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映画『マルコビッチの穴』(1999/スパイク・ジョーンズ監督)感想‣こんな世界が本当にあったらどうしよう!

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『マルコビッチの穴』のあらすじと概要

Predrag KezicによるPixabayからの画像

定職のない人形使いのクレイグ(ジョン・キューザック)とペットショップ店員の妻ロッテ(キャメロン・ディアス)は倦怠期の夫婦。クレイグは新聞の求人欄を見てマンハッタンにあるオフィスビルの7と1/2階にある小さな会社”LesterCorp” に就職する。文書整理の仕事を得た彼は、ある日落としたファイルを拾おうとキャビネットを動かし、偶然壁に小さなドアを発見する。ドアを開けて穴の中に入った彼は、それが15分間だけ俳優ジョン・マルコヴィッチの脳へと続く穴であることに気付きます。これを使い、クレイグは上司のマキシン(キャサリン・キーナー)と共に商売を始めますが、マルコヴィッチの穴は、彼と妻ロッテの人生を大きく狂わせていくことになってしまいます。

「ジョン・マルコヴィッチの頭に通じる穴を見つける」という奇想天外な脚本が受け、脚本を担当したチャーリー・カウフマンは数々の賞を受賞しています。また、出演者であるジョン・マルコビッチ自身はニューヨーク映画批評家協会賞で助演男優賞を受賞しています。 

『マルコビッチの穴』のスタッフとキャストについて

perfmemによるPixabayからの画像

スパイク・ジョーンズ監督:本作品は映画監督デビュー作品。

長編映画作品は次の通り:

マルコヴィッチの穴 Being John Malkovich (1999年)
アダプテーション Adaptation (2002年)
かいじゅうたちのいるところ Where The Wild Thing Are (2009年)
her/世界でひとつの彼女 her (2013年)感想記事はこちら:

映画感想|『her 世界でひとつの彼女』(2013/スパイク・ジョーンズ監督)近未来のロサンゼルスを舞台とするSF恋愛映画

ジョン・キューザック(クレイグ・シュワルツ):1966年生まれ、米イリノイ州出身。『ペーパーボーイ 真夏の引力』(13)、『スタンド・バイ・ミー』(87)などにも出演している。

キャメロン・ディアス(妻ロッテ・シュワルツ):デビュー作『マスク』に続くコメディ映画『メリーに首ったけ』(98)で人気が爆発する。ファレリー兄弟ならではのお下劣で過激な笑いをさわやかに体現した、映画の中のメリーは全世界の男心をくすぐり、一気にトップ・スターの座へ躍り出ました。

本作品中のディアスは本人を認識するまでかなりの時間が掛かることを覚悟しなければなりません。しかしながら、分かり掛けたと時のその失望感の大きさは衝撃的です。

他作品投稿記事:

映画感想|『マスク』(1994/チャールズ・ラッセル監督)新人キャメロン・ディアス映画初登場!

映画感想|『バッド・ティーチャー』(2011/ジェイク・カスダン監督)キャメロン・ディアスがまったくやる気のない教師を演じたコメディ映画

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キャサリン・キーナー (マキシン):スパイク・ジョーンズ監督の本作品「マルコヴィッチの穴」(99)でアカデミー助演女優賞に初ノミネートされた。伝記映画「カポーティ」(05)では作家のネル・ハーパー・リー役を演じて再びアカデミー助演女優賞にノミネートされた。

『マルコビッチの穴』のネタバレ感想

birglによるPixabayからの画像

映画というのは何でも映像化しようとすれば出来てしまうので非常に面白い。会社の壁の穴からマルコビッチの頭の中に通じて、15分間滞在出来るなんて事が「可能」になってしまう。滞在される本人はさぞ迷惑だと思いますが、頭の中に別人が入っていることを意識して何事かをなそうとする人がいる展開には呆れるとしか言いようがありません。これこそ映画作りの醍醐味と感じました。脚本家チャーリー・カウフマンの稀有な才能に脱帽です。

それと7と1/2階にある事務所へのエレベーターの降り方といい、事務所の小さい事といい、大いに笑えました。これも現実的に絶対あり得ないし、思いもつかない世界です。

キャメロン・ディアスの大ファンとしては、この映画は大変残念な映画だと思います。キャメロン自身はいつもキュートで可愛い役柄だけでは物足りなかったらしいですが、これはかなりのイメージダウン!映画の中では誰が出てきたのか全く判別できませんでした。タワシ頭とか言っている映画解説者もいました。このような演出の仕方は、奇をてらう、別の一面を探り出すなどという言い方もあるかもしれませんが、やはり、彼女の特色をまったく表に出さない演出は相当勿体ないのではないかという気がしました。

なお、カメオ出演で、そうそうたる俳優・監督らが出演していると聞きましたが、確認できたのはショーン・ペンだけでした。どこに出演していたのでしょうか?

カメオ出演の顔ぶれ! ➡ 
本人役:ブラッド・ピット(セリフなし)
本人役:ウィノナ・ライダー
クリストファー・ビング:デヴィッド・フィンチャー
本人役:ショーン・ペン
舞台俳優:ゲイリー・シニーズ
ウィリー・ローマン:ダスティン・ホフマン
本人役:ハンソン

 

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