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おすすめ映画『わたしを離さないで』(2010/マーク・ロマネク監督)感想‣近未来”クローン人間”の衝撃の物語!

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『わたしを離さないで』のあらすじと概要

jplenioによるPixabayからの画像

「日の名残り」で英文学界最高峰のブッカー賞を受賞した、日本生まれのイギリス人ノーベル賞作家カズオ・イシグロの同名SF小説を、英若手実力派俳優たちの中から最高のキャスティング(キャリー・マリガン、キーラ・ナイトレイ、アンドリュー・ガーフィールドらを集結)で映画化されたもの。

監督は「ストーカー」(2002)の新鋭マーク・ロマネク。田園地帯にたたずむ、外界から隔絶された田園地帯に佇む寄宿学校ヘイルシャムで学ぶキャシー、ルース、トミーは、絵や詩の創作活動に励みながら、“特別な子ども”として育てられました。18歳になってヘールシャムを出た3人は、農場のコテージで共同生活を始めますが、ルースとトミーが恋人同士になったことで友情が崩壊していきます。やがて3人に再会のチャンスが訪れますが、そこには残酷なまでに儚(はかな)い運命が待ち受けていました。

『わたしを離さないで』のスタッフとキャストについて

Roman GracによるPixabayからの画像

マーク・ロマネク監督:1959年生まれ、米国シカゴ出身。ミュージック・ビデオ界のカリスマとして多くの賞に輝いてきたロマネク監督。脚本も手がけた長編デビュー作「ストーカー」(2002)は、主演ロビン・ウィリアムズの怪演も話題となり、国際的に高い評価を得たそうだ。そして満を持して完成させた第2作となる本作で、原作者に「私の書いた原作より、映画は一層素晴らしいものになった」と言わしめるほどの完成度となっているそうです。

キャリー・マリガン(キャッシ―):エメラルド・フェネル監督作最新作「プロミシング・ヤング・ウーマン」(20)では性犯罪者に復讐する主人公を演じ、新境地を開拓した。

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アンドリュー・ガーフィールド(トミー):デビッド・フィンチャー監督の「ソーシャル・ネットワーク」(10)でゴールデングローブ賞助演男優賞にノミネートされる。「スパイダーマン」シリーズをリブートした「アメイジング・スパイダーマン」シリーズ(12、14)でタイトルロールを演じた。その後、遠藤周作の小説「沈黙」をマーティン・スコセッシ監督が映画化した「沈黙 サイレンス」(16)で主人公のロドリゴ神父を演じるなど大活躍。

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キーラ・ナイトレイ(ルース):父親が舞台俳優ウィル・ナイトレイ、母親が劇作家シャーマン・マクドナルドという芸能一家に生まれる。7歳でTVに初出演し、9歳の時に映画デビューを果たす。1999年、「スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス」で、ナタリー・ポートマン演じるパドメ・アミダラの影武者役を演じて脚光を浴び、03年には「パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち」のヒロイン役エリザベスに大抜てきされている。

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シャーロット・ランプリング(エミリー):ルキノ・ビスコンティ監督「地獄に堕ちた勇者ども」(69)を経て、デカダンスな魅力を発揮した「愛の嵐」(74)で広く知られる。フランス語に堪能なことからフランス映画への出演も多く、「トレンチコートの女」(85)や、「スイミングプール」(08)をはじめとしたフランソワ・オゾン監督作で活躍する

サリー・ホーキンス(ルーシー)

『わたしを離さないで』のネタバレ感想

Peter HによるPixabayからの画像

ストーリーに関してはわたしの理解力を超越している内容なので何ともコメントのしようがありません。絶対このような事があってはならないと強烈に願うばかりです。将来的に”彼女たち”の存在は倫理的に許されないと思います。イシグロ文学の底流にはやはり、人間としてアンチ”科学の暴走”があるのだと感じました。

それはさておき、展開する微妙な三角関係の様子は感情を抑えながら、3人の役者により、非常にきめ細かく描写されていました。寄宿舎の様なヘールシャムの生活はイギリスの田園風景の中に、ある一点を除き、何事も普通の生活と変わらない日常が描かれています。子供たちを見守る教師たちは”真相”を十分理解していると思います。真っ当な人間の心を持っていたら、子供の運命を想うと、やはり居た堪れない思いを感じると思います。

キャリー・マリガン扮するキャッシ―は全てを達観している様子が顔の表情から知る事が出来ました。物憂げな感じながらも、決して自分の運命に絶望している訳ではありません。悲運な運命を背負いながら、精一杯生きて行く姿を見事に演出しました…

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