『「日本人の体質」研究でわかった長寿の習慣』の概要
健康本の出版、健康に関するTV番組は結構好んで見ています。しかし、その時は納得しますが、何日か過ぎるとまた忘れて元の習慣に戻ってしまうものです。また、数多くある健康食材も、あれもこれも取り入れてしまうと、毎日きちんと食べるのが大変な量になってしまいます。
本書では最低限これだけのものを食べる事を心掛ける、これだけの事を毎日少しづつやっていけば健康習慣として、自然に身に付くというヒントがあるのではないかと思いました。
人種(体質)が変われば、長寿の秘訣も変わる! 体質的に「内臓脂肪が蓄積しやすい」「アルコールに弱い」というのが日本人の特質と説明されています。にもかかわらず、海外の長寿食や長生きの人が実践している健康法を取り入れて、本当に効果はあるのかと問いています。
生命とは何か、健康とは何かを考えるなかで予防医学の理念にひかれ、健診ならびに人間ドック実施機関で、人間ドック認定医としてご活躍され、20万人の健診結果と最新医学データを研究、浮かび上がった「100歳を超えても元気な人」の共通点から、日本人のための「健康寿命」を延ばすヒントを探し、解説されている本。
『「日本人の体質」研究でわかった長寿の習慣』のトピックスの一部ご紹介
本書の総ての内容を総括する余裕も能力も無いので、ざっくりとキーポイントとなる内容を参考までにピックアップしてみました。
これまでの、調査をもとに指摘されていたことは「長寿者が多い地域の人は、大豆、魚などからたんぱく質を十分摂取し、緑黄色野菜をしっかり食べる傾向がある」緑黄食野菜とは、ほうれん草、春菊、ニンジン、ブロッコリー、カボチャ、トマト、ピーマン、アスパラガスなど、色の濃い野菜グループだそうです。ビタミン、ミネラルを比較的多く含むのが特徴。
最近の統計で平均寿命の伸び悩みが目立つのが東北地方、同地区は野菜摂取量は決して少なくありませんが、漬物を含めた数値なので新鮮な野菜の摂取量は分からないそうです。問題は塩分摂取量にあるそうで、インスタントラーメンの消費量では青森県が全国一位という統計結果がでています。味噌汁一杯の一般的な塩分量が1.3〜1.5グラムに対して、醤油ラーメンの塩分は8.1グラムにもなると。
さらに、東北部、北海道では冬は雪に閉ざされることも影響され、平均歩数で都市部と大差が付けられ少なくなっており、運動不足は肥満を招きます。更に、喫煙、飲酒の影響もあるそうです。脳梗塞による死亡率の高い県は、秋田を筆頭に東北各県、山陰など日本海側が上位を占めています。
さらに、すべてのがんによる死亡率についても、平均値を見ると高いほうから、青森、秋田、北海道の順という事です。
余計な塩分を体から追い出す作用に効果があるのは「カリウム」の摂取だそうです。野菜、果物と海藻にはカリウムが多く踏まれると。なお、旬の時期を選び、出来るだけ新鮮な野菜を食べる事が重要そうです。
「健康長寿の秘訣は腹八分目と適度な運動」が重要!カロリー制限だけではなく、運動によるカロリー消費の二本立て、骨の強さの維持と筋肉量も維持しながら、血糖値は下がり易くなるそうです。(極端なカロリー制限は逆効果だそうです)
それと、本を読んだり、買い物をして人と会うだけでも長寿につながる効果があるという嬉しい研究報告も紹介されています。
内臓脂肪の燃焼を助ける「良い物質」とは、①玄米(玄米が食べにくいなら5分つき、6分つき)は内装脂肪に働き掛け良い物資つの分泌を増やす。②大豆・大豆製品 ③海藻(海藻に含まれる食物繊維が腸で分解される時に、脂肪を燃やし易くする)
『「日本人の体質」研究でわかった長寿の習慣』の世間一般的な意見はどんなものがあるのか?
アマゾンカスタマーレビューを参考にして他読者のご意見をピックアップしてみました。やはり多くの読者に感動を与えている様子がうかがえます。
親しく話しかけてくれる長寿への案内書。著者は基礎研究から予防医学へ進んだ内科医。
副題にある通り「日本人の体質」を基盤に据えて、人種によっては効果が異なるという研究結果をわかりやすく説明してくれます。日本人に多い内臓脂肪がつきやすい体質と、その仕組み、対処法へと進む説明はわかりやすく、内臓脂肪を減らせる、と明るい気持ちになれました。
年末に2回繰り返し読みましたが、本当に素晴らしい本で感動しました。内容については皆さんが書かれている通りです。昨年読んだ本の中で三浦雄一郎さんの本とこの本は、これからの自分の人生の指針となる本です。もう実践してますが、今年はこれらの内容を実践継続するつもりです。
最後に
数多くある健康本結局何を読んでも三日坊主と思っていました。しかしながら、本書は大変に分かり易く、納得の行く内容なので、少し従って見た方が良いのではないかという気がして来ました。と言う訳で食事を玄米を含んだご飯にする。緑黄食野菜・大豆(とりあえず豆乳)の摂取に心掛ける、有酸素運動の継続を実行します。
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