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おすすめミュージカル映画『8人の女たち』(2002/フランソワ・オゾン監督)感想‣カトリーヌ・ドヌーヴら8名の女優が歌って踊る”ミステリー”!

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『8人の女たち』のあらすじ概要

舞台は50年代のフランス。クリスマス・イブの朝、クリスマスのために集まる家族と、忙しく働く使用人。雪のため密室となった大邸宅で、彼女たちの目の前で主人が何者かにより殺害された死体が発見されます。邸宅にいるのは8人の女たちのみ。果たして犯人は誰なのか。誰が犯人か互いに探り出すうち、隠されていたそれぞれ個人の秘密が次々と明らかになっていきます…

フランソワ・オゾン監督の本作はフランス映画界が誇る新旧8人の名女優の豪華共演も話題のミュージカル映画。17年生まれの「うたかたの恋」のダニエル・ダリューから、79年生まれの新星リュデビーヌ・サニエまで、全員に歌って踊るシーンがある大サービスぶり。

2002年製作/111分/フランス
原題:8 Femmes

『8人の女たち』のスタッフとキャストについて

フランソワ・オゾン監督:パリ第1大学映画コース修了。国立の映画学校Fémisで学ぶ。『アクション、ヴェリテ』、『小さな死』、『サマードレス』などの数々の短編を発表し、高評価を得て「短編王」の異名を取っていました。

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カトリーヌ・ドヌーヴ(ギャビー マミーの長女で、殺害されたマルセルの妻。シュゾンとカトリーヌの母):10代のころから映画に出始める。ミュージカル映画『シェルブールの雨傘』のヒットで世界的スターの座を掴んでいます。

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ヴィルジニー・ルドワイヤン(シュゾン ギャビーの長女。大学生):

リュディヴィーヌ・サニエ(カトリーヌ シュゾンの妹。推理小説が好きな17歳):

ダニエル・ダリュー(マミー ギャビーとオーギュスティーヌの実母。リューマチで足が悪く車椅子に乗っている):

イザベル・ユペール(オーギュスティーヌ マミーの次女で、ギャビーの妹。心臓が悪い。ひねくれ者で、色気がない):

フィルミーヌ・リシャール(シャネル メイド。太った黒人女性、レズビアン):

エマニュエル・ベアール(ルイーズ ポーカーフェイスなメイド):

ファニー・アルダン(ピエレット 殺害された夫マルセルの妹。ストリップダンサー):

『8人の女たち』のネタバレ無し感想・見どころ

最重要な最期の大どんでん返しのネタバレはありません。

8人もの大女優が集結した映画ながら、わたしの知っているのは残念ながらカトリーヌ・ドヌーヴただ一人でした。色気をまったく消して、主人公ギャビーの妹役で、個性的なひねくれ者の女性を演じたイザベル・ユペールの存在感が光っていました。また、無表情のメイド・ルイーズ役のエマニュエル・ベアールの演技もとても良かったなぁと思います。但し、最後に彼女は殺された夫マルセルの愛人であったことが暴露された後、態度の豹変ぶりにも女性の恐ろしさの一面を覗かせていました…

クリスマス・イブ、雪に閉ざされた大豪邸が舞台の密室劇で、凄惨な殺人事件が発生します。唯一の男性出演者は寝室で背中にナイフを衝き立てられて死体となって横たわっていました。8名もの新旧女優が入り交じる群像密室ミステリー、しかも、ミュージカル仕立てという名作?となっておりびっくり仰天。

男が遺体で発見されたにもかかわらず、母親、妻、娘らが一糸乱れぬ振り付けで”楽しそう”に踊り出すシーンには驚きました、これには、思わず笑いが込み上げてきそうになりました。そして、電話線は何者かに切断され、警察への連絡も取れず、大雪の為外部へ脱出も不可能となり孤立します。そして、誰もが殺人犯人の可能性がある!という設定は恐怖感を煽ります。

そして、殺害されたマルセルと女性一人一人の秘密の関係が徐々に炙り出されていく過程が舌を巻く、とてつもなく実に見事な展開でした。

8人の美女に囲まれて何とも幸福な人生と思っていましたが、実際はかなりきつい人生だった様です…

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