを懸念して本編を監督しているのが、今年90歳を迎えるクリント・イーストウッド監督というのだから、その砥ぎ澄まれた時代感覚には恐れ入る。監督は常に新しく作られる作品こそが「最高傑作」と述べているらしいが、その野心に驚かされる。
『ハドソン川の奇跡』(2016)
09年1月15日、乗客乗員155人を乗せた航空機がマンハッタンの上空850メートルで、鳥の群れの衝突に伴い、突然の全エンジン停止という危機に見舞われながらも、機長のチェズレイ・“サリー”・サレンバーガーは必死に機体を制御し、ハドソン川に着水させることに成功。その後も浸水する機体から乗客の誘導を指揮し、155人全員が事故から無事生還を果たす。
映画感想|『ハドソン川の奇跡』(2016/クリント・イーストウッド監督・トム・ハンクスとの初タッグ作品)航空機事故からの奇跡的な生還劇を映画化
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